第123話「ディーノの秘策①」
⛤『魔法女子学園の助っ人教師』
◎コミカライズ版コミックス
(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)
☆最新刊『第3巻』
6月27日発売!
ほやほやの新刊です!
書店様で、ぜひお手にお取りください。
※6月29日付けの活動報告に『書影公開』『発売記念フェア開催のお知らせ』等、
『魔法女子』のコミックス第3巻の情報をまとめて掲載しましたので、宜しければご覧くださいませ。
少し前までは、ディーノとは何の縁もゆかりもなかった人外の魔獣は……
今や心をひとつにし、戦友、否!
文字通り『背中を任せる親友』として新たな戦場へと駆けている。
先ほどゴブリンシャーマンの波動はキャッチした。
未だその場所から動いてはいない。
先ほど豪語したように、ディーノ達など敵ではないと、
舐め切っているに違いない。
ゴブリンシャーマンが潜む森への途中にも、ゴブリンが数多点在している。
ケルベロスは速度を緩め、ディーノは風の魔法剣で掃討しながら進んで行く。
当然、不死者にならぬよう粉々にするのを忘れない。
ゴブリン達が倒されるごとに……
首魁ゴブリンシャーマンが放ってくる憎悪の波動が強くなる。
否!
既に……
憎悪を遥かに超えた凄まじき殺意である。
ふたりはやがて『目的の森』へ到着した。
ケルベロスは完全に速度を落とし、ディーノを背に乗せたまま、
「忍び足」で接近していた。
前方にゴブリンシャーマンらしき気配は確かにある。
そして護衛らしきゴブリン数百の気配も。
共に結界らしき魔法障壁に守られていた。
『どうする?』
ケルベロスが尋ねたのは、当然ディーノが「どう仕掛ける」かだ。
『ああ、試してみたい作戦がある。……地の魔法を使う』
亡きアルドワンが長年研究し、遂に見出した地の究極魔法。
地属性の鉱物なら、全てゴーレム化出来る万能な魔法。
その魔法なら……
『うむ、あの爺さんが遺した……英雄とやらの石像を動かした地の魔法か?』
『そうだ』
『しかしゴーレムを起動し、ゴブリンシャーマンを物理的に攻撃しても、奴の結界を破るのは難しいぞ』
ケルベロスは既に告げた。
ディーノが使う風の魔法剣は勿論、物理攻撃でも難儀する、
強固な魔法障壁であると。
しかしディーノに、動揺したり迷ったりする様子はない。
『大丈夫、想定内さ』
きっぱりと言い切ったディーノの心強い言葉を聞き、
ケルベロスの顔が自然と緩む。
『うむ、分かった! お前の作戦、楽しみにしてるぞ』
『ああ、楽しみに見ていてくれ』
ディーノはそう言いながら……
魔法発動に向け、ゆっくりと呼吸を整えていたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ディーノ達がゴブリンシャーマンを認識しているように、
相手もこちらを補足しているようである。
やがて強力な魔力に囲まれたゴブリンの一団数百が見えた。
中心に座するひと際大きな個体……
先端にどくろの付いた節だらけの魔法杖をかかえ、
奇妙なデザインの法衣をまとった者が、
敵の首魁ゴブリンシャーマンらしかった。
『ハハハハハ、キタカ。オロカナコゾウト、ニンゲンニ、オヲフルカイイヌメ」
『…………』
『…………』
しかしディーノ達は返事を戻さない。
無言であった。
『ククククク。ドウシタ? オモイキリ、カゼノマホウヲ、ウッテミセロ。マリョクノムダニナルガナ』
『…………』
『…………』
『カゼデモ、ヒデモ、ナンデモイイカラツカッテミロ。イヌニカミツカセテモ、タイアタリサセテモ、カマワナイゾ。ク~ククククッ』
『…………』
『…………』
『ドウシタ? タタカウマエカラ、オビエタカ?』
相手と無駄な会話をする必要もない。
挑発に応じる必要も全く無い。
かと言って、時は金なり。
時間は大切且つ重要だ。
戦闘時なら尚更である。
ディーノは、伝わって来る波動から……
じっくりとゴブリンシャーマンの位置と陣形を確認していた。
……多分、ゴブリンシャーマンは、
ディーノ達の精神的な動揺を狙っているのだろう。
「魔法も物理攻撃も一切通じない!?」という絶望感と無力さを味あわせて。
と、その時。
ディーノの推測を裏付ける事象が起こった。
ディーノの頭上にいきなり巨大な火球が出現し、
すかさず降下して来たのである。
しかし百戦錬磨もケルベロスは即座に反応。
ディーノを背に乗せたまま、跳躍し、火球をかわした。
『ホウ、カワシタカ。 ダガコチラハ、ケッカイノナカカラ、オモウゾンブン、オマエタチヲコウゲキデキル! イッポウテキニナ!』
ゴブリンシャーマンの言葉に偽りはなかった。
続々と頭上に火球が出現。
ディーノ達へ対し、矢のように降り注いだ。
しかし!
ケルベロスは再びかわし続けた。
ゴブリンシャーマンはディーノ達が火球を避ける様子を把握しているのか、
勝ち誇って笑う。
『ハハハハハッ! イツマデ、サケキレルカナ? テモアシモダセナイ、オマエラヲナブリコロシ、ソノアト、ムラノニンゲンドモヲ、クイツクスッ!!』
しかしケルベロスの背で火球を避けるディーノの口元には、
不敵な笑みが浮かんでいる。
すかさずディーノから膨大な魔力が放たれた。
瞬間!
ごおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!
ゴブリンシャーマンどもがこもる魔法障壁の下……
地下深くから凄まじい音が聞こえた。
同時に!
大地が「ぐらぐら」と激しく震動したのである。
いつもご愛読頂きありがとうございます。
※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。
宜しければ、下方にあるブックマーク及び、
☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。
東導号の各作品を宜しくお願い致します。
⛤『魔法女子学園の助っ人教師』
◎小説版第1巻~7巻
(ホビージャパン様HJノベルス)
大好評発売中!
◎コミカライズ版コミックス
(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)
☆最新刊『第3巻』
6月27日発売!
ほやほやの新刊です!
書店様で、ぜひお手に取ってご覧ください。
第1巻~2巻も大好評発売中!
※月刊Gファンタジー大好評連載中《作画;藤本桜先生》
☆来週『7月18日発売』の月刊Gファンタジー8月号に最新話が掲載されます。
一見超ドライでも本当は優しいルウ、可憐なヒロイン達の新たな魅力をお楽しみください。
また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。
コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。
WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。
マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が好評連載中です。
毎週月曜日更新予定です。
お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。
最後に、連載中である
「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」
「幼馴染と永遠に別れた俺は、辺境小国の王子に転生! 戦い、開拓、恋愛、信長スキルで何でもござれ!」
も宜しくお願い致します。




