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終焉の起源 ~起源の始まり~  作者: エグP
第一章 異世界 箱船
9/125

第9話 初依頼と初報酬と初昇格

初めての冒険者活動


編集前をご存じの方へお知らせですmm

少し手が加わっています。

ーFランクの依頼ー


 ・薬草の束を五つの納品:報酬は銅貨二枚

 ・毒消し草の束を五つの納品:報酬は銅貨三枚

 ・森の外へ出て来たゴブリンの討伐:報酬はゴブリン一体につき銅貨一枚


 薬草や毒消し草は五本が一束なので、束が五つとなると二十五本の薬草や毒消し草が必要になる。


圭太:

これぐらいが無難な依頼かな。

 

 後の依頼は街の中でお遣いとか草むしりとか雑用ばかりだった。

決して、報酬は高いとは言えないが街の中で雑用だけは勘弁して欲しい所だ。街の外へ出る場合に強いモンスターに出くわすことに注意が必要で、強いモンスターを見つけたらギルドへの報告と気づかれないように逃げることが推奨されている。

 

 新人冒険者にモンスターランクの高いモンスターの討伐は無謀だからだ。

ゴブリンはFランクのモンスターで、群れを作り行動する事もあるらしく群れの規模により脅威度が異なる。弱いモンスターが大きな群れを作ると厄介だからね。数の暴力ってヤツだ。


 Fランクでも千体とかになると脅威度がCランク相当にまで跳ね上がる。

百体ぐらいの規模でランクD相当の脅威となる。一~二体ぐらいのゴブリンなら新人冒険者でも無茶をしなければ倒せそうだ。


 オーガはBランクのモンスター、オークはCランクのモンスターである。

オークはゴブリンと同じように群れで活動する。大きな群れとなれば複数のAランクパーティーの冒険者達だけで排除出来なくなるので緊急依頼対応となる事が多々ある。


 モンスター単独の強さでは、この辺りではオーガが脅威だが集団ともなるとオークの方が脅威だ。オーガは数体(三~五体)のグループで行動するがオークのように大きな群れを作らないからね。


 森の中程から奥地へと向かうと虫系のモンスターもいる。

虫だけに無視は出来ないが、何でも噂では三~五メトル程の大きな蜘蛛(ジャイアントスパイダ)や二メトルサイズのGがいるようだ。そんな巨大なGには出会いたくはない。

 

 きっと恐怖で身体が動かないと自信を持って言えるよ(;^_^A


 魔の森では、ゴブリン、オーガ、オーク、大きな蜘蛛(ジャイアントスパイダ)、G、木のモンスター(トレント)など色々いるがドラゴンだけはいないようだ。まぁ、ドラゴンが森にいれば、この街程度の大きさでは防衛は出来ないからね。


 上級のドラゴン一体で国の軍隊(国防軍)が動かないと滅んでしまいそうだからね。それだけドラゴンも脅威だが人族の弱さも目立つ。


 僕は受付のお姉さんに森の近くで採れる薬草と毒消し草の採取出来る場所を聞き、『薬草の束を五つの納品』『毒消し草の束を五つの納品』の依頼を行う予定だ。

 

 折角、魔の森の近くまで行くんだから少しぐらい様子見をしても誰も文句を言わないだろうがね。おっと、こんな事でフラグを立てる訳にはいかないので訂正だけはしておく。絶対フラグなんて立ててないよ。絶対だよ(;^_^A


 翌朝、僕達は魔の森の近くまで来ていた。

宿屋に泊まったのかと聞かれれば泊まったと答えられる。宿賃はどうしたかって?それは勿論銀貨一枚で支払いましたよ。そう言えば、お金の入手について言っていませんでしたね(;^_^A

 

 魔の森の近くでゴブリンを倒すまでに、盗賊(お金)とか盗賊(お金)やらたくさんの盗賊(お金)さんと出会いましてね。優しくお話(脅迫)やら優しくお願い(脅迫)なんて事をしたら、納得して(無理矢理に)お金を下さいましたよ。


 本当の事ですよ。何も脅迫や強奪なんてしていませんよ。

銅貨三十枚、銀貨四十枚、金貨十枚ほど頂戴(強奪)しました。受け取ってくれと言うから受け取っただけです。強要なんてしていませんし嫌だなぁ~(;^_^A


ロイド:

