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幕間二

   <攻略ヒロイ……登場人物紹介 二>


 ――暖かな木漏れ日の中を、爽やかな風に乗った花弁が舞う。

 落ち着いた色彩の石畳の上を、多くの若人たちが明るい未来を語らいながら通り過ぎる。

 此処は、私立クレール・ドゥ・リュヌ学園――この青少年、陽向が本日より通う学び舎である。

 他地方より、第二学年の生徒として転入してきた陽向であるが――。

 様々な出会い、数多に枝分かれする未来。

 はてさて、陽向は此処で――誰と出逢い、そしてどのよう過ごすのであろうか。


        *


 その一 〖リュミエール〗


 容姿端麗、成績優秀、品行方正、運動神経抜群。

 最高最強唯一無二のカリスマを備えた完璧超人。

 数多を照らす太陽の如き輝きは、万人を魅了する。

 学園の当代生徒会長を務める彼女に付いた二つ名は、日華乃君(にっかのきみ)

 一学年上の先輩である、彼女の目に留まってしまった陽向は、生徒会へと所属することになるのだった。


「き、貴様は……私のモノだからなっ!」


 普段は凛とし美麗纏い、理想のお姉さまNo.1にも拘らず――陽向と二人きりになった途端に、甘えん坊の猫の如く擦り寄って来るのだ。

 あざといあざといアンドあざとい――だが、それが良い。メインヒロインの風格は伊達じゃないぜ!

 ――ちなみに、一週目においてはどのような選択肢を選ぼうと、強制的に彼女のルートに入ってしまうということは、此処だけの秘密だ。

 放課後の生徒会室の中――蕩けてしまいそうなまでの夕日の中で、たった二人は見つめ逢う。

 陽向へと抱き付き、万物を魅了するかのような眩いばかりの笑みのまま、その胸元へと鼻先を埋めて来るのだ。

 そうして、彼女はこう言った――。


「えへへっ、ヒナタぁ……他ノ女ノ匂イガスル」


 陽向の胸元より、小首を傾げて見つめくる彼女の臙脂(えんじ)の瞳は、既に光を失っていた。


        *


 その二 〖アンジェラ〗


 輝く金色の髪は春風の中、波打つように彼女の肩口で揺れていた。

 彼女との出会いは、陽向の所属した部活内であった。

 可愛らしい小動物の如き魅力を振り撒く彼女は、部内のマスコット的存在であり――密かに、陽向へと憧れているとのこと。


「せーんぱいっ! 一緒に帰りましょ?」


 オーソドックスな可愛らしい後輩キャラ。

 控え目でありながらも、無意識の内にその魅力を存分に生かした戦法を用いるのである。

 どう見ても無難であろう――と言うのは、素人見解ッ! まだまだケツが青いな、君も。

 その実、彼女は変態な……ではなく、大変なサディストであった。


「くすくす……センパイったら、年下のオンナノコにこんな姿を見られて喜ぶなんて……。

 全く、どうしようもない変態さんですね……ふふっ」


 休日の自主練、アンジェラからの誘いを受けた陽向は、校庭でトレーニングを行っていた。

 それが――人気の無い体育倉庫の中で、どうして陽向は下半身装備無しの状態で縛られているのだろうか。

 どう考えても、一服盛られたことは確定的に明らか――あのスポーツドリンクが怪し過ぎるぜ。


「あらぁ? あらあらぁ……どうして、センパイのココは、こんなにもおっきくなってるんですか?

 あたし、少女なのでわかりません……くすくす」


 それは、お前が盛ったからだろう。怒髪ならぬが、天を突きまくりである。


 ――お次は、コレですよ?

 普段とは見紛うまでの艶美な雌の顔で、そう言った彼女の手に握られていた物は――一組の首輪とリードであった。


        *


 その三 〖ベアトリス〗


 陽向の転入先のクラス委員長を務める、クールビューティが人気の彼女は――初対面の時より、陽向を毛嫌いしていた。


「わ、私はっ! アンタのコトなんて絶対に認めないんだからっ!」


 陽向相手にだけは、そのクールさは微塵も見られない。

 陽向の何が気に喰わないのか――事あるごとに、彼女は陽向へと対抗心を燃やして絡んでくるのであった。

 テストの点数、スポーツの記録に始まり……。

 休日ひは、陽向を強引に街へと連れだして、カラオケ採点勝負やボーリングのスコアを競い、ゲームセンターのシューティングからダーツバーでの501ゲーム。

 ――あれ? これって、もしかしなくてもデー……


「そっ、そんなワケないでしょっ! 私はアンタに一つでも負けているってのが気に入らないのよっ!」


 でも、それだけなら、何も街を歩くときに腕なんて絡めなくても……


「は、はぁ!? 勘違いしないでよねっこのナルシスト! 

 こうでもしないと、他の女の子がアンタの毒牙に掛かっちゃうかもしれないでしょっ!

 だ、だからっ! 常時全身からフェロモン……じゃなくて、欲情オーラを出してるアンタを、こうして私が見張ってるだけなんだからっ!

 ほ、他の女の子にいやらしいコトするくらいなら……その……ア、アタシで我慢しなさいよねっ!

 ――じゃなくてっ! アタシが我慢してあげるって言ってんの!」


 ――何だかんだ言って、ヒロインの中では一番扱いやすいのが彼女。

 そして紛うこと無き、ドMである。尻をしこたまブッ叩いてやりたい、かわいい。


        *


 その四 〖ディアナ〗


 神秘的な雰囲気が密かな注目を集めるな、学園の理事長――年齢の方は、幾つなんですかねぇ……。

 ――いえいえ、ちゃんと親族の……多分、お婆ちゃんとかの後継いで的なアレなんで、彼女はまだ十八+X歳ってとこあります。

 と言うよりも、この作品の登場人物は全て十八歳以上云々以下略! 突っつきだすと、ボロが出そう。


「ヒナタくん……放課後、理事長室まで来るように」


 一生徒がわざわざ理事長室まで呼ばれる理由って、一体何だろう。

 表彰的なアレ? それとも、特待生奨学金的な何々ってヤツかもね。

 部屋に向かった先には、理事長室で彼女と二人きり。

 そうして彼女は部屋の鍵を掛け、何の脈絡も無くそのスカートをたくし上げるのだ。


「まずは、コレを見て……どう思う?」


 凄く……痴女だと思います。

 てか、そんな感じのネタはもう、君のお友達のマゾっ娘ベアトが本編において妄想世界でやったから。

 兎にも角にも、陽向の目の前に展開されたのは【検閲事項】――あー残念!

 ここから、濃厚な×××展開だったのになー。

 このまま進めると、通報喰らっちまうからなー。

 かーっ! 本当に残念だわー!

 折角、テキスト50KB分くらい書き溜めてたのになぁー!


        *


 そんなこんなで、この四人の魅力溢れるヒロインたちと陽向が織り成す学園ラヴコメディ!

 『operation(オペラション) de() guerre(ゲール) eclair(エクレル)』――アナタのハートを、抉り出すぞっ☆

 ――只今、開発中!

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