7話 ◆◆電話◆◆
◆◆電話◆◆
ちら。
ふと僕は受話器を見た。
猫「電話…来ないかな…」
暇すぎたせいか、急に人恋しくなったみたいで。
ピヨなんかが掛けてきて
くれないかと思っていた。
ま、そんなに都合よく掛ってくるわけないか、
そう思って部屋に戻ろうとしたら…
『ピルルルルル』
猫「え」
恐る恐る受話器を耳に当て、通話ボタンを押した。
猫「も、もしもし…」
雛「あっ、猫ー!やっほーい!」
えーと。
なんか、出ました。
猫「うわー!なんだお前このやろう気持ち悪ぃな!」
雛「ひど!?何それ!!?」
猫「お前は…てっきり掛けてこないかと思…」
雛「えー?何が?」
あっ、とピヨが驚いた声を出した。
雛「あーもしかして雛ちゃんから電話掛って来ないかな〜、とか
思って待ってた??」
猫「んなっ…!?お、思うわけねーだろ糞豚カス野郎!!」
雛「く、くそぶたかすやろう!!?
…いやまぁそこはどーでもいいけど…
けど思ってたんでしょ♪以心伝心ってやつだね★」
猫「誰と誰が!!」
雛「え?そりゃもちろん雛ちゃんと猫ちゃ…」
猫「殺す!!!」
しばらく下らない話をして、
そろそろ僕の塾の時間になった。
猫「おい、豚。もう僕は塾に行くから
お前とのうざったい電話を切る。」
雛「なにげ酷いな…分かったよ〜」
猫「んじゃ、おやすみ」
雛「お休み!」
…
しばしの沈黙。
猫「えーと…。切れよ?」
雛「え?いやいや…猫が切りな?」
猫「いやお前が…」
雛「いや猫が…」
正直この時間、無駄。