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特殊なバトルスタイル

加奈子:今回は、いわゆる「普通じゃない」バトルスタイルについて説明していきたいと思います。


純:「普通じゃない」バトルスタイルですか?


加奈子:ええ、そう。「普通じゃない」バトルスタイルよ。


純:それってどんなのなんです?


加奈子:それをいまから説明するわ。ひとつ目は「ミスティック」というバトルスタイル。これは、ひと言で言うと、クルマ漫画でときおりあるような「何かが憑いているクルマ」を再現するためのバトルスタイルね。


純:ああ、なるほど。つまり、銀龍エンブレムの「エキシージ」とか、ガルウイングドアの「シルビア」とか、あのあたりのクルマのことですね!


加奈子:よくわからない例えだけど、たぶんそのとおりだと思うわ。じゃあ、話を続けるわね。


純:了解です!


加奈子:「ミスティック」のバトルスタイルを持つキャラクターは、「クルマを運転している」というよりは、純粋に「クルマに選ばれて乗せてもらっている」と言ったほうが正しい立場にあります。なので、走り屋ランクを持たないキャラクターであっても、「ミスティック」のバトルスタイルを獲得することができます。


純:ふんふん。


加奈子:ただし、「ミスティック」のバトルスタイルを持つキャラクターがその能力を使うためには、チューニングレベル:Mのクルマを運転している必要があります。チューニングレベル:Mのクルマはチューニングレベル:Cのクルマと同様に、GMの許しがないと手に入れられません。また、チューニングレベル:Mのクルマは、新たにチューニングすることができないので注意してください。すでにチューニングしてあるクルマがチューニングレベル:Mのクルマになることもありません。もちろん、チューニングレベル:Cのクルマがチューニングレベル:Mのクルマになることもです。


純:なるほど。


加奈子:そして「ミスティック」のバトルスタイルを持つキャラクターがチューニングレベル:Mのクルマを使ってバトルする場合、ちょっと変わったルールが使用されます。


純:変わったルール、ですか?


加奈子:ええ。「ミスティック」のバトルスタイルを持つキャラクターは、ラウンドの開始時に特殊効果を発動することができます。これを「ミスティック効果」と呼びます。ミスティック効果を発動する際には、キャラクターの走り屋ランク+7以上のカードを出さなくてはなりません。


純:了解しました!


加奈子:ミスティック効果には以下の種類があります。一度に発動できる効果は、このうちのどれかひとつだけですので注意してください。


・そのラウンドにおいてのみ、自分の走り屋ランクを10として計算する。

・そのラウンドにおいてのみ、クルマの性能による圧倒的優勢を阻止できる。

・そのラウンドにおいてのみ、相手のバトルスタイル使用を阻止できる。


加奈子:じゃあ次は、バトルスタイル「ガネーシャ」の説明をするわね。


純:オッケーです!


加奈子:バトルスタイル「ガネーシャ」の持ち主は、走り屋ランク③のキャラクターでなくてはいけません。


純:はい?


加奈子:また、バトルスタイルの効果を発揮するためには、クルマを運転していてもいけません。


純:ちょちょちょ、ちょっと待ってくださいよ、先輩! 運転してはいけないのに、いったいどうやってバトルするんですか?


加奈子:それはですね、バトルスタイル「ガネーシャ」を持つキャラクターは、別のキャラクターが運転するクルマに同乗してそのサポートを行う形でバトルに参加するんです。


純:なるほど。ナビゲーターってわけですね。


加奈子:バトルスタイル「ガネーシャ」を持つキャラクターは、運転するキャラクターに配られる手札とは別に1枚のカードを手札として受け取ります。このカードは、任意のラウンドにおいてドライバーの出したカードに追加する形で使用することができます。


純:むむ、それってどういうことなんです?


加奈子:たとえば、あるラウンドで自分が8のカードを持っている時にドライバーが5のカードを出したとします。ところが相手の出したカードは10でした。このままではドライバーはこのラウンドを失ってしまいます。ですが「ガネーシャ」のキャラが手札の8を使用するなら、ドライバーの出したカードは5+8=13になって相手からラウンドを奪うことができる寸法になるというわけです。もちろん、使ったカードは捨て札として扱われます。


純:出すタイミングはいつでもいいんですか?


加奈子:カードを出す宣言は、双方がカードをオープンする直前に行います。また走り屋ランクによる引き分けは、ナビゲーターとドライバー、両方のカードの合計値を元に判断します。ただし、ドライバーや対戦相手のバトルスタイルで関わってくるのは、あくまでもドライバーの出したカードのみであることを忘れないでください。一例を挙げるなら、ドライバーが「タイラント」のバトルスタイルを持っている場合、種類を比べるカードも数字が倍になるカードも、あくまでドライバーの出したカードだけっていうことになります。


純:了解です! ちなみに得点のほうはどうなるんですか?


