表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終焉の起源 ~起源の始まり~  作者: エグP
第三章 そして十年後

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/125

第44話 スタンピードの制圧

編集前をご存じの方へお知らせですmm

少し手が加わっています。

  僕らが魔物の暴走(スタンピート)の中心地付近にいると空が急に暗くなったと感じた。空を見上げると大量のドラゴンが空を覆い尽くしていた。指揮官らしきドラゴンは青い竜でエルフ族の支援にやって来たらしいのだが・・・僕らを見つけると直ぐに元の方角へとUターンして帰って行った。


指揮官の女性:

全軍。引き返すのじゃ。撤退じゃ。撤退なのじゃ。

特にあやつは危険なのじゃ。

直ぐにでも引き返すのじゃ。

 

 何処かで聞いた覚えのある女性の声で撤退の指示を出すのが聞こえた。


小夜:

ケータ。ドラゴンの肉って美味しいのかな?


 小夜ちゃんがそんなことを言い始めたのでドラゴンを仕留めるのは止めるように言った。あのドラゴンは魔物ではなくて人だと言うと意外な様子だったが、流石に人では食べられないねなんて物騒な事を言っていた。


 【のじゃ】を十年振りに見たね(笑)

【のじゃ】のことなんだけど【のじゃ】は二代後の次期竜王候補らしい。


 今から約400年~600年後ぐらいに竜王になるみたいだね。

竜族は生まれて直ぐに竜型で十メトルサイズの竜になり、人型では十五歳ぐらいの少女や少年で一時的に成長が止まるらしい。生まれてから100年後ぐらいまではその姿で暮らして行く。


 100年後ぐらいから再び成長し始めて竜型で三十メトルぐらいのサイズの竜に育ち、人型では二十歳ぐらいにまで成長するそうだ。その後は生まれてから400年ぐらいで竜型は四十メトルぐらいに人型では四十歳ぐらいになるそうだ。

 

 600年後ぐらいだと竜型は五十メトル、人型では六十歳ぐらいの年齢となる。

更に800年ぐらいから段々と人族の老人のように徐々に歳を取って行くそうだ。


 【のじゃ】は見た目が五歳ぐらいの幼女なので結構若いかと思っていたんだが、どうやらあれで十五歳ぐらいの年齢だったらしい。【のじゃ】よりもアン(当時五歳)の方が年上に見えたんだが十年振りぐらいだと成長はないよね(;^_^A


 何故、【のじゃ】たち竜族がこんな所にいるのかというとエルフ族の王都や王城の防衛機構が魔物の暴走(スタンピート)には対処出来ないから竜王国ドラゴニアに早急に救援要請していたからだそうだ。

 

 僕がダンジョン攻略して休眠期間になっているダンジョンでは魔物の暴走(スタンピート)を警戒する必要がないのだが、僕も知らないような新しく出来たダンジョンは魔物の暴走(スタンピート)を警戒しなければならないのだ。


 だけど、王城や王都が魔物の暴走(スタンピート)に対処出来るだけの機能を有していないので間引きの予算や指示などが他の国では出来ているような事でさえもエルフ族の国(エルフィン)ではまだ行えていなかった。


 そういう理由から魔物の暴走(スタンピート)が起こった場合に隣国である竜王国ドラゴニアへと救援要請したそうだ。


 竜族の住む竜王国ドラゴニアエルフ族の国(エルフィン)の隣の国だからね。獣人国アルフェエルフ族の国(エルフィン)の隣国だが、空を飛んで国境を超えることが可能な竜族の方が素早く対応しやすいからだそうだ。


 【人族の国(ヒューリン)】→【獣人国アルフェ】→【エルフ族の国(エルフィン)】→【竜王国ドラゴニア】→【ドワーフ族の国(ドルガー)】→【妖精族の国(フェリアーチェ)】→【人族の国(ヒューリン)】の左周りで世界一周する。


 人族の対面には竜族が、エルフ族の対面には妖精族フェアリーがあるけど何か因縁があるのだろうか疑ってしまうね。ダンジョン産の魔物だからダンジョンのことわり(魔物の死体は消滅する)はダンジョンの外でも有効だ。


 魔石とドロップアイテムを拾い集めれば済む訳だ。

これが普通の魔物だったら、付近は血だらけになるし、魔物の死体から魔石や素材を解体する手間も必要になって来るしで二万体?もは出来ない。ダンジョン産の魔物で良かったと思うな。


