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終焉の起源 ~起源の始まり~  作者: エグP
第四章 五千年後の未来

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第74話 バッドエンド

編集前をご存じの方へお知らせですmm

少し手が加わっています。

 ついに、賢者らとの戦いは終わりを迎える事になる。


 勝利したのは僕らだ。

小夜ちゃんとアリスの戦いも元々身体能力が高かった小夜ちゃんが後半追い上げる。アリスの方は小夜ちゃんとの差があったのか戦闘が長引くと不利になって行く。いずれ、戦闘が継続する事が出来なくなり自滅とは言わないが小夜ちゃんにより止めを刺される。


 まぁ、それも仕方ないと思う。


 では、どうやって小夜ちゃんとの戦いを維持してたのかというと行動の先読みなどから来るものや今までの小夜ちゃんとの戦いから小夜ちゃんのクセとかの経験などで耐えていたのだ。長期戦になれば不利になる訳だが、転生してしまえば次回もあるアリスにとっては勝利したのも同じ意味がある。


 何度訪れるか分からないが小夜ちゃんとアリスとの戦いに一度でも勝利すれば、それだけでアリスの勝利が決まる。転生すればその機会を得る訳だからアリスが勝利したと言ってもおかしくはないと思う。


 アリスを転生させてしまった小夜ちゃんは転生する様を見て戦いには勝利、転生させてしまったという悔しさの両方があり、何とも言えない釈然としない様子だ。


 一方、僕とザインとの戦いの方はというと、僕もランスの身体を使っているから本来の僕自身の身体能力での戦いをする事は出来なかった。勇者召喚することで僕の力を半減(それ以上だけど)させることに成功したザインの方が有利となるはずだった。


 それぐらいの差であれば何とか出来るからね。


 勇者〇〇が召喚されたあの時のことを賢者として見ていたはずなのに、何度も転生した悪影響なのか当時のことを忘れてしまったのだろう。そう。師匠が当時騎士団団長と対峙した時は身体能力の差は軽く十倍は離れていたはずだ。


 召喚間もない勇者の素人同然の身体能力が当時の人族の国(ヒューリン)最強と謳われているベテランの騎士団長に敵うはずがないはずなのに互角にやりやったのだ。


 ザインの戦い方を参考程度に今後の対策のつもりで様子を伺っていたのだが、決局は僕がザインを倒して勝利することとなった。その時のザインは『あり得ない事が起きた』とでも言いたげな表情をしてたけど転生してしまった。


 ザインとアリスの両名を転生させてしまうという結果になってしまったが、今回の戦いに於いては僕らの勝利だ。今後の事は今後考えれば良いことなので過去の僕や今後の僕の行動で挽回すれば大丈夫なはずだ。


ロイド:

ケータ様。

それは問題の先送りですよ。

何も解決出来ていませんよ。


 そうなんだよね。


 ロイド君が言うように賢者二人を転生させないように確保して戦いにも勝利するという結果を得ることが出来なかったんだから僕らは敗戦者なのかもしれない。僕らとの戦闘でお城とは言えないような場所になってるしで、ここが元はお城の中だったなんて聞いても分からないと思うぐらい結構ド派手に破壊している。


 まず、建物が一切ない。


 僕らは瓦礫がそこら辺にある状態の場所にいる。

この場所から街の様子を伺うなんてことも十分に可能だったはずだけど・・・。僕らの戦闘後にはお城、街なんて一切ないのだからね。瓦礫しか残っていない状況なのだ。


 魔法陣も小夜ちゃんに言われた時に解除したままだから【忍者シノビ】が生存者を回復魔法や回復薬などで手当している光景が見える。首謀者である賢者二人が亡くなった事とお城や街を維持してた魔道具が破壊された事で元の森林エリアへと戻っているのだが、こんなに広い範囲で教団が移設(街)を築いていたとは思わなかった。


 結構広範囲で街を作ってたんだな程度の感想になる。


 僕を召喚した賢者ザインが亡くなって転生してしまったんだから、そろそろ僕も元の時代へと帰ることが出来るはずだ。どうやって元の時代へと戻るか分からないけど勝手に戻るようなイメージがあるからね。


 姿が段々と薄れて行き、気が付けば元の時代に戻って来て「あれ?ここは?」なんてことを言うんだろうね。未来を体験はしたけど重要なことは覚えていないと小夜ちゃんが言ってたように重要な事は覚えていないんだろうね。


 この時代に来て重要なことは、僕が本当に未来に召喚されたこと、人族の賢者ザインと元エルフ族の賢者アリスとの戦いがあった事。転生を阻止出来る手段が見つからなかった事(見つけ出すまでの工程含める)。


 真勇教しんゆうきょうという宗教団体が作られてた事、教団が王国キングダムに街を作ってた事などいろいろある中の一部だけど結構重要な事に関わっていると思う。


 そして、最後に小夜ちゃんの爆弾発言も気になる。

 

 僕と小夜ちゃんとの間に子供が何人かはいるような話だった。

僕ら二人に子供が出来るのは嬉しいことなんだけど、その子供に僕が未来にいる間は一切会う事がなかったというの残念なことだと思う。


 僕らの子供ってどんな子なんだろうと考えてたら、「一人じゃないわよ」なんて小夜ちゃんが声を掛けて来た。五千年もこの世界にいるだから子供が一人しかいないなんて事はないのだという。


 百年に一人の子供を作ったとしても約五十人は子供がいる計算になるし、その子供が子孫を作っている可能性なども考えると結構僕の血縁者はたくさんいるのかもしれない。


 先輩も亡くなってしまったけど、その子孫はいるみたいだし、いつかは僕と小夜ちゃんの子孫と先輩の子孫とで出会うんだろうね。


 また、僕らみたいな似た者が生まれて来ないとも言えないから、未来(何年先か分からないけど)に、元の世界で僕ら三人での関係が再度築けるような関係になれるといいなと思いつつ、気が付けば僕は元の時代に戻ってた。


 夜中に目が覚めたという認識だけど、未来の小夜ちゃんが言ってた言葉を思い出す。

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ー投稿中の作品ー

赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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