第38話 竜神の加護 ※
帝王に挑戦前と挑戦後のステータスがあります。
編集前をご存じの方へお知らせですmm
少し手が加わっています。
武内圭太
年齢:19歳
性別:男性
レベル:310
スキル:世界の理、看破、隠蔽、察知、隠密、魔法のバッグ(∞)、
気配遮断、魔力遮断、魔導の極意、魔闘気、破〇流武術、賢者の記憶
称号:中二病患者、真なる勇者、神をも恐れぬ者、世界の王者
支配:【圭太の王国】
武器:【神剣 永遠】
鎧:無人の武具
剣技
一の太刀:我無、武雷、雹鬼
二の太刀:十文字、弧月
奥義:爆裂光斬
これが僕の現在の【身体能力】だ。
僕の【身体能力】を知った小夜ちゃんは僕のことをズルいと言う。何がズルいんだろうか?
小夜ちゃんだって【身体能力】が僕と同じになるはずなのにね。
僕から見れば秘技の奥義を一つ覚えている小夜ちゃんの方がズルいと思うんだけど(;^_^A
小夜ちゃんはエルフ族の王都の復興した後に師匠と修行だから、僕一人で帝王に挑戦することになるんだけど、帝王の元へ行くとあの場所を通るので、また僕も能力アップが上がるんだろうね。
そうは言っても帝王に真なる勇者になれば遊んでやると言われているので帝王の元へ行ってみることにした。一階層ではSランク魔物の百体の魔物の部屋をクリアして帝王の元へ行く。
帝王が僕を見て
帝王:
ほう。暫く見ない内に目的を果たしたか。
手には神剣も持っているようだしな。
約束通り私が相手をしてやろう。
グオオオオオォォォォー
帝王は今まで聞いたこともないぐらい大きな咆哮を上げた。
咆哮と共に凄い衝撃が襲って来る。
帝王:
勇者よ。名を何という?
圭太:
僕はケータ。
貴方の言う通り真なる勇者になって帰って来た。
帝王:
勇者ケータか良い名だな。では、参るぞ。
帝王はガォーと言った感じで僕に向かって突進して来る。
大きな身体のはずなのに、巨体を思わせないぐらいの速さで襲って来るのだ。遠くにいたと思っていた帝王は巨体故にその距離の近さを見誤っていたのだった。大きな尻尾が僕に向かって来るのだがその攻撃を躱して刀を一振りすることで尻尾を斬ることを狙う。今回は不思議な結界のような物は存在せず、微かにだけど尻尾を斬り付けることが出来た。
帝王:
ほう。やるな。
帝王は僕が傷つけたことに嬉しいのか喜んでいるので分からない感嘆の声を上げる。大きな尻尾をほんの少しだけ傷つけただけなのに気付いていた。竜などの大きな生物は末端の尻尾になんて小さな傷ぐらいでは気付かない事が多いと聞くのだがそうではなかったようだ。
帝王:
それでは本気で行こうか。
帝王は、そういうと光始める。
暫くすると帝王は人族の僕と同じぐらいの大きさの竜になった。その纏う魔力というか闘気というかオーラのような物は身体が小さくなっても更に強くなったように感じる。
気が付くと右手には大きな剣を持っているのだ、大剣と呼ばれる剣を片手で構えた様子は一流の剣士なのだ。これでは僕も本気で相手しない武人として恥ずかしい。
魔闘気を最大出力で纏う。
【神剣 永遠】もそれに応えるように今までにないぐらい輝き始める。破〇流剣術の構えで帝王と対峙するのだ。
帝王:
私相手に今まで全力ではなかったか。
真なる勇者の力というのは素晴らしい力だな。
圭太:
武人としての礼儀なだけですよ。
帝王:
そうか?第二戦開始と行こうか。
小さくなって圧倒的な速さになった帝王の攻撃は躱すことは出来そうにない。一振り一振りが凄く早いので剣で受けるのにはギリギリのタイミングになってしまう。こんな激戦はこの世界に来てから初めてだ。
師匠との修行でも師匠は手を抜いて僕の相手をしているんだけど、帝王との戦闘は僕も帝王も一切の余裕のないギリギリの戦闘なのだ。僕の攻撃を帝王が受け止め、帝王の攻撃を僕が受け止めるなんて事が繰り返される。
この時の衝撃で壊れないはずのダンジョンの壁であっても傷ついているのだ。
このタイミングで使える秘技もない。
【十文字】と【爆裂光斬】は多少だが溜めが必要になる。【武雷】や【弧月】は抜刀の秘技なので一度刀を鞘に納める必要がある。【我無】も先程から使っているのだが受け止められている。
この局面で使えそうな秘技は一つもないのだ。
唯一、この世界に来てから一度も使った事のない秘技【雹鬼】を使うしかないのだが僕はこの秘技を上手に使えない。僕自身が苦手意識のある秘技なのだ。
帝王:
いいぞ。いいぞ。
その技を使ってみろよ。
待ってやるぞ。サービスだ。
圭太:
