第90話 精霊魔法を教えて貰う
編集前をご存じの方へお知らせですmm
少し手が加わっています。
精霊族から受け取った勾玉をじっくりと確認するのだが使い方が分からない。
使い道は精霊魔法が使えるようになると言っていたけど、どうすれば精霊魔法が使えるようになるのか分からない。精霊魔法の使い方と勾玉の使い方を教えて貰うしかなそうなんだけど、小夜ちゃん含めて七人が何故か僕に行動?行為に注目している。何故に?
圭太:
この勾玉ってどうすればいいの?
精霊魔法が使えるって言うけど、どうすれば使えるのか精霊族の人。
誰か教えてよ。
圭太を除く全員:
・・・。
理由が分からないんだけど、全員からジト目を受けているだけど、僕は何かやっては駄目なことをしてしまったのだろうか。
ロイド
ケータ様。
精霊魔法をお使いになさろうとした身振り手振りする圭太様に【中二病】を感じましたので・・・。
圭太
!!!!!!
中二病って・・・(;^_^A
僕は無意識に中二病が発動し、精霊魔法を使う行為そのものが他の人には【中二病】の如く使えもしない精霊魔法を使おうと工夫していた様子に呆れられたみたいだ。
小夜:
ケータ。貴方は何がしたのよ。はぁ~。
小夜ちゃんも呆れたように僕に声を掛け、深~い溜息と吐いてたよ。トホホホ
風の精霊族:
その証は力が与えられますようにと祈るように手で握り締めるといいわ。
そうすれば精霊魔法が使えるはずよ。フっ(笑)
言われた通りに勾玉を握り締めると手にあった勾玉は僕と同化した。
握っていた物がなくなり、手の甲に変わった紋章があった。勾玉二つを合わせたように感じの紋章だった。
笑わなくてもいいと思うんだけどな。
風の精霊族:
紋章を手に入れたようね。
さっき火の精霊族が行ってたみたいに火焔を呼ぶと精霊魔法が発動するわよ。
僕に先程の中二病臭い精霊魔法を使えって事なのかな。
この世界の魔法は詠唱が無かったから楽で良かったんだけど、精霊魔法の方は中二病ぽい詠唱が必要なようだ。小夜ちゃんの手の甲にも紋章があったから精霊魔法を使えるようだ。
詠唱のことを聞いて凄く嫌そうにしている。
とりあえず、見様見真似で精霊魔法を使ってみる事にする。
圭太:
火焔よ。舞え!
【火焔地獄】」
精霊魔法を使ってみたつもりだったのだが精霊魔法は発動しなかった。
風の精霊族&水の精霊族:
クスクスクス。
火の精霊族&土の精霊族:
ハハハハハハ。
精霊族の方々は僕を指さして笑っているんだけど、何が違うのだろうか。
風の精霊族:
ウフフフフフ。ごめんなさいね。
本当にここまで騙せるとは思ってみなかったのよ。
光の精霊族:
これは風の精霊族の悪戯。
闇の精霊族:
風の精霊族はお調子者。
光の精霊族:
いつも馬鹿ばっかり。
闇の精霊族
説明不足にもほどがある。
火の精霊族:
ケータ君。君のそれは僕の動きをマネただけなんだよ。
それでは精霊魔法は使えない。
魔力を使わないと魔法は発動しないのは精霊魔法も同じなんだよ。
精霊魔法は先程の証に魔力を注いで、精霊魔法特有の魔力として発動しなければ意味がないんだよ。
こんな風にね。
火の精霊族が僕と同じ手の甲にある紋章を光らせて、その手を振って見せる。手の甲に魔力とは違う別の力が集まっているのは分かる。これが精霊魔法に使う魔力なんだと感心するしかなさそうだ。
各々の属性の精霊族が、それぞれ得意とする精霊魔法を使って実演してくれた。
精霊魔法は恥ずかしいと思う気持ちを捨てなければ使うのは難しそうだと思う。
どの精霊族も最初の火の精霊族のように詠唱と踊り?のような事をして精霊魔法を行使しているから。
火の精霊族からは、先程の【火焔地獄】を教えて貰った。
魔法が発動する詠唱は『火焔よ。舞え!』。
火や炎が舞うイメージや燃え盛る火炎の海をイメージするようだ。
水の精霊族からは、【極限凍土】を教えて貰った。
魔法が発動する詠唱は『全てを凍てつかせろ!』。
永久凍土や氷が浸食し何もかも凍らせる世界をイメージするようだ。
風の精霊族からは、【神雷】を教えて貰った。
魔法が発動する詠唱は『舞え。神の雷よ!』。
夥しい雷の雨が降り注ぐ世界をイメージするようだ。
上位魔法【雷の矢の豪雨】を更に激しくしたような魔法をイメージすると良いとアドバイスを貰う。
土の精霊族からは、【大地の怒り】を教えて貰った。
魔法が発動する詠唱は『震えろ。大地!』。
大地が陥没し、その上から岩石で蓋をするイメージだそうだ。
教えられたイメージと実際に起こっている内容が違うんだけど、今度も騙されているのかな(;^_^A
光の精霊族からは、【神の裁き】を教えて貰った。
魔法が発動する詠唱は『邪悪な者を退ける聖なる光!』。
天へと続く光の柱が段々と広がって行くイメージだそうだ。
アンデッド系を浄化するイメージで使うといいみたいな事を言っている。浄化の魔法かな?
