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【リメイク】終焉の起源 ~起源の始まり~  作者: エグP
第四章 五千年後の未来
63/125

第63話 変身した男の末路 ※

編集前をご存じの方へお知らせですmm

少し手が加わっています。

 急に悪寒がしたのでロイド君に生存者の避難に転移で王国キングダムへ送還して貰うことを指示したのだ


 この時代に来てからは感じたことがない程のヤバい雰囲気を持つ禍々しい魔力の塊が近づいて来ようとしているのだ。魔力を感じた方角から多分だけどリーダー格の男性が怪物モンスターの魔石を利用して影響を受けたんだろうね。


 【弧月コゲツ】でリーダー格の男性は即死したはずだから魔石が死体を乗っ取ったのか?と思ったんだけど違うようだった。怪物モンスターの魔石が魔物や人など生物の死体を乗っ取っても自我はないからね。


リーダー格の男性:

勇者ケータ。

出て来て続きをしようぜ。

今度は俺様の番だ。

 

 大声で叫ぶから建物の中にいても聞こえるのだが、先程までのリーダーの口調と違うから別人格が支配しているかのように思える。


リーダー格の男性:

出て来なければ、この場所を吹き飛ばしてでもツラを拝ませて貰うぞ。


 何故か物騒なことを言っている奴が出て来たんだけど・・・。

こっそり覗き見すると怪物モンスターの変化と同じように赤みを帯びて光始めている死んだはずのリーダー格の男性が僕を探すように付近を壊していた。建物の残骸などが付近にたくさんあるから蹴り飛ばして、その蹴った物が建物に当たり更に建物を壊している。


 再生とか変態とかがあったら嫌だなと対策を考えつつ様子を伺っていると、不意にバランスを崩した時に手をついたんだけどついた場所が悪くて僅かなんだけど小さな音を出してしまった。


 その音に反応した男に見つかってしまった。


リーダー格の男性:

ネズミか?

それとも勇者ケータか?

 

 リーダー格の男性は僕を見て誰何するのだが先程の戦闘のことが、もう記憶にないようだ。見つかってしまった以上は相手しないと暴れそうで、その後が怖いから早い内に始末してしまおう。どんな相手か知りたかったけど、言葉使いや態度から放置しておくのは危険だと判断したからだ。


 腰の神剣に手を掛け、いつでも秘技を使える状態で待機する。

怪物モンスター化した相手の分析が先だしね。


 怪物モンスター

 状態:狂戦士

 レベル:200

 スキル:身体能力ステータスアップ、再生、狂戦士、気配遮断、並列思考(魔法)、変態


 やはり怪物モンスターと変わらないスキルだね。

身体能力ステータス】は怪物モンスターよりも少し高そうだけど・・・変態と再生があるから面倒そうだね(;^_^A


圭太:

ロイド君。住民の避難は無事に済んだかな?

 

ロイド:

はい。

強制的に転移で王国キングダムの入り口付近へと送りました。

この付近には私たち以外には誰もいません。

広範囲攻撃や強力な秘技を使われても大丈夫です。


圭太:

ありがとう。


 さてと、奴は再生があるから一撃で仕留めないと変態も発動しそうだし様子見なんて出来そうにないかも。人型タイプだから戦いやすい。この前は怪獣タイプだったからか巨大で戦い辛かったしね。


圭太:

まずは、これでも喰らって貰おうか。

雷の矢の雨(サンダー・レイン)


 この魔法は雷属性だから人型だと感電しやすいから効果があるといいな程度で使ってみた。怪物モンスター化した人を相手にするのは初めてだから人には効果がある魔法などが効果がないかもしれないしね。上空から無数の雷の矢が怪物モンスター化した奴に向かって雨の如く襲い掛かる。


 ドス、ドス、ドスと矢が刺さる音がするのだが、奴は魔法でダメージを受けた様子はなかった。


リーダー格の男性:

勇者ってのは、この程度のことしか出来ないのか?

