3、4話 ◆◆余韻◆◆
◆◆余韻◆◆
僕はピヨと違うクラスだ。
残念ながら
授業と授業の間
5分休憩の間に
たっぷりとピヨを苛める
時間はなかった。
だから僕は、毎時間ピヨと
手紙交換をすることにした。
猫「ほら、お前の番だろ?手紙。」
雛「あっらーごめんなさい★」
猫「忘れたのか?」
雛「…授業に集中してたの!」
猫「罰として、床を舐めろ」
雛「ばかやろう!!」
すかさず答えたピヨだが、
ちょっと嬉しそうだ。
あっという間に時間は過ぎ、
僕もクラスに戻った。
やっぱりピヨを
弄るのは楽しい。
毎回ゾクゾクしてしまう僕は
やっぱり変態なんだろうか?
席につき、
落ち着いた素振りで
みんなと朗らかに
前の授業の復習をした。
◆◆携帯◆◆
僕はその日、
一心に自分の携帯を眺めていた。
ピルルル…
音が鳴った瞬間、
即座に手に取り受信完了ボタンを押した。
そう。今は、豚女との
楽しいメールの時間なのだ。
わくわくしながら本文を読む。
[豚女?もっとよんで★笑っ
尋問2時間?えッへ、楽しそぉだぬーん♪]
相変わらず変な文章だ。
ついでにそそる。
なんなんだろう、このドMっぷりは…
こういうの書くから僕がどんどん
Sになっていくのに、
まったくこいつは飽きないな…
そんなことを考えながら、
[はっ、とんでもねえ変態だな。
そんなに楽しいならもっと尋問してやるよ…]
と、メールを返信した。
僕も相当な変態だと思うけど、
そこらへんはスルーで。
送信後、5分。
気になる。
10分。
変な格好で待つ。
20分。
念を送る。
以降…
髪をむしり出す。
しばらく経ってしょんぼりしてる頃に
メールが返ってきて、
[ごめんご飯食べてた!待った?]
僕は速効で、
[待つわけねーだろタコが!!!
ちょうどお前のアドレスを
消そうとしてたところだよ…]
そんなことをいつも
繰り返している僕ら。
変だなんて、言わないでね。
分かってるから。(笑