表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/56

こうなったら素晴らしい!

ヴィンセント王国は、100年後の世界で新しい問題に気づく。


戦争は減った。


だが代わりに増えたものがある。


* 契約乗っ取り

* 権利囲い込み

* 水源契約独占

* インフラ支配

* 法律抜け穴買収


つまり:


> 「紙の戦争」


だった。


軍隊は来ない。

砲撃もない。


だが生活基盤だけが静かに奪われる。


---


## ■王国の新制度


そこでヴィンセント国際連合は新制度を導入する。


Vincent International Union


名称:


### 契約防衛表彰制度


内容は単純。


* 契約攻撃を防止

* 不正買収阻止

* 独占契約停止

* 権利濫用抑止


これに成功した個人・組織へ:


### 一人当たり300万円相当支給


---


## ■最初の反応


商人たちは驚く。


「戦争停止だけじゃないのか?」


法務官たちはざわつく。


「契約防衛が国際表彰?」


だが王クラークの後継者は言う。


「生活を壊すなら、それも戦争だ」


---


## ■世界の変化


ここで一番変わったのは、

“頭のいい人材”の流れだった。


昔:


* 奪う側に行くと儲かる


今:


* 防ぐ側に行くと儲かる


つまり:


> 優秀人材が“防衛側”へ移動し始めた


---


## ■具体的に増えた職業


* 契約監査士

* インフラ保全官

* 水源保護弁護士

* 接続権調停官

* 権利透明化技師


これらが高待遇化する。


---


## ■企業の変化


大企業も変わる。


以前:


* 独占できれば勝ち


現在:


* 「契約攻撃企業」認定されると大損


になる。


つまり:


> “やりすぎると信用市場から追放される”


---


## ■優利恵座の芸人たち


芸人たちもネタにする。


「昔は剣で国を取った!」


「今は契約書15ページ目で取る!」


観客は笑う。


だが笑えない現実でもある。


---


## ■新しい英雄


この時代の英雄は変わる。


昔:


* 敵将を討った者


今:


* 契約改ざんを止めた者

* 水源独占を防いだ者

* インフラを守った者


になる。


---


## ■ヴィンセント王国の分析


報告書。


> 人類は戦争を消せない

>

> しかし「攻撃コスト」を増やし

> 「防衛利益」を増やすことで

> 戦争を縮小できる


---


## ■資源管理ロボの役割変化


出来ません

売りません

守ります


この三語は、

100年後には:


* 不正契約拒否

* 権利改ざん拒否

* インフラ保護


の象徴になる。


---


## ■世界の空気


100年前:


* 攻撃側が賢い


100年後:


* “止める側”が賢い


に変わる。


---


## ■歴史家の総括


> ヴィンセント王国は人間の欲望を消したのではない

>

> 欲望の向きを

> 「奪う」から「維持する」へ変えたのである


---


夜の王都ドリトル。


ガス灯ではなく、

静かな電灯が街を照らしている。


水は流れ、

契約は透明化され、

土地は保全される。


資源管理ロボは、

100年前と同じ場所に立っている。


出来ません

売りません

守ります


それはもはや防衛装置ではない。


“文明を長持ちさせるための最低限の拒否権”


として世界に定着していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