表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

136/337

第136話「呼び出し」

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎コミカライズ版コミックス

(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)

☆最新刊『第3巻』

6月27日発売!

ほやほやの新刊です!

書店様で、ぜひお手にお取りください。


※6月29日付けの活動報告に『書影公開』『発売記念フェア開催のお知らせ』等、

『魔法女子』のコミックス第3巻の情報をまとめて掲載しましたので、宜しければご覧くださいませ。

「申しわけない! だから自分の気持ちを見つめ直す為に……ステファニー様も含め、全員と少し冷却期間を置こうと思う」


 ディーノはそう言うと、深々と頭を下げた。


 『自分の行く末』を決めたディーノから発せられた、

 衝撃的な『英雄亭宣言』から数日後の事、

 朝の10時より15分くらい前……


 ディーノは歩き慣れた王都の表通りを歩いていた。

 目的の場所は冒険者ギルド王都支部……

 ギルドマスターのミンミ・アウティオから呼び出しを受けたのである。


 どのような用件なのか、ディーノには大体想像がついていた。

 楓村からの帰路、王都騎士隊隊長のキャルヴィン・ライアン伯爵から、

 今回の戦いにおける重要な話があった。

 

 以下は、そのディーノとキャルヴィンの会話である。


「うむ、私は、ギルドマスターのミンミ・アウティオとは騎士隊長という職務上、普段いろいろとやりとりしている」


「へぇ、そうなんですか?」


「彼女とは、剣の鍛錬を通じ、しのぎを削るライバルというか、会えば皮肉を言い合う悪友という表現の方がピッタリくるが……今回の件は私からも良く話しておこう」


「え? 話すってどういう事ですか?」


「うむ、この事件はギルドの正式な依頼を完遂したものではない。だが、己の利害を考えず人々を救った崇高な行為だと私は思っている」


「いえ、そんな大した事は……」


「まあ、あまり期待はしないで欲しいが……私の口利きがあれば、お前のランクアップに少しは反映されるはずだ」


「あ、ありがとうございます」


 というわけで、早速キャルヴィンがミンミへ話してくれたに違いない。


 そういえば……

 と、ディーノは思う。


 あれからステファニーからは、何の連絡もない。

 クラン鋼鉄の処女団(アイアンメイデン)メンバーからも、

 同様に音沙汰なしだ。

 ニーナとエミリーは懸命に、英雄亭で仕事に取り組んでいる。

 

 それで良い。

 女子達は改めて自分の気持ちを考え直しているのだろう。

 自分も改めて、彼女達への気持ちをしっかりと確かめたい。

 そう思う。


 そして、ステファニーから、

 カルパンティエ公爵への『お願い』は、一体どうなったのだと気になる……


 やはりステファニーと結婚する事は考えられない。

 彼女と夫婦になるなど、上手く行くとはイメージ出来ない。

 愛し愛し合う『想い人』と言うよりも……

 百歩譲って……『厳し過ぎる姉』としか思えない。


 無事に願いが通り、ステファニーが後継者たる次期辺境伯となって、

 ディーノとは完全に絶縁。

 大人しくエモシオンへ帰ってくれる事を、ディーノは切に願っていた。


 話は変わるが……

 昨日は『ジャンの隠れ家』で、英雄亭での会と同じ趣旨、

 戦友達との『打ち上げ慰労会』を行った。

 ディーノの費用負担で飲み物や食料をたっぷりと買い込み、

 ささやかなうたげもよおしたのだ。


 宴は大いに盛り上がり、ディーノは気分が良くなって改めて聞けば……


 ステファニーは、ジャンをえらく気に入ったという。

 楓村から帰る際、

 

「この猫をエモシオンへ連れて帰り、ペットにし、じっくりとテイムする!」


 と、はっきり告げたそうだ。


「ジャン、どうする?」

「いっそ南の地へお持ち帰りというのもありか?」

「美少女にドナドナされるのも一興かい?」


 ディーノやケルベロス、オルトロスが酒のさかなだと、

 面白がって尋ねてみれば、

 

 ジャンは断固拒否。

 激しく首を横に振った。


「冗談じゃにゃいっ! あんな猛女のペットなんかゴメンだにゃ!! ディーノの二の舞は絶対嫌だにゃっ!!!」


 やりとりを思い出し、苦笑したディーノ。

 気が付けば……時間は10時5分前。

 既にギルドの正門前である。


 守衛の戦士に挨拶をし、ディーノはギルドの中へ入って行った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 敷地を突っ切り、ディーノがギルドの本館へ入ると……

 例によって『ラッシュ』の時間を過ぎた1階フロアは閑散とまでは行かなくとも

 依頼を求める冒険者の数はまばらだった。


 業務カウンター内のネリーは接客中だったので、ディーノは真っすぐ受け付けカウンターへ向かった。


 ネリーの後任である担当の女性も、ランクBとなったディーノの顔をすっかり覚えていて、晴れやかな笑顔を向けて来た。


「いらっしゃいませ、ディーノ様」


「おはようございます! マスターと午前10時の約束なんですが」


「はい! 承っております。少々お待ちください」


 少々と言われ、ディーノは以前1時間待たされた事を思い出した。

 

 あの時、受付の担当はネリーだった。

 無理言って迷惑かけたっけ……


 月日が流れるのは早い。

 既にあの時から、3か月近くが経っていた。


 しかしはたから言わせると、最初はランクCのディーノが速攻でランクBにアップ。

 今日も「何らかの話があるか」と思えば……

 通常に比べて、驚異的に短い昇格期間だと言えよう。


 受け付けの女性が連絡してから、5分と経たず、魔導昇降機の扉が開いた。

 開いた扉から、サブマスターのブランシュが降り立ち、

 こちらへ向けて歩いて来る。

 ディーノを迎えに来たに違いない。


 いつもと違うのは、ひとりきりだという事だ。

 だが、機嫌がよいらしく、爽やかな笑みを浮かべている。


「ディーノ君、おはよう!」


「おはようございます、ブランシュさん!」


「うふっ! ミンミマスターが今か今かとお待ちかねよ! さあ、行きましょう!」


 今か今かとお待ちかね?


 やはり呼ばれたのは……悪い話ではないらしい。

 過度に期待するのはいけないと思う。

 だが……


 心の底から嬉しそうなブランシュの笑顔を見れば、

 ディーノは大いに期待してしまう。


「了解ですっ!」


 元気に返事を戻したディーノは、足取りも軽く、

 ブランシュと共に、魔導昇降機へ乗り込んだのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければ、下方にあるブックマーク及び、

☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


東導号の各作品を宜しくお願い致します。


⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎小説版第1巻~7巻

(ホビージャパン様HJノベルス)

大好評発売中!


◎コミカライズ版コミックス

(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)

☆最新刊『第3巻』

6月27日発売!

ほやほやの新刊です!

書店様で、ぜひお手に取ってご覧ください。

第1巻~2巻も大好評発売中!


※月刊Gファンタジー大好評連載中《作画;藤本桜先生》

☆『7月18日発売』の月刊Gファンタジー8月号に最新話が掲載されております。

一見超ドライでも本当は優しいルウ、可憐なヒロイン達の新たな魅力をお楽しみください。


また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。

コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。

WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。


マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が好評連載中です。

毎週月曜日更新予定です。

お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。


最後に、連載中である

「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」

「幼馴染と永遠に別れた俺は、辺境小国の王子に転生! 戦い、開拓、恋愛、信長スキルで何でもござれ!」

も宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