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第124話「ディーノの秘策②」

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎コミカライズ版コミックス

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 ごおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!


 ゴブリンシャーマンどもがこもる魔法障壁の下……

 地の底から凄まじい音が聞こえた。


 同時に!

 大地が「ぐらぐら」と激しく震動した。


『ナ、ナ!? ナニガッ!? ナニガオコッタァァァ~~ッ!!!』


 ゴブリンシャーマンが発する『驚愕』という感情の波動が伝わって来る。


 そして、突如!


 ヌボッツ!!


 ゴブリンシャーマンが立つ地面から、泥まみれの巨大な手が現れ、

 「わしっ」と足首を掴もうとする。


『ナナナナッ!? ヌウワアアアッツ!!』


 不意打ちに驚いたゴブリンシャーマンであったが、

 慌てて跳び退すさり、伸びて来た手を避け、事なきを得た。


『ナンダァア~ッ!? コイツハッ!?』


 鋭い視線を投げかけ……

 問い質すようなゴブリンシャーマンの声に対し、

 まるで応えるように大声が土中から響く。


「まっ!!!!」


 この声は……

 先ほど村内で響いたのと、全く『同じ声』であった。

 

 楓村でいきなり動き出したブレーズの石像が発した声と全く同じなのだ。

 人間ではない、力強く短い叫び声がいきなり土中からとどろいたのである。


『ナ、ナンダァッ~~ッ!!!』


 ゴブリンシャーマンが驚愕する叫び声が、

 ディーノとケルベロスの心に響く。


 やがて……

 泥だらけの手は地をかき分け、人型の頭を出した。

 更に「ずぼっ!」と大きな音を立て、手が出た。

 上半身が見え、……そして全身が現れる。

 

 現れた『泥まみれ』の身長は、人間などを遥かに超えたおおきさであり、

 10mはゆうにある。


 ただでさえ小柄なゴブリンどもからすると、見上げるような、

 とんでもない『巨人』であった。

 

『ヌウウウウッ! コ、コレハッ! ゴーレムカアアッ!』


 改めて『巨人』をにらみ、唸ったゴブリンシャーマンは、

 ようやく事態が呑み込めたようである。


『ヌウウウ!! キサマゴトキ、コゾウガァ! ムカツクゾォッ! コウキナルチカイオウ、アマイモンノカゴヲウケシモノナノカアッ!!!』


 さすがは、いくつもの魔法を使いこなすゴブリンシャーマン。

 ディーノが呼び出した、ゴーレムの力の根幹――

 上級精霊、高貴なる地界王アマイモンの加護を即座に見抜いた。


 そう……

 ディーノは土中にあった巨石を、地の魔法でゴーレムへ、瞬時に生成したのだ。


 ……現場に到着し、ディーノはすぐに確認した。

 想定していた通り、ゴブリンシャーマンが豪語する魔法障壁は土中にまで及んではいないと。


 そこで、作戦発動!

 地下深く埋まっていた岩石を生成したゴーレムを使い、

 ゴブリンシャーマンの足元から攻撃させたのである。


 しかし、そのような事象たねあかしをわざわざ相手へ説明する必要は、

 ディーノには全くない。


『ノーコメントだな。……それより行くぞっ! 大掃除だ!』


『ナニ!? オオソウジ?』


 ぶおん!


 やはり、先ほど動き出したブレーズの石像と同じである。

 ディーノから指示を受けた『巨石ゴーレム』は、素振りをするかの如く、

 右腕を振り回した。


 そして!

 呆然としていたゴブリンどもへ容赦なく拳をふるい始めた。 


 ぶっちゃ!

 ぐっちゃ!

 ばっちゃ!

 ぐわちゃっ!


 またも!

 一方的な、殺戮さつりくが始まった。

 ゴブリンどもも反撃するが、彼等の持つ柔な得物では肉体では、

 当然かすり傷さえつける事が出来ない。


 形勢逆転!

 大掃除がさく裂!

 

『ふっ、ゴブリンシャーマンよ、どうした? お前は俺達をなぶり殺しにするんじゃなかったのか?』


『クッソォォォォォ~~ッ!!! コゾォォ~~~ッ!!! ゼッタイニッ! ゼッタイニ~ッ!! ユルサァ~~ンンンッ!!!!!』


 思い切り「ざまぁ!」された口惜しさと無念の思いから、

 ゴブリンシャーマンが絶叫した。

 自分が施そうと思った全く同じ悔恨の念を、

 逆にディーノ達から味あわされ、屈辱が3倍増する。


 ゴブリンシャーマンは全滅を回避し、同胞を逃す為、

 仕方なく周囲の障壁を解除した。


 と、そこへ!


 ごうおおおおおおおおおおっ!!!!


 待ってました!

 とばかりに、凄まじい風の音が起こった。

 そう!

 ディーノが行使した風の魔法剣である。


 大掃除完了!

 残りは『大型ごみ』だけ!!

 

 振りかざしたディーノの剣先から放たれた豪風は、

 抵抗する護衛役のゴブリンどもを残らずなぎ倒したのである。

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※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

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