Re:その後
--Eメール 1件--
●ケータイ画面に表示されたその知らせを見て、ショウタは受信メールを開いた。
送信者:ユリ
件名:Re:
本文:お! ケータイ買ったんや
(*^_^*)
良かったわー(〒_〒)
やっと連絡とれるように
なったね☆
これからは
毎日メールするけん!
覚悟しぃよー(^_^)/
ショウタはそのメールを読んで、安堵の溜め息をついた。 そして、返信メールを打つ。
件名:Re2:
本文:お前こそ覚悟しろ(^_^)v
送信。
興奮を抑えるために、ショウタは自分の部屋のベッドにあお向けに倒れた。心臓の音が聞こえてくる。
●ショウタは小学六年生であり、思春期にあたる時期だ。そして、彼女も居る。 それがユリ。
しかし、今よりも二ヶ月も前に、家の事情で引っ越し、ユリとも離ればなれになっていた。
ユリは福岡。ショウタは東京。 軽々と遊びに行ける距離ではない。
電話という手段はあったのだが、時間がかかる上に、切りたくないという思いから、ついつい長電話になってしまい、引っ越しから一週間で親から禁止令を出されていた。
しかし今日、ショウタは必死の説得に結果、やっと親の了承を得て、ケータイを買って貰い、はれて連絡が取れるようになったのだ。
ショウタはユリに逢えないことに歯がゆさを感じていたが、それも、これで少しは和らぐだろう。
ショウタは、次のメールを待った…。