 僕と小夜ちゃんは背中合わせて剣をお互いに構える。


圭太:

【二の太刀:弧月コゲツ


小夜:

【二の太刀:銀杏おうぎ

 

 何の合図もないのに僕と小夜ちゃんは秘技を同時に出した。

僕と小夜ちゃんの阿吽の呼吸という奴なのかな。


 殲滅したオークの魔石を回収する。

ここは【収集コレクション】の魔法を使えば楽に行える。


 魔石を回収し終えた僕らは冒険者ギルドへと魔物の暴走(スタンピート)の収束を伝えに向かった。冒険者ギルドでは、こんなに早期に解決出来るとは思ってもいなかったらしく全員が驚いた様子だった。


 三十分ぐらいで二万五千体のオークを討伐したんだから仕方ないよね。

モンスターの数は魔法のバッグに入れた魔石の数はカウント出来るからロイド君がその数を教えてくれただけなんだけどね。


 二万五千体もの数のオークを倒したのにドロップアイテムは予想よりも少なかった。特上オーク肉が500個、上オーク肉1000個、オーク肉が2000個だったんだ。


 オークの魔石は買取して貰って、そのお金は例の組織のマスターに渡してくれと伝えた。魔石の相場が落ちるようなことにならないように調整して買取して余った分も渡しといてと伝えてある。


 今更、低ランクの魔石は必要ないからね。

オーク肉があれば十分だしね。小夜ちゃんが早く食べたいと急かして来るから、王国へ(キングダム)と戻ることにした。


 シロとクロを呼んで王城の方でステーキパーティーだね。

参加する人は王城の騎士たち、各屋敷のメイドや家令たちと僕と小夜ちゃんとシロとクロとアンだ。


 惜しむことなく特上オーク肉から食べることにした。

結局は男性陣が一人二キロ、女性陣が一キロ程度を食べたことになった。余った肉は王都の屋敷に冷蔵倉庫の部屋(謎仕様の魔道具)に入れて住民に売って貰うことにした。


 僕らは特上オーク肉の余りを貰うだけで食べ切れないからね。

城や屋敷で働いている人全員が楽しめたと思う。僕らが一緒だと気を使いそうだったから僕らだけ屋敷で食べたんだけどね。それでも満足出来る量の特上オーク肉を食べることが出来た。


 小夜ちゃんはお腹がいっぱいなはずなのに、次はドラゴンステーキを食べようねなんて事を言ってるよ。成長しないと分かってからどんなに食べても太らないと分かったらしくて、ドンドン美味しい物を食べているそうだ。


 たくさん食べても太らないの良いことかもしれないけど、むn・・・寒気がしたので小夜ちゃんの方を見ると機嫌が悪かったよ。トホホ。


 シロとクロから私達だけでも【転移】の装置を自由に使えるようにして欲しいと申し出て来たんだけど、【転移】を使えるようするのは構わないんだけど、【転移】は行きだけで転移魔法が使えないと戻れないことを伝えた。


 転移魔法を覚えていない二人には、【転移】で移動したは良いが元の場所にまで戻って来るまでの移動が大変になる。


 王国キングダム内の各屋敷や王城を行き来するだけなら、各所にある装置を使えば【転移】は可能だが、王国キングダム外へと【転移】してしまうと元に戻るのは転移魔法が使えないと大変な時間ロスになる。


 何処かの国へ観光などに出掛けても転移魔法が使えないと直ぐには戻って来れない。


 元の世界のように携帯電話なども無いので、僕らと連絡する方法もなく【転移】で行くのは簡単だけど、戻るのは北部の海にある入り口(関所)へと向かわないと王国キングダムには自力では戻れないのだ。

 

 仮に、南部の湖に行くと約四十日ぐらい移動日数がかかる為、その間を王国キングダム不在する訳だから業務に差し支えが生じるのだ。


 クロは宰相候補で勉強中だしね。

シロは秘書だからと言っても二人揃って約四十日も不在は無理だしね。


 どうやら新婚旅行のような事を計画しているみたいだけどね。

助けてあげたいけど、僕が力を貸すのに遠慮している雰囲気もあるし、僕や小夜ちゃんが迎えに行く新婚旅行って何だか違うような気がするんだよ。

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ー投稿中の作品ー

赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