ドラマチックポイント
加奈子:ここではドラマチックポイントのルールを説明します。
純:ドラマチックポイント、ですか?
加奈子:ええ。簡単に言えば、原作小説のラストバトル、壬生さんvs眞琴ちゃんみたいな劇的展開を発生させるためのルールね。他のゲームシステムにあるヒーローポイント的ルールだと思ってもらえたらわかりやすいかな。
純:劇的展開がポンポン再現できるとしたら、むしろありがたみが減るんじゃ……
加奈子:もちろん限度はあるのだけどね。だから最初のうちは、上級ルールとして扱ったほうがいいかもしれないわ。
純:了解しました。
加奈子:じゃあ、ルールを説明するわね。シナリオ中でなんらかの行為判定を行った際、6の目を出したサイコロひとつごとに、キャラクターは「ドラマチックポイント(以後DP)」を1点獲得します。獲得したDPを2点消費するごとに、該当キャラクターが行為判定で振ったサイの目、もしくは該当キャラクターが公道バトルで出したカードの数字を+1することができます。DPによる修正は、ルール上、カードの数字それ自体が変化したものとして扱い、バトルスタイルの効果や走り屋ランクによる引き分けの効果に優越するものとします。
純:つまり、DPを消費することでバトルスタイル「スパイダー」やバトルスタイル「アークエンジェル」を発動させたりすることもできるわけですね?
加奈子:そうね。そしてDPは、いついかなる時点でも制限なく消費できます。もし対立する一方がDPを消費したことで覆った判定結果を、もう一方がDPを消費することで再度覆すことも可能です。またDPは、無尽蔵に蓄積することができます。ただし、該当キャラクターが成長判定に成功した場合、それまでに蓄積されたDPはリセットされて0になります。
純:ふむふむ。
加奈子:なお、DPは公道バトル中にも獲得することができます。獲得を宣言することで入手できるDPは5点ですが、公道バトル終了後に財布の修正値が+1されます。これは、愛車のクラッシュと引き替えになったものと考えてください。こうしたDP獲得宣言は、1回の公道バトル中に1回しか行うことができません。もちろん、DPの獲得宣言を行えるのは公道バトルの当事者ドライバーのみです。獲得宣言を行うのは、公道バトル中であるなら、どのタイミングでも構いません。
純:了解です。
加奈子:また、DPは公道バトルの勝利によっても獲得できます。キャラクタータイプ「一般人」以外が運転するクルマに公道バトルで勝利した際、自分の愛車が相手のクルマより総合評価で劣っていた場合に限り、その差分だけのDPを受け取ることができます。なお、その公道バトルがDP獲得の対象となるかどうかは、後述する「ディスティニーバトル」と同様、GMの判断によるものとします。




