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第7話「完成祝い」


「はぁ、はぁ、」

…、歌い終わった。

とても疲れた。

けど、僕は全力を込めて歌った。


作り手は


...、まだ眠っていた。


これは仕方ないことだろう、


でも、僕の想いはしっかりと伝えた。




「⬛︎!」


え?


僕は後ろを振り返ってみた。


作り手は少し目を開けていた。

僕の方を見ている様な気がする。


「大丈夫か⬛︎?

 滅茶苦茶心配してたんだ!

 今から、看護師さん呼んでくるから…」


作り手の口が微かに動き始める。


「ありがとう、





 最後まで、作ってくれて。」


声は掠れていたけど、そう言ってくれている様な気がした。


「あの!」


視界が歪む。


ーーーーーー


僕は元の場所に戻ってきていた。

謎の人は拍手をしていた。


「おめでとう!

 君は、無事完奏から、完成できたんだ。

 本当におめでとう!

 いや、凄かったね。

 ちゃんと聞いてたよ。」


「え、僕移動してなかった?」


「いや、移動してなかったよ。

 この場にいた。

 何なら普通に歌ってた。」


「僕は、作り手の人に会ってたんだけど。」


僕は、今起きていたことを詳しく話してみた。


「えぇ!

 作り手に声をかけられた?

 目もあった気がした?

 聞き間違いだとしても、見間違いだとしても、前例を聞いた時ないよ、

 そういうの!」


わーぉ、テンションが上がってる。

そして、一人で何かぶつぶつ喋っている。


謎の人は少し考え込んでいた。



「んー、

 恐らく君は、こっちとあっちの狭間にあったんじゃない?意識が。


 えっと、こっちは“未練気ファンタジア”。

 そして、あっちが“作り手の意識内部”

 まぁそれはどっちでも良いんだけど。


 だから作り手と接していた時と似た様なことが起きていたんじゃないかな?

 しかも、作り手が声をかけるっていう事態が起きた。


 あくまでも、これは仮説だよ。

 前例がないから分からないからねー。」


うん、複雑で分からない。


「そう言われたら、そう言う気がしてきた。」


「じゃあ、そういうことにしておこうか。

 こういうことって考えれば考えるほど、

 よく分からなくなってくるからねー。」


そう言いながら謎の人は笑っていた。


「よし、じゃあ完成したんだし、とっておきの場所に連れてってあげよう!

 ついてきて!」


そう言われて僕は謎の人へ、ついていくことにした。


ーーーーーー

(移動中)

ーーーーーー


「なに、ここ!」


とても大きな洋風の家がある。


まるで城みたいだ。


「家だよ。安全地帯。」


「すごい家、これって建てたの?

 魔法とかで?」


「んっと、」


急に謎の人が考え込み始めた。

何故だろう?


「...勝手に使ってる家!」


「え、今なんて?」


「だから、

 ...勝手に使ってる家!」


「え、それってやばいんじゃ...」


「来た時に誰もいなかったし、外観綺麗だし、安全だから、

 拠点にちょうど良かったんだよ。

 もってこいの場所なの!

 研究道具とかもいっぱいあるし。


 ...誰もいないんだよ!

 何なら、住んでないよ!

 もう持ち主、家捨てて逃げたんじゃない?

 だから住んで、OK!」


「いや、よくない!

 勝手に住んでたら、犯罪になるんじゃ...」


「考えてみてくれ!

 ここは現実じゃない。“未練気ファンタジア”という空間だ!

 ここまで法律を適応してどうする!

 どうやって警察呼ぶんだ?

 来れないんじゃないのか!」


「うっ、それは...」


「あと、君は運が良かったけど、

 たまにここら辺一体魔物とか、うじゃうじゃ出てくるんだぞ!

 今の所ここには唯一、入ってこれないんだぞ、魔物が!」


「え、魔物がいるの?」

 

「いるとも!

 いっつも攻撃ばっかりしてくる魔物が!

 だから偶然見つけた、この大きな家に

 “ありがたく”住まわせてもらってるんだよ!

 だから、君も今日からここに“ありがたく”住まわせてもらうんだよ。」


とっても必死だな。

これ以上深掘りしない方が良さそうだ。


「じゃあ、僕もありがたく住まわせてもらおうと思う。」


謎の人は、僕に向かって「よし、今日から君も共犯だ!」

と言わんばかりの目で見つめてくる。

たぶん、巻き込まれた。


「あ、そういえば、魔法教えてあげようか?

 この前約束したでしょ、完成したら教えるって。」


「魔法!」


よし、とっても気になってたんだった。

いつになったら教えてくれるのかなって。


「だから、この話終わりねー、

 じゃあついてきて」


そう言いながら謎の人は走り始める、


「あ、因みにこれ競争だから、

 どっちが早く着くでしょうか!」


いや、走った後に言うのは反則じゃないか!


「それ、ずるい!」


僕は走って追いかけて行った。

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