聖夜話〜せいよばなし〜
いつか子供だった人たちへ。あるいは大人になって親になる子供たちへ。
寝るもんか。
今夜は絶対寝るもんか。
今夜こそ、今年こそは絶対に。
サンタさんに会ってお礼を言うんだ!
今日はお昼寝たくさんしたし、にが〜いコーヒー飲んでみた。
ゼッタイ。ぜったい。絶対に今夜こそ。
ずっと、ず〜と起きててみせる。
去年は寝ていた枕の横に。
一昨年はツリーの根本にそっと。
寝ているうちにプレゼント。
今年こそ、今夜こそ、今日こそは。
ず〜と起きて、お礼を言う。
「いつもいつもありがとう!」
いつもは寝ている遅い時間。ベッドに入って寝てるフリ。
ようやくお部屋のドアがそ〜と開いた。
ドキドキしながら薄目を開けて…
するとそこにはパパがいた。
※※※
「パパ?!なんでパパがプレゼント持ってお部屋に来るの?」
「あ〜…、ついに見つかっちゃたかぁ…」
「なんで?クリスマスにはサンタさんが来てくれるんじゃないの?」
「実はね…、サンタさんはパパの秘密のお仕事なんだ!みんなに知られると大変だから、二人だけのヒミツだよ。ママにもナイショだぜ」
「すごいすごい!サンタさんはパパだったんだ!!」
※※※
わたしのパパはサンタさん!
パパはわたしのサンタさん。
いままでずっとありがとう!
これからも、ずっと。
うまく表現できなかったんですけど、最後に全てを悟っているんですよね。この子。