最後は闇の精霊族から、【闇の帳】を教えて貰った。
魔法が発動する詠唱は『全てを奪い取る闇の帳!』。
真っ暗闇のイメージだそうだ。言っている本人さえも意味が不明なので、聞いた僕にも良く分からない。
闇が全てを飲み込むそんなイメージと言われても分かるがない。
これで、六つの精霊族から各々の精霊魔法を教えて貰った。
こんな事をして本来の目的である【忍者】の強化なんて出来るのだろうか。
今の所は【忍者】の強化なんて全く関係ないようにしか思えないんだけど、僕に中二病的なことをさせたかっただけなんて事はないよね?
精霊魔法に使うように普通の魔法に同様の魔力を込めると魔法の威力がアップすると教えられた。
【火球】を使って威力があり過ぎと思ったけど、次に実験した魔法はもっとヤバかった。【雷の矢の雨】が殆どレーザー光線の雨が降って来るような魔法になってた。
本来の【雷の矢の雨】は三十センチぐらいの雷の矢が雨のように降って来る魔法だ。その矢の雨がレーザー光線になるなんて予想もしていなかったが、矢が地面(対象物?)に当たった時も通常の音とは違う音も聞こえて来た。
ドーンがドガーンとなれば流石に誰でも驚くよね(;^_^A
次に、各精霊族から教えて貰った精霊魔法を試す。
こちらも威力の確認はしておきたい。
魔法が通常のものよりも強化される事が分かったんだから、精霊族の使う精霊魔法を僕が使うとどういう威力になるの確認しておかないと危険と思うからね。
精霊魔法もオリジナル?
僕がイメージした精霊魔法を使ってみたんだけど、これもイメージよりも凄かった。
これを見た精霊族も驚いてたね。
【光線】:レーザーポインターで光を照射しているような精霊魔法。
見た目は光線で威力もそこそこあるように見える。詠唱は『光よ。貫け!』で魔法が発動する。
【レーザー光線】:某漫画に出て来るレーザー砲と呼んで構わないのか分からないが【光線】よりも強力な光線のつもりの精霊魔法だ。『貫け。【レーザー光線】!』で魔法が発動する。
【光線】が三十センチぐらいの太さだったが、【レーザー光線】は太さが一メトルほどある。【光線】と同じように一瞬で訓練場の端の壁まで届いたんだけど、ドガーンと途轍もない音が響き渡った。
『『『『・・・。』』』』
訓練場の端まで一瞬で届いたのは光だから仕方ないと思うけど、不壊機能を持った壁なのにヒビ?亀裂が入っていたしね。みんながジト目を向けて唖然とするのは仕方ないと思ったよ。
僕も威力の凄さに驚いたからね(;^_^A
風の精霊族:
ケータさん。
一体何と戦うつもりですか?
世界征服でも行うつもりですか?
それとも精霊族の国を落とすつもりですか?
慌てふためいた風の精霊族が叫びながら僕に聞いて来た。
圭太:
そんなことはしないよ。
ちょっとだけ実験しただけだよ。
余りにも威力が高すぎて僕も驚いたぐらいだよ。
精霊魔法って怖いね(;^_^A
(((((お前が言うな!)))))
ロイド:
・・・。
ロイド君のジト目が一番痛いような・・・。トホホホ。
精霊魔法の入手により僕らの強化が出来た。
魔力を稽古で強化するつもりだったんだけど、精霊魔法の力をどう言って表現したらいいのか分からないけど、取り敢えずは精霊魔力とでも呼ぶことにしようと思う。
多分だけど、これ以上簡潔に分かりやすくするのは無理そうだから決定のような気もするけどね。
ロイド:
・・・。
だから、ロイド君のジト目が一番痛いんだから止めてよね(;^_^A
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