表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五代記  作者: なっかー
Chapter EI
11/28

Episode 2 西の……ローマ?

第五話と入れ替えました。


 ――神聖ローマ帝国。


 一般的にそう呼ばれている集団は、いまいち謎である。そしてその集団のもとはフランク王国と言われている。かつて、その国は西ヨーロッパの多くを支配下にした。しかし、フランク王国は西・中・東の三つに分裂してしまう。やがて、西フランクはフランス、中フランクはイタリア、東フランクは神聖ローマと、それぞれの国の母体となり、現在の西ヨーロッパの基礎を作った。

 そうした中で生まれた神聖ローマ帝国は、諸侯によって分割統治されていた。史実においては、ヴェストファーレン条約が結ばれるまでは神聖ローマ皇帝という立場には価値があったが、それ以降、つまり諸侯に主権が認められてからはほぼ有名無実と化した。それ故、ヴェストファーレン条約は「神聖ローマ帝国の死亡証明書」ともいわれるが、つまりは本から支配体制が脆弱であったということである。大空位時代もまたカオスで、そのような神聖ローマ帝国に対して、このような名言がある。



「神聖ローマ帝国と自称し、そしていまだにそうしているこの集団はいかなる点においても、神聖でもなければ、ローマ的でもなく、ましてや帝国ですらない」


 これはヴォルテール(本名:フランソワ=マリー・アルエ)の言葉で、彼はプロイセンのフリードリヒ2世からサンスーシー宮殿に「招かれた」、18世紀を代表する啓蒙思想家の一人である。いくらヴェストファーレンのあとだからと言って、彼をしてそこまで言わしめるほどであったのではないだろうか。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