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血濡れの剣と黒の反逆者  作者: ゆぬ
第一章 黒の反逆者
2/4

1.異世界勇者

 俺の名前は海崎慎也。


 日本人離れした白い髪と黄色い眼を持つ元日本人。高校一年だった転移直後は黒かったがある事件の後からテンプレとも言える白髪になった。


 俺は2年前にこの世界にやってきたいわゆる異世界転移者。そんな空想の世界でしか聞いた事のない現象を目の前にした当時の俺はたいそう驚いた。思わず自分の頬を本気でぶん殴るほどには。


 そんな混乱しまくってた俺に聞かされたのはテンプレとも言える魔王や魔人族、魔物との戦争と人類のピンチだった。


 そんなピンチだった人類は、教会と共に本当の意味で神にも縋る思いで祈りを捧げた。神はそんな人の願いに応えた。異世界からの勇者召喚という形で。そしてそんな誉れある勇者に選ばれたのがこの世界よりも上位世界であった地球の俺だった。少し雑な気がするが俺が知っている召喚までの道のりは、そうらしい。俺の来る前のこの世界は当然の事ながら知らないので聞いた話だけだった。




 そんな俺は今は聖レヴァルド皇国の城の謁見の間にいた。聖レヴァルド皇国とはこの世界の人間の領地の八割を占める膨大な領土を持つ、貴族文化の残る大国だ。宗教的な信仰心も半端なく、国の中でも教会本部はかなりの権力を持っている。皇帝の決定を力でねじ伏せられるくらいといったらわかるだろうか。


 魔王軍の領地の直接隣り合わせになっていて、防衛戦のほとんど防いでいるのだからその軍事力は他とは比べ物にならない。そして俺を召喚し、勇者として鍛えたのもこの国だ。まあその過酷だった過去はいつか話すとしよう。


 そんな国のトップである皇帝と教会のトップである大教皇とその他の権力者の集められた。


 今回の魔王軍の侵略の防衛戦の報告だった。結構大規模な攻撃だったから国の重鎮たちが心配するのも無理はない。なんせ魔王軍幹部と名乗るかなり強い魔人が出てきたのだ。そりゃあ焦るのも仕方ない。


「魔王軍幹部の討伐及び魔王軍の撃退、完了しました。」


 報告すると重鎮たちは揃って安堵したような表情になった。


「幹部のジョブは『魔法騎士』でした。魔法属性は闇属性で、レベルも周りの兵とは桁違いでLv79もありました。」


 報告を続けると今度は再び緊張が走った。Lv79というとかなりの高レベルだ。人類最強と言われる俺でようやくLv85であり、それに迫るとなるとそこらの兵など相手にならない。


 ちなみにレベルは訓練や殺し合いで上がっていく。その他の方法もあるがこれが1番早い。言うほど簡単にあがるわけでなく、一般的な兵はレベル20~30ほどだ。当然レベルが上がるとそれに伴ってステータスも上がっていく。レベルは1や2程度では技量でどうにでもなるが10近く差が開くと1対1ではまず勝てない。


 ジョブとは適正職であり、レベルが上がるとその職に合うスキルが手に入る。もちろん非戦闘職もあり、それらのジョブを持つ者はそろって職人になる。なぜならスキルがあると圧倒的に完成度や効率があがるからだ。料理人のジョブを持ったヤツの飯を食ったことがあるがめちゃくちゃ美味かった。


 戦闘職を持つ者のスキルは地球のみんなの憧れである魔法なんてものが使える。魔法には属性がありその属性は基本的に1人1属性だ。中には属性を2つ以上もっているヤツもいる。斯く言う俺も光と炎といく2属性持ちだったりする。


 魔法には詠唱と魔法陣がいり、詠唱で魔法陣に魔力を流すことで魔法が発動する。1部例外の魔力の直接操作なんて芸当が出来れば詠唱も魔法陣も要らない。そんなできる魔王を王とする魔人族は人間を見下し、故に侵略と支配をするために戦争を仕掛けてきたそうな。

説明会過ぎる

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