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世界はやさしいね  作者: 玻璃乃月
6/31

第一章乃 ろく

男「何部刷ったって?」

私「1,000部」

男「・・・・・・・」

私「表紙片面4C中墨1色36P無線綴じ、1,000部!

  だってさ、100部刷るのと1,000部刷るのと、

  印刷代1,000円も変わらないんだよ?

  1,000部刷るじゃんっ」


ズビシッ!!


私「いったっっ なんで手刀なのよ!?」

 

男「・・・・・、よしわかった

  搬入は俺がやるから、

  オマエは一つ約束しろ」

私「何を?」

男「いいから約束しろ」

私「内容もわからないのに約束できないよ」

男「いいから約束しろ」

私「・・・・・、わかった」

男「コスプレして、売り子に立て」

私「!!?」

 「いや、無理っしょ? コスプレって(ドン引き)

  大体今から衣装作るのって・・・」

男「オマエの普段着でいいだろうが・・・」

私「!!?

  あ・・・ あぁ! 常衣か!!

  なるほど、あれなら着慣れてるし

  前髪ぱっつんにして、ウィッグ付ければ

  柚子みたいになるかな」

男「こないだ、新しい常衣にしたっていってただろ?

  古い方を俺に渡しとけ」

私「!!? ジトー・・・ ヒェンタイっ」(ドン引き)

男「バカ・・・ オカンに言って繕って貰うだけだ」


一部フィクションです(多分)


そうして、

初めて参加した同人誌即売会(地方)で

初めてのコスプレ(?)をした私は、

初めての同人誌の売り子をした。

同人誌の設定価格は800円、

これにその場色紙200円を付けて千円のお釣り無し。

のつもりだったんですが、

甘かった・・・・。

その場で色紙を描くということが、どういうことか

わかっていなかった。

準備した色紙100枚が終わる頃には右腕はパンパン

おかわりは勘弁してもらった。

そうなると、今度は釣銭に困ったが、

そういうサークルが過去にもあったのか、

それは運営が解決してくれた。

両替を引き受けてくれたので、事無きを得て

恐ろしいことに1,000部完売、

私と彼と知人の分に取って置いた分まで売り切った。

飾ってあったカラーイラストも所望され、

手放したくなかったこともあり、法外な価格を付けたが

あっさり売れた。

私は、売り子をし、色紙を描き、時々握手を求められ

ポーズを求められ、写真を撮られ…

最後はクタクタで、もうわけがわからない程になっていたが

帰るときに、彼は両手に紙袋イッパイの薄い本を

ニヤニヤしながら抱えていた。

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