何かが 何かによる 何かのための 何か (ややこしすぎる)
えーと………更新が物凄く(具体的には3ヶ月)遅くなり大変申し訳ありませんでした。
多分初期から見ている人は居ないですよね………
『Error:network disconnected.』
『Not information from datalinks.』
UAVNo.7,8のオペレーター達が見ている画面には、随時送られてくるデータの代わりにエラー表示が出ていた。
「えっ……」
UAV7,8のオペレーターは何が起きているのか全く分からずただ呆然としていた。
「おい、お前らどうした?今の状況はどうなっている?」
「……ハッ!」
二人のオペレーター達が『ビクッ』と反応する。
指揮官のその一言でようやくオペレーターは我に帰った。
「………再起動は掛けたのか?」
「いえ、まだ掛けてませんけど……」
「なら一回試してみろ。」
「はい。」
コンソールにある『Restart』ボタンをタップした。
結果は―
「駄目です。何の応答もありません!」
―そう『Error:network disconnected』のままだった。
「……有人機部隊の発艦時刻まであと何時間あるか?」
「あと7時間ほどだと。」
「………」
空母 準鷹 航空団司令室
「そうですか……」
「はい。UAVからの応答がない以上撃墜されたものかと。」
「今回は流石にちょっと無理がありましたね……」
QA-2は対地攻撃には良いものの、飛行速度が遅いため敵からすれば格好の餌食になるのだ。
「それで、例の機体の方はどうなっていますか?」
「まだ兵装の準備が整っていません。」
「では、装備完了までの時間は?」
「あと最低でも1時間は……」
「どうしてそこまで時間が掛かるんですか?」
由奈の声には少し苛立ちが混じり始めてきた。
「理由は……機体のソフトウェア更新を進めているからです。」
「………はい?」
由奈は一瞬自分の耳を疑った。
(今、ソフトウェアのアップデートって言った?)
「ですから、ソフトウェアの……」
「それは分かったから。何故今、このタイミングで、ソフトウェアの、アップデートをしているんですか。」
「それがですね、新しい隠し武器を搭載するに当たってソフトウェアの更新が必要になったんですよ。それで、今の所大丈夫そうだ、という事になり、今に至ります。」
「えぇ………」
由奈はこの話を聞いて呆れた。
(なによ、『今の所大丈夫そうだーって。』何処が大丈夫なのか全く分からないわ。この艦の乗員達ってちょっと呑気過ぎない?ねぇ。)
「はぁ………」
「どうかしました?」
(いやいや、『どうかしました?』じゃないわよ!今普通に疲れたわ!)
「あ~いや、ちょっと自室で休んできても良いですか?」
「良いですけど……」
(何?その意外そうな顔!もうちょっと居ろってか。もうやってられないわよ全く!)
「では、また打ち合わせで。」
「はい。」
由奈は司令室から少しふらふらとした足取りで自室に向かった。
(本当に由奈司令大丈夫かな……?)
隊員達は心配そうに、しかし何故疲れているようなのか分かっていない雰囲気だった。
空母 準鷹 亜久留の部屋
「……で?」
「?で、ってどういう事ですか?」
「………」
(あ~この人超めんどくせぇ…)
「もう~そこまで照れなくても良いのに~」
「………」
(あ~もうやだ、本当にもうやだ。関わりたくねぇ。)
「……もう一度確認しますけど、初対面ですよね?」
「またまた~冗談がキツイなぁ~」
「………」
(HEY!ポリスメン!ポリスウーメン!カモーン!ここに不審者がいま~す。タイホシテクダサ~イ。)
直後、「ドドドドド―」という音が廊下から聞こえてきた。
(HEY!ヤットポリスキタネ!)
「バタン!」と激しい音と共に今にも壊れるのではないかと思うほど乱暴にドアを開けて侵入してきたのは―
「ア~ク~な~にやってるのかな~えぇ!」
―FBIでもなく、警視庁でもなく、CIAでもなく、キャシーだった。
(オーマイガッ!もっとややこしいのがキタネ!)