それじゃぁ。
お言葉に甘えさせて貰いましょうか。
【一の太刀:雹鬼】
そう言うと僕は神剣を突き刺した。
何処とは言えない僕の目の前の空間に向かって突き刺したのだ。刀身だけが空間に突き刺さった様は柄だけを持っているようにしか見えないと思う。刀身は帝王の喉元を付近で手を受け止められた。
帝王:
面白い技だな。
もっと別の技を使っても良いぞ。
この前の必殺技のような物を使っても良いぞ。
僕と帝王の間に力の差は殆どないと僕は思っていたのだが、帝王の発言には余裕があるのだ。必殺技を受け止めてやろうという意思が伝わってくる。
魔闘気の最大出力で【爆裂光斬】を使ったことはないが、本当に受け止めるつもりなのだろうかと言う疑問が生じ始めた。迷うと秘技の精度が落ちると師匠に言われている。
ここは迷う訳にはいかない場面なのだ。
そう僕は自分に言い聞かせて神剣を上段に構える。
帝王:
この前の必殺技を使うのか。私の力で受け止めてみせようぞ。
圭太:
死んでも知りませんよ(;^_^A。
【爆裂光斬】を喰らいやがれぇ~。
そう剣を振り抜くのだが、帝王に当たる瞬間の神剣の刀身を手で掴み止めた。
帝王:
これで終わりだな。私も疲れたからこれで終わりだ。
弱き者たちが・・・人が私たちの事をSSランクの魔物と呼んでいるのをケータは知っているか?
先程まで戦闘色で染まっていたオーラが穏やかなオーラに変わってこう聞いてきたのだ。
圭太:
はい。
SSランクの魔物と聞いてはいますが・・・詳しくは知りません。
帝王:
私たちSSランクのモンスターは人の手に掛かって死ぬなんてあり得ない存在だ。
【死ねない】【死なない】という制約がある以上は不死の存在と言っても過言ではないが決して死なない訳ではない。
制約がなくなれば死ぬ存在に戻るのだからな。
SSランクのモンスターに認められた者には報酬があるのだ。
私はケータを真なる勇者として認める。
だから、ケータになら私の分身を与える。
私の分身を受け取って欲しい。
そういうと光輝く鎧が僕の前に用意させていた。
鎧は【竜神の鎧】というようで最高の鎧だそうだ。帝王の分身ともいえる鎧は深紅の鎧で赤く光輝いている。僕がお礼を言って鎧を受け取る。
帝王:
この先には私に匹敵する程の強さ持つSSランクの魔物が存在する。
もし、この先に行くなら気を付けて行くんだな。
【竜神の間】は素通り出来るようにしておこう。
では、機会があればまた会おう。
そういうと帝王の姿は見えなくなったと同時に気配も感じられなくなった。
『称号【竜神の加護】を獲得しました。』
『【竜神の鎧】を手に入れました。』
『【雹鬼】が【雹神】へと進化しました。』
『【爆裂光斬】が【爆裂破斬】へと変化しました。』
『【三銃破斬】が使えるようになりました。』
色々とメッセージが流れ、僕は改めて帝王こと竜神を攻略したことを実感した。
新たな秘技や秘技の変化などにも驚きを隠せないのだが・・・(;^_^A
武内圭太
年齢:19歳
性別:男性
レベル:510
スキル:世界の理、看破、隠蔽、察知、隠密、魔法のバッグ(∞)、
気配遮断、魔力遮断、魔導の極意、魔闘気、破〇流武術、賢者の記憶
称号:中二病患者、真なる勇者、神をも恐れぬ者、世界の王者、竜神の加護
支配:【圭太の王国】
武器:【神剣 永遠】
鎧:無人の武具、竜神の鎧
剣技
一の太刀:我無、武雷、雹鬼
二の太刀:十文字、弧月、雹神
奥義:爆裂破斬、三銃破斬
帝王との戦闘を終えた後の【身体能力】だ。
【絶死のダンジョン】の帝王との戦いで結構な能力アップしたと思う。
また、小夜ちゃんが文句を言うだろうな(;^_^A
【絶死のダンジョン】の件は、これで落ち着いたことになる。
三階層へ行くかどうかは今後検討してからにした。例え、倒すことが出来ない存在だったとしても帝王との戦闘では一度ならず二度目までも完全に僕の負けだったのだ。
相手の方が一枚も二枚も上だった印象だね。
丁度、Sランクの魔石を売ってしまった所だったし、魔石の補充が出来たので良しとする事にした。Sランクの魔石の方が効率がいいから便利なんだよね。割高になるのは仕方ないけど、Sランクの魔石の方が簡単に手に入るから都合が良いんだ。
ー補足ー
ステータスの攻撃力:100みたいな表示は敢えて避けています。
ステータスを確認出来る者には実際の能力値が見えています。
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