加奈子:得点に関しては、双方のカードを合計した数字が基準となります。あと例えにも出しましたけど、「ガネーシャ」が同乗している場合でも、ドライバーの持つバトルスタイルの効果は有効です。しかしながら、「ガネーシャ」が使用できる手札の数字は、ドライバーの走り屋ランク×3の数字より大きいカードでなくてはいけません。


純:え~と、つまりランク4のドライバーが運転している場合、「ガネーシャ」が使えるカードは4×3=12より大きいカード、Kだけってことになるんですよね?


加奈子:そのとおり。あ、そうそう。使われなかった、もしくは使えなかった「ガネーシャ」の手札は、ドライバーが手札を使い切るのと合わせて捨てカードにされます。また、バトルスタイル「ガネーシャ」を持ったキャラが同じクルマに複数同乗している場合でも、その能力を使用できるのはバトル開始時にドライバーが指定したひとりだけなので注意してください。


純:わかりました!


加奈子:続きましてバトルスタイル「スピリッツ」を説明します。


純:火酒(強いお酒)のことですね。あたし、ああいうの好みなんですよ~


加奈子:ひとのことうわばみとか輪っかとか言っといて、もう……じゃあ、説明を始めるわね。バトルスタイル「スピリッツ」も、バトルスタイル「ガネーシャ」のように、持ち主は走り屋ランク③のキャラクターでなくてはいけません。


純:やっぱり、助手席とかで差配するスタイルなんですか?


加奈子:ええ、そう。当然、運転しながらのバトルスタイル使用はできません。このあたりは「ガネーシャ」と同じね。違うのはその効果。バトルスタイル「スピリッツ」の持ち主は、お互いのカードを表にして数字を比べあったあと、自分の同乗者ドライバーが運転するクルマの性能値を一時的に+2することができます。


純:ほうほう。


加奈子:もちろん、その能力は無制限に使用可能というわけではありません。バトルスタイル「スピリッツ」は、一度使用を宣言したら、次に手札が配られる時まで再使用することができなくなります。また、バトルスタイル「スピリッツ」を宣言するラウンドにおいて、ドライバーの使ったカードの数字はドライバーの走り屋ランク×2より大きいものでなくてはなりません。


純:つまり、走り屋ランク4のドライバーに「スピリッツ」の効果を与えるためには、ドライバーの出したカードが4×2=8より大きいカードでなくてはならないってことになるんですよね?


加奈子:そのとおり。


純:こちらも「ガネーシャ」と同様、ドライバーの走り屋ランクが小さいほうが効果を発揮しやすいってことか。


加奈子:上手い走り屋は、それ相応に他人の影響を受けにくいものなのよ。あ、そうそう。言い忘れていましたけど、バトルスタイル「スピリッツ」を持つキャラクターが同乗していても、ドライバーの持つバトルスタイルは有効です。この点を忘れないでください。また、バトルスタイル「スピリッツ」を持ったキャラが同じクルマに複数同乗している場合でも、その能力を使用できるのはバトル開始時にドライバーが指定したひとりだけなので注意してください。


純:先輩、質問です! バトルスタイル「スピリッツ」と「ガネーシャ」を持ったキャラがそれぞれ同時乗車していても、そのバトル中にドライバーを支援できるのは初めに指定したどちらかひとりのキャラだけなんですよね?


加奈子:もちろんよ。これは次に説明するバトルスタイル「ミーミル」についても同じだから、注意してね。


純:ラジャー。


加奈子:バトルスタイル「ミーミル」は、いましがた説明したバトルスタイル「ガネーシャ」や「スピリッツ」と同じように、ドライバーを支援するバトルスタイルです。当然ながら、走り屋ランク③のキャラクターでなくてはいけませんし、その効果を発揮するためにはクルマを運転していてもいけません。


純:承知です。


加奈子:バトルスタイル「ミーミル」の修得者は、ドライバーが5枚のカードを受け取る際、同じく5枚のカードを受け取ります。このカードは、各ラウンドの開始時に、ドライバーの手札と何枚でも交換することができます。


純:ふむふむ。


加奈子:交換されたドライバーの手札は、そのまま使用されたものとして手札には戻しません。また、交換に使われなかった「ミーミル」修得者のカードもドライバーが手札を使い切るのに合わせて捨てカードにされます。


純:こちらにはバトルスタイルの使用制限がないんですか?


加奈子:いいえ。もちろんあります。バトルスタイル「ミーミル」の能力を使用するためには、交換に使うカードの数字がドライバーの走り屋ランク×2より大きくなければなりません。


純:つまり、バトルスタイル「スピリッツ」と似たような感じってわけですね。


加奈子:そのとおりです。あと大事なことを言い忘れてましたが、これら特殊なバトルスタイルを持つキャラクターは、走り屋以外のキャラクターとして追加のスキルを得ることができません。


純:了解です。


加奈子:なお普通のバトルスタイルの中にも、これらのようにドライバー以外が使用できるものがいくつかあります。バトルスタイル「ワイズマン」と「マーリン」「プリースト」は、それらを持っているキャラクターがクルマを運転していなくてもナビゲーターとしてバトルスタイルを使用することができます。

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