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都市艦の日常  作者: North west color DELTA
信濃訓練編1
6/26

金の乱入

今回も宜しくお願いします。

キャシーの待つ宣言から程なくして。

「お、やっと来たなあいつ。周囲を警戒しながら入って来たぞ。」

「そうねえ。まだ私には気付いて居ないみたいね。」

キャシーはその様子を楽しげに観察している。

(もう流石にキャシー殿は帰ったでござるな)

ミハエルは自分の席へと向かう。

「ふぅ。やはりこの席は落ち着くでござるよ。」

「そうなの?落ち着く座席は人それぞれだから良いのだけれど。」

「そうなのでござるよ―って…え!」

もう待ちかねた、と言うようにキャシーはミハエルの座席に来てしまったのだ。

「ななな何ゆえ此処にいるのでござるか?」

「その前に一つ聞きたい事があるのだけれど、さっきは本当に私に気付かなかったのよね。」

「全く以て気付かなかったでござる。」

そんな二人の会話に亜久留は人知れず溜め息をついた。

(二人共白熱しているみたいだから、俺はさっさと格納庫(ハンガー)に行くかな。)

亜久留は一人格納庫へと向かった。

格納庫では双発・単尾翼で機首はシャープだが、どことなくずんぐりした印象を持つT-10(キラーホエール)が何機も駐機している。

「さて、どんなもんかな?」

亜久留はピカピカに磨かれた機体の周りを一周しながら確認する。

一応T-10は訓練機なので複座であり操縦にはサイド・スティックを使用する。だが、この機体は訓練機のはずが実弾も搭載出来る為、機関砲の為の穴も空いている。

「大丈夫そうだな。今日も頑張ってくれよ!」

彼が乗る機体を軽くポンポンと叩いたあと、格納庫に隣接している建物に入って行った。

この建物では今日行われる訓練の内容を確認するミーティングが行われていた。

「今日使用する滑走路(ランウェイ)はK01L、K01Rは民航機が使用するので注意するように。又…」

「今日は北風なんだな。」

「その様ね。」

「てか、結局お前がパートナーかよ。ミハエルはどうした?」

「あの人ならあそこに居るわ。どうにかなったみたいね。」

確かにミハエルは他の人を見つけられた様だ。

「適当だな~」

「何か文句があるなら言ってみなさい?」

「いえ、何でもありません。」

「なら良いわ。」

「―以上でミーティングを終了する。全員格納庫へと向かえ。」

皆ぞろぞろと格納庫に向かって行く。

今日の二人の割り振りは亜久留が前で操縦し、キャシーが後ろでアシスト兼監督役となった。

二人で(亜久留は二度目の)機体外部チェックを行い、問題点が無かった為コックピットに乗り込む。

乗り込んだ後はエンジンスタートを開始した。その直後、

「Aki,aki,this is kotani grownd. 」

(アキ、アキ、こちらは港谷グラウンドです。)

「Kotani ground this is aki,go ahead.」

(港谷グラウンドこちらはアキ、どうぞ。)

「Taxi to runway 01L」

(滑走路01左への走行を開始しなさい。)

「Roger. Taxi to runway01L」

(了解、滑走路01左への走行を開始します。)

「では行こうかキャシー。」

「そうね、アク。」

アキ…亜久留とキャシーのハンドルネーム



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