魔法の当たった所が痒いぐらいにしか感じなかったぜ。

お前に本当の魔法の凄さがどんなのか分からせてやろう。

受けてみな。

雷の矢の雨(サンダー・レイン)


圭太:

魔法を打ち消す魔法陣(アンチマジックシェル)


 奴は僕が使った魔法と同じ物を威力を強めて使って来た。

だが、外からの魔法の効果の影響を受けない魔法でヤツの魔法を防御する。


 【魔法を打ち消す魔法陣(アンチマジックシェル)】が、まるで傘を差したかのように【雷の矢の雨(サンダー・レイン)】を弾き防いでいる。かなりの魔力を込めたのか魔法が暫く続いて付近は爆撃後の煙が立ち込めた状態になってしまう。


圭太:

これでも喰らえ~。

【一の太刀:武雷ブライ


 秘技を奴の心臓目掛けて打ち込む。

人の身体は心臓は弱点だ。心臓を破壊したから即座に死んでしまうなんてことはない。


 ヤツには再生というスキルがあるからね。

だけど、一瞬でも心停止状態に持ち込むことでヤツの身体は慣性に従うことになる。こんな大事なスキを逃す訳にはいかないので追撃を加える。


圭太: 

これで止めだ。喰らえ。

【三の太刀:爆裂破斬メテオブレイク

 

 奴の上半身が吹き飛んだのだが、どうやら奴は生きているみたいだ。

人の上半身が無くなれば普通は再生も出来ないと思っての秘技だったんだけど怪物モンスターと化してしまうと、そういう訳にはいかないみたいだ。


 数秒後には奴は身体を再生し僕を睨みつける。


リーダー格の男性:

驚いたな。

そんな攻撃があるとは聞いていなかったぞ。

再生がある限り俺は死なぬ。

倒せるものなら倒してみろよ。


 軽くだけど挑発も兼ねた言葉を使いながら、身体の調子を確かめるような仕草をしている。


 人の上半身を吹き飛ばしても生きてるって人である事を捨てたのかな。

不死の存在と化したのか分からないけど、あそこまで大破しても再生可能というのは些か気味が悪いね。それに止めとして使った秘技は奴を消滅させるつもりで放ったのだ。


 それでも上半身だけが残り、失った部分全てが少しの時間で再生してしまったのだ。再生能力が手強くなってるね。それに変態の効果も出て来たようだね。


 大破したはずの上半身は先程よりも固さが見て取れるぐらいだ。

いつの間にか金属の鎧まで装備してるしで何がどうなっているのか分かり辛いね。


 奴が攻撃して来たんだけど、単純に力任せの攻撃かと思えばフェイントを使った攻撃をして来たりとルークを思わせるような独特の戦い方をして来て急に戦いづらくなって来たよ。


 僕の方に余裕があるから攻撃して来た腕を斬り捨てるなんてことをしてしまうんだけど、斬り捨てられた部位が変態や再生の能力により強化されて行く。


 また、いつの間にか奴は武器を手にしていた。


 長剣を装備しているのだが何処にそんな長剣があったのか分からない。

魔法のバッグを使った様子はないし、衣装の指輪を使ったような形跡もない。ただ、気になるのは破損した部分が付近にないのが気になる。


 腕を斬り捨てたなら腕が付近に落ちていないとおかしいのだがそんな物は一切ない。


ロイド:

ケータ様。

破壊された部位が出来れば再生し強化されるみたいです。

破壊された部分が武器や鎧などに変化して更に強化しているみたいです。

傷を付けた所も血が固まり棘のようになって来ています。

戦い方やダメージの与え方にもご注意下さい。


 ロイド君のアドバイス?忠告が奴との戦闘を面倒なものにさせる。

戦い傷付けば傷付く程に強化され強くなって行くのだ。それも武器や鎧と言ったオプション付きでね(;^_^A


 長剣という武器を手にした奴だが、何を考えているのか分からないが折角手にした長剣を放り捨てて、僕に向かって突進して拳で殴り掛かって来た。


リーダー格の男性:

今度は、俺の番だよな?

 

圭太:

おい。おい。おい。

長剣を使うんじゃなかったのか?

 

リーダー格の男性:

俺は格闘家だぜ。

剣なんて使う訳ねぇよ。

いつから格闘家が剣を使って戦うようなことになったんだよ?


圭太:

君は格闘家だったんだね。

僕は剣を使うんだけど構わないのかい?