・・・。


 ロイド君がジト目を向けてくるがここは気にしないでおこう。


 薬草と毒消し草も植物だから、日当たりの良い場所で常に日光が当たっている必要な訳ではないらしい。森と草原との境目辺りで日当たりの良さそうな所に結構生えていた。その全てを採取しては駄目だと受付のお姉さんに言われているので、少し残すように薬草や毒消し草を採取する。


 薬草の束を二十程と毒消し草の束を二十程を採取した。

依頼四つ分の数の薬草と毒消し草をてに入れたことになる。これで薬草が銅貨八枚分と毒消し草が銅貨十二枚分の合計銅貨二十枚が今回の収入だ。冒険者ギルドへと持って帰れば良いのだが、予定よりも早く終わったのでどうしようかと悩む。

 

 盗賊(お金)さんから優しくお願い(脅迫)した分があるからお金には困らないのだが、冒険者として銅貨二十枚の収入では今のような生活は出来ないのだ。宿屋のお金が銀貨一枚だったので銅貨百枚は必要だ。今日の収入は銅貨二十枚だからもう少し薬草や毒消し草を探し続けよう。


 なんて、思っていた時期がありましたよ・・・(;^_^A

 

 魔の森の付近を歩いているだけで木のモンスター(トレント)が一体出て来るとは思わなかったのだ。森に近づく獲物を森の外側に近いギリギリの状態での待ち伏せしていたのだ。後一歩進めば、森の外へ出てしまうので擬態がバレてしまう所だ。


圭太:

わっ!

 

 急に足を捕られ驚いていると森の中からツタやら枝やらが伸びて来ていて、足にツタが絡まっているのだ。枝の方は僕に攻撃して来る。


圭太:

このっ。


 枝を掃って臨戦態勢を取る。

木のモンスター(トレント)はモンスターと言っても鳴かないし叫ばないようだ。ザワザワやガサガサと音がするだけだった。時たま、ツタが伸びる時にシューとかシャーとかの音もするが基本的に鳴き声などはない。モンスターなので、何かしら鳴いたり叫んだりを期待していただけに残念だ。


ロイド:

・・・。


 最近、ロイド君のジト目が痛いんだが(;^_^A

考えている事が読まれるのって辛い(TT)


圭太:

木のモンスター(トレント)ってどうやって倒すの?

まさか、木を引っこ抜くなんて言わないよね?


ロイド:

木のモンスター(トレント)は横薙ぎに切り捨てるとか斧とかで切り倒すとか幹を切ってしまうと倒せます。

高級な木材として売れるので幹の下の方をスパっと切ってしまわれた方がよろしいかと思います。


圭太:

スパっと切る。

スパっと斬る。


えい。倒れるぞ~。


 木のモンスター(トレント)は僕の方へ向かって倒れて来た。

うん。こうなるよね(;^_^A


 木のモンスター(トレント)の枝を落として木材として魔法のバッグへと入れて、今度こそは街へと戻る。受付のお姉さんに薬草と毒消し草の採取の依頼を終えた事を伝える。


女性受付:

ギルドカードをお願いします。

もしかして、木のモンスター(トレント)の素材なんてお持ちですか?


 差し出したギルドカードをチェックすると驚いたような顔をするお姉さん。

僕の討伐リストの中から高級な素材である木のモンスター(トレント)を見つけると急に言葉使いが変わっていた(笑)


圭太:

はい。ありますけど・・・。


 何も言わずに買取受付へと連れて行かれた。

買取受付では、トレントの素材を出すように言われて木材を出す。ついでに薬草の束を四つと毒消し草の束を四つも出すのだが薬草などは無視された(;^_^A


買取職員:

木のモンスター(トレント)はお売りになりますか?


 買取受付のお姉さんは依頼受付のお姉さんよりもお年を召しt・・・なんだか悪寒がするので、これ以上考えないようにする。木のモンスター(トレント)を売る事に了承すると薬草たちも買い取ってくれた


買取職員:

薬草の買取が銅貨八枚、毒消し草の買取が銅貨十二枚、トレント木材の買取が金貨一枚となりますが宜しいですか?


圭太:

こんな金額、良いのですか?


