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猫雛物語  作者: 猫子
6/10

7話 ◆◆電話◆◆

◆◆電話◆◆

ちら。

ふと僕は受話器を見た。


猫「電話…来ないかな…」


暇すぎたせいか、急に人恋しくなったみたいで。

ピヨなんかが掛けてきて

くれないかと思っていた。


ま、そんなに都合よく掛ってくるわけないか、

そう思って部屋に戻ろうとしたら…


『ピルルルルル』


猫「え」


恐る恐る受話器を耳に当て、通話ボタンを押した。


猫「も、もしもし…」


雛「あっ、猫ー!やっほーい!」


えーと。

なんか、出ました。


猫「うわー!なんだお前このやろう気持ち悪ぃな!」


雛「ひど!?何それ!!?」


猫「お前は…てっきり掛けてこないかと思…」


雛「えー?何が?」


あっ、とピヨが驚いた声を出した。


雛「あーもしかして雛ちゃんから電話掛って来ないかな〜、とか

思って待ってた??」


猫「んなっ…!?お、思うわけねーだろ糞豚カス野郎!!」


雛「く、くそぶたかすやろう!!?

…いやまぁそこはどーでもいいけど…

けど思ってたんでしょ♪以心伝心ってやつだね★」


猫「誰と誰が!!」


雛「え?そりゃもちろん雛ちゃんと猫ちゃ…」


猫「殺す!!!」


しばらく下らない話をして、

そろそろ僕の塾の時間になった。


猫「おい、豚。もう僕は塾に行くから

お前とのうざったい電話を切る。」


雛「なにげ酷いな…分かったよ〜」


猫「んじゃ、おやすみ」


雛「お休み!」


しばしの沈黙。



猫「えーと…。切れよ?」


雛「え?いやいや…猫が切りな?」


猫「いやお前が…」


雛「いや猫が…」


正直この時間、無駄。



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