「ハロ~キャシー、キブンはどうだい?とってもハッピーなキブンカナ?そうだ!このパーソンをドウニカシテクダサイ!ヨロシクネ!」
「……は?あんた何言ってるの?大丈夫?」
キャシーは怪訝そうな顔で言った。
「HAHAHA!相変わらずジョークがキツイネ!ボクは至って平常サ!」
「テカドウシテココに来たのサ、イマはこのヒトとハッピータイムネ!レッツゴーヨアルーム!」
(さっきと言っていること違うし…っていうかさらっと今酷いこと言った!?)
そして、キャシーは拳を作り、振り上げた―
「どうやら頭の治療が必要みたいね……!」
―そのまま、その手を振りかぶった。
亜久留は直感的に目を瞑り、直後に来る激痛に備えたのだが、予想していた痛みは来なかった。
その代わり、「ガシッ」という音が響いた。
「……!?」
キャシーの手は―ガッチリと“よく分からないヒト”の手に掴まれていた。
「お姉さんちょっと感心しないなぁ」
「くっ……ちょっとなにするのよ!その手を離しなさいよ!」
「私のモノに傷付けるのは止めて欲しいかなぁ~」
「くっ………」
「!?」
何故かキャシーは亜久留を睨んだ。
「覚えてなさいよ……」
そう言い残すと、ドアをまた乱暴に開閉して出ていった。
「亜久留さん部屋がやけに騒がしいですけどどうかしたんですかぁ~」
「……ファッ!?」
(日和だっ……これはマズイ!)
「あ~今取り込み中だから…何かあった?」
「いえ…別に…さっき、キャシーさんが凄い勢いで飛び出したものですから、ちょっと気になっただけで…」
その時―
「亜久留くぅ~んこの猫どうしよう~?」
「!?」
「………亜久留さん…今、女の人の声で『亜久留』と聞こえた気がするのですが……誰か居るんですか……」
日和の声が低く、無機質になった。
「ううん?いない―」
「―亜久留くぅ~んちょっと来て~」
「はい!今行きます!」
「亜久留さん…入りますよ…」
日和がドアを開けた
「………!?」
「いや……これは違うんだ!」
そこには―
「………亜久留さん何か言い残したいことはありますか?」
―そこには何故か『よく分からない女性』に倒されている亜久留の姿があった。
そして現在日和の手には何処から出したのか、手錠、縄など様々なものが握られている。
「日和さん?その手に握られているその、恐怖を煽るような品物の数々は一体何のために使うので……?」
亜久留の顔には恐怖と焦りの色が浮かび、脂汗が止まらなかった。
「……亜久留さん、先程のは今までの自分の行いを振り返ってからの発言でしょうか?」
「えっ……?」
「どうやら……そろそろ本当に分かってもらう……必要が……ありそう……ですね……」
その時―
「ちょ~っと貴女、流石にそれはやり過ぎよ?」
又『よく…(以下略)』の横槍が……(おい!作者!いい加減その繰り返し止めたらどうだ!)
そして邪魔された日和はと言うと……
「どうして介入してくるんですか!」
「では貴女、貧弱な男がその品々に耐えられると思う?」
「それは……」
「あ、あの~本当に日和さん……そんなことしようとしていた訳じゃ無いですよね……?」
「「一旦亜久留君は黙ってて(さんは黙ってて下さい)!」」
「はいっ!」
二人からの激しい剣幕に圧され、亜久留は直立不動のマネキンと化した。
(ねぇ…これで逃げたら絶対殺されるよね…ねぇ!)
亜久留は一刻も早くここから逃げたかった。
そして遂に―
「分かりました。それで決着を着けましょう。」
「こちらもその条件で構わないわ。」
それぞれがそれぞれの戦いが始まろうとしていた―
最後まで読んで頂き有り難う御座いました。
次回の更新予定は未定です。
(又数ヵ月開く可能性が在ります)