 金貨一枚と言えば大金だ。僕は驚いて聞いてしまったぐらいだ。

今日は銅貨二十枚と金貨一枚の稼ぎだ。日本円にして百万超えだ。一攫千金を目的に冒険者になろうとする者が多いのも納得出来る。


 受付のお姉さんから布袋を受け取り中を確認しお礼を言って、その場を立ち去るのだった。


 宿に戻って夕飯を食べて寝ようと思う。

宿には風呂がないので不便だが、風呂には入れる時に入ろうと思う。某漫画の知識では異世界では元の世界のような風呂に入る習慣がなく身体を拭く程度に事になるのだが、身体を拭くのは毎日するが風呂には入りたいものだ。


 では、お休みなさいと寝るのだった。


 翌朝になって冒険者ギルドに向かうと薬草や毒消し草の採取やゴブリンの討伐などの依頼を何度か受けていると受付のお姉さんが僕のEランクへのランプアップを教えてくれた。


女性受付:

ルークさん。おめでとうございます。

今日からEランク冒険者となります。

今後も活躍を期待しております。


  うん。テンプレの挨拶だね(;^_^A 

でも、昇格は嬉しいものだ「わ~い。Eランクだ」なんてこんな所では叫ばないけどね。


ロイド:

ルーク様。おめでとうございます。


圭太:

今日はEランクの依頼を見てみようか。


 Eランク依頼

 ・薬草の束を五つの納品

 ・毒消し草の束を五つの納品

 ・ゴブリンの討伐


 え?Eランクだよね?間違ってない?あっ、続きがあった(;^_^A


 ・コボルドの討伐

 ・ハイゴブリンの討伐

 ・ジャイアントスパイダの討伐

 ・グリンキャタピラの討伐


 Eランクになれば魔の森の近層までなら森に入っても良いという許可があるから討伐の依頼が多いのだ。入り口付近から少し中程まで入った所までなのだが、流石に奥地は危険だから駄目らしい。


 【魔の森近くの草原】【魔の森の近層】がEランク冒険者の狩場だ。


 Fランクの冒険者と狩場が被るがFランの冒険者がモンスターに襲われていれば声を掛けてから助けるのも仕事の内らしい。決して、獲物の横取りだけはしないようにと念を押された。新しい狩場には初めて見るモンスターが多数いるのでギルドで調べてから森へと行こうと思う。


 魔の森の近層に出現するモンスター

 

 コボルド:Eランクモンスターで犬顔を持つ人型のモンスターだ。

 ハイゴブリン:Eランクのモンスターでゴブリンの亜種だ。上位種とも言う。

 ジャイアントスパイダ:Eランクモンスターで大きな蜘蛛だ。

 グリンキャタピラ:Eランクモンスターで緑色の芋虫だ。

 ウルフトラ山猫キャットなどのモンスター

 

 うゎ~。手抜きだ(TT)


 ウルフトラ山猫キャットって動物扱いじゃなくてモンスター扱いなんだと驚いたが手抜き感が凄いので途中で調べるの止めた。まぁ、これだけの情報があれば何とかなると思うし、でも蜘蛛や芋虫は嫌だなぁ。森へ行けばどんなモンスターが出くわすか分からないので、狙ったモンスターを討伐していたのでは効率が悪くなる。

 

 【事後報告】が出来ないか聞いてみよう。

受付のお姉さんに【事後報告】について聞くと凍える眼差し(ジト目)で見られて溜息まで吐いている。


女性受付:

最初に説明したと思いますが、ギルド発注の依頼は【モンスターの間引き】も兼ねているので事後報告で構わないと申し上げたはずです。

ギルド以外の依頼主の場合は依頼や報酬を冒険者同士が取り合いになるので先に依頼を受けた人達が依頼を遂行すると説明したはずですがお忘れですか?


 不思議そうな顔をしている僕の様子を見て受付のお姉さんは言って来ました。

 

(圭太):

えっ?聞いていませんが(;^_^A


ロイド:

・・・。


 ジト目のロイド君が・・・怖い(><)


ロイド:

ルーク様は「細かい部分なので聞き流してもロイド君が覚えていてくれるだろう。」なんて言われていましたよ。


 ロイド君に聞いていなかったことを暴露された。

まぁ、受付のお姉さんにはロイド君の声は聞こえてないんだけどね(;^_^A


圭太:

うん。冒険へ行こう。


 そう前向きに検討《現実逃避》し、この場を立ち去るのだった。

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ー投稿中の作品ー

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