 

リーダー格の男性:

あぁ。構わなねぇぜ。

それこそが格闘家ってもんだ。


 そういうと自己流の構えを取り対峙する形になるのだが格闘家と言っても独特の構えをするんだな程度の認識でしかなかった。素手で戦うのはこの時代では亡くなってしまったけど先輩は強かった。


 この世界で手合わせをしたから言えることで決して元の世界での先輩の強さのことではない。こいつの戦い方の基本は膨張した筋肉の影響を利用した攻撃方法だ。身体全体の筋肉が強化されるから『素早い動き』と『力強い打撃』など一撃が協力で早いのだ。


 でも、それだけなのだ。


 駆け引きとかが一切ないから攻撃モーションに入るように見えただけで攻撃して来るのが直ぐに分かる。フェイントをたまに使って来るけどフェイントになっていないんだよね(;^_^A


 連打を嵐のように使って来るけど注意するのは、こいつに捕まらないようにするだけだ。捕まると拘束されるから剣を使う僕が不利になる。マウントなんて取られようものなら・・・剣で打ち払う程度しか出来ないのが癪に障る。


 怪我をさせると更に厄介になって来るからね。


リーダー格の男性:

ほぅ。流石は勇者を名乗るだけのことはあるようだな。

今より更に一段階アップした攻撃は耐えられるかな?


圭太:

まだ余力があるんだね。

そろそろ、僕の方も少しぐらい本気を見せてみようか?

 

リーダー格の男性:

お互い余力があるみたいだな。

全力を出して死んだら面白くなくなるから抑えてたんだが、これなら楽しめそうだし一段階アップと言わず全力で行くぜ。


 そういうと怪物モンスターが急に強くなった時と同じように全身が赤く変色して身に纏う魔力が強力な物に変化したのを感じる。本気を出して来たみたいだけど・・・奴の身体はその全力に耐えられるのか心配だね。


ロイド:

ケータ様。

魔力を全開にするようで、奴の強さは四倍ぐらいになる試算です。

今のケータ様ではかなり厳しいと思われますからご注意下さい。


 ロイド君が忠告して来たんだから危ないんだろうね。

僕の身体能力はランスロットの身体に依存してしまう。


 今でも結構限界に近い。


 ランスロットの身体が悲鳴をあげているのだ。

魔闘気を使うと破壊力や耐久力など身体能力がアップする効果はあるんだけど、全体的な能力のパワーアップという訳にはいかない。


 某漫画のように二倍とか三倍とかの力なんて出ない。


 僕の本来の力を出せばランスロットの身体が耐えられないかもしれないという心配もあるから全力は出せない。お互いに全力で戦うのには無理がある状況なのに奴の方は全力を出そうとしている。


 少しだけ全力を出して身体への負担を軽減するしかなさそうだよね。

ボコボコにされると怪我何処では済まないようにしか思えないしね。奴に止めを刺すのには秘技を使うしかない。


 僕の狙いとしては【十文字クロス】と【爆裂破斬メテオブレイク】が重複した効果を持つ秘技が理想だ。僕には奥義は使えないから現状の秘技で戦うしかないんだけど、上手くいくかどうかも身体が耐えられるかも心配になって来る。


 下手すれば利き腕が使えなくなるかもしれないからね。


ロイド:

ケータ様。

そんな無理をしなくても【我無ガム】で十分なのでは?


圭太:

我無ガム】で十分ってどういうこと?


ロイド:

我無ガム】は切り返しの秘技です。

十文字クロス】のように同時に切り裂くことは出来ませんが、魔闘気を纏わせた【我無ガム】と【爆裂破斬メテオブレイク】の重ね秘技でなら奴を倒せると思います。


 この土壇場に来てロイド君からの思わぬアドバイスに驚く。

こんなことは今まで無かったからだ。ロイド君のアドバイスで失敗をしたことはない。やり過ぎたなんてことはあったかもしれないけど、ミスしたという記憶は僕にはなかった。


 ロイド君を信じて【爆裂破斬メテオブレイク】の切り返しで【我無ガム】を使おうと思う。タイミングだけは間違わないようにしないとね。奴が全力で僕に向かって突進して来る。


 今までにない速度で向かって来るからタイミングを取るのが難しく感じる。


圭太:

