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第3話「完成するための条件」


あの話が終わってから、僕たちは世間話をしながら歩いていた。

いや、世間話というより、

一方的な魔法熱烈トークを聞いていた状態に近い。

だけど、僕はとっても興味をもった。

「魔法ってどうやったら使えるようになるの?」

と聞いてみたら「完成したら教えてあげる。」と言われた。


よし。絶対、完成してみせる。


「あ、そろそろ着くかも。」


そろそろ着く?あぁ。

そういえば謎の人、どこかへ移動すると言っていたけど、

一体どこだったのだろうか?


「未完成の曲は通常、自らの手で完成することができないんだけれども。

 今から言う3つの条件を達成すると、自らの手で完成できるようになるんだ。


 1つ、自分自身が捨てられてしまったと言う事実を知る!

 2つ、自らの手で完成させると決心する!

 3つ、音楽とリンクしそうな場所へと移動する!」


「あのさ、

 今の話を聞いて思ったんだけど、もしかして今移動してる場所って」


「僕が音楽とリンクできる場所?」

「君が音楽とリンクできる場所!」


声が重なってしまった。


「うんうん、そういうことだよ。

 君の音楽とリンクできそうな場所に移動しているんだ。」


「そういえば、僕の音楽とリンクできそうな場所ってどこなの?」




「あれ、確認してなかったっけ?」


「確認してない。」


「…マジ?」


「うん、マジ。

 とりあえず、ついていく流れになってたから。」


「うわぁ、やらかした!

 てっきり確認したと思い込んでた!」


えぇ?急にとっても不安になること言い始めたよ、謎の人。


「けど、大丈夫。完成することに影響は出ないから。

 ホントだよ!

 ホントーに大丈夫だから!」


そのグッドサイン、信用できないな。

本当に大丈夫なのだろうか?


「君が音楽とリンクできる場所。

 それは“流れ星”が関係している。」


「流れ星?何で?」


「それは、君を作っている途中に捨ててしまった作り手にしか分からない。

 だけど流れ星なのは確かだ。

 だから今から行く場所は、流星群が見られる。」


「そうなんだ。」


「季節とか天候とか関係なく、ずっと見ることができる。


 あと、リンクする場所に近づいていくと突然...」


その時だった。

視界が歪む。


ーーーーーー


暗い森を歩いていたはずだった景色が一変し、

僕は部屋の中にいたのだ。

「え、ここどこ?今、僕森の中歩いていたよね?」


ガチャ


扉が開いた。

誰かが部屋に入り込んできた。

僕は思わず手で目を覆い隠して瞑る。

(どうにか、なってくれ!)


...。


...あれ、何も言われない?


僕は恐る恐る目を開けてみた。

その人物は、パソコンの前に座って何か入力をしていたのだ。


「もしかして、見えていないのか?」


その人の顔を見ようと、そっと近づいてみた。


「え...?顔が、ない?」


顔が黒く塗りつぶされているせいで、誰なのか分からなかった。


その時だった。


「はぁ、今日も上手くいかなかったなー。

 しかも、夜遅くになっちゃった。」


その人物は話し始めたのだ。


「できないことを全部僕のせいにしてくるなんて、

 相変わらず酷いよなー。」


「でも、この時間があるからいいんだ。」


パソコンに電源ボタンを押した。

しばらく経つと、一つのアイコンをダブルクリックした。


「よし、昨日の続きをするか!」


「どういう感じにしていこうかな?」


そして、再生ボタンを押した。


「え?その曲って!」


これは、僕が覚えていた曲だ。

何で、流れているの?

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