【三の太刀:爆裂破斬メテオブレイク】からの【一の太刀:我無ガム】を喰らえ。


 今、僕に出来る最良の攻撃と思われる秘技を出す事が出来た。


 後は結果を確認するだけだ。

タイミングが微妙にズレたようで縦斬りと横斬りとで奴の身体を十字に切り裂く形になってしまった。腰に着けていたベルトの所で十字に切り裂かれてベルトは奴の身体から切り落とされた。ベルトが切れたと同時に奴の魔力が急激に衰え始めるのを感じることが出来た。


 それもかなり早い速度で減少しているのだ。

膨らんだ風船が破裂した時と同じように・・・。


リーダー格の男性:

ぐぉぉぉぉぉ


 叫び声をあげたかと思うと何故かヤツの身体の再生能力も停止して奴は倒れてしまった。


 本来の結末は、僕の攻撃で奴の身体ごと吹き飛ばす算段だったのだ。

我無ガム】に【爆裂破斬メテオブレイク】の力が加わったのだから消滅してもおかしくはない攻撃エネルギーのはずだった。


 再生能力が魔力の活性化で僕の予想外の超再生をしたとしか考えられない。

だけど、再生能力が活躍したのなら奴は切り裂かれて倒れるなんてこんなにはならないはず。


ロイド:

どうやら、ベルトが今回の重要な役割を持っていたみたいです。

魔力の供給源がベルトだったらしくベルトが無くなったから魔力供給が停止し怪物モンスターとしての力を使えなくなったと考えられます。 

元々は怪物モンスターになる前は死体だったのですから、魔力が供給されなくなり維持出来なくなれば元の死体へと戻るって寸法です。


 奴が変身ベルトのような物を装備していて変身ベルトが壊れたから、元の死体に戻ったってことにようだ。某漫画に出て来る〇〇も変身ベルトを壊すと変身出来なくなるのかな?


 結局、奴は怪物モンスターの魔石の入った変身ベルトのような後付けの魔道具を使うことで怪物モンスターへと変化していた。魔道具が壊れたで変化を維持出来なくなってしまったのだ。


 人は体内に魔石を待たないから怪物モンスターの異常な魔力を後付けで利用するしかなかったみたいだね。それでも死体だったはずの奴が生き返ったのには疑問が残る。


 魔道具を着けていたとしても魔力が暴走したとしても死体は死体でしかないからだ。


 まさか、僕の使った【身体蘇生ハイヒール】が奴の致命傷状態を維持してしまったのではないだろうか。それにより本来は死ぬはずの奴は魔道具が作用し怪物モンスターへと変化出来たのかもしれない。


 僕の攻撃がうまい事にベルトの魔石を収納している部分に当たって魔石が飛び出したことが魔道具を壊すことに成功したと言える。もし、ベルトが壊れなかったら永遠と奴との戦いに苦戦してたんだろうね。


 今後の対策としては上出来だが対戦の結果としては偶然が呼び込んだ勝利と言った所かな。本体が死ななかったとしても魔道具で怪物モンスターへと変化出来たと考えるしかなさそうだよね。


 明らかに魔道具の効果も込みで僕に挑んでるしね。魔石はイルムが開発した魔石が発端だと思うけど、魔石をベルトに収納して人を強化しようと考えたのは誰だろうか。


 イルムは研究を辞めたみたいだけど、その意思を継ぐ者や機関があってもおかしくはない。五千年も経過してるんだからイルムと同じような考えを持つ者が現れないとも言えないしね。


 転生者や転移者を狩ってるみたいだけど、その知識を利用しようとしているからベルトの件も転生者などの知識を利用したんだろうね。某漫画に出て来る変身ベルトに仕様が似てたんだから間違いないと思う。


 知識を読み取るのは賢者の仕業だと思う。

また、賢者が絡んだ出来事かと思うとうんざりするね。


 【真勇教しんゆうきょう】の関連する施設(町)を【炎の矢の豪雨(フレア・スコール)】を使って後始末してから王国キングダムへと報告に帰ることにした。

ー補足ー

ステータスの攻撃力:100みたいな表示は敢えて避けています。

ステータスを確認出来る者には実際の能力値が見えています。


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ー投稿中の作品ー

赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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