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第36話 衝撃の事実 ※

小夜ちゃんの初期ステータスを改めて確認


編集前をご存じの方へお知らせですmm

少し手が加わっています。

 小夜ちゃんは、まだ「南〇阿〇陀〇」と何度も言っているのが止まらない。

そこへ神様が来た気配だけがする。


神様:

三人共楽にするといい。


大森小夜おおもりさよさんに話があるが驚かないで聞いて欲しい。

ここにいる小林太郎こばやしたろうさんと武内圭太たけうちけいた君は貴方も知っている通り既に亡くなってしまった存在だ。勿論、貴女も亡くなっている。


 衝撃の事実だった。


 僕は神様に召喚されたのだが元の世界では死亡していたのだ。

僕には死んだ記憶さえもない。どんな死に方をしたのだろうか。苦しまずに死んだのだろうか。色々と心配になって来た。


神様:

(神様)の力で、この世界に召喚し再び生きて貰っている。

小林さんには天寿を全うして貰ったなのに、この世界に召喚してしまって申し訳ない。武内君は自身が死んだ事さえも気付かない内に殺されたんじゃよ。特殊な光を浴びると即座に死んでしまうというね某国の実験の犠牲になった。大森さんは結果的には自殺だよね。

 

 何か小夜ちゃんだけ含みのある言い方だ。


小夜:

・・・。


神様:

確か、もう一人いたよね。

貴方方あなたがたの知り合いの竹田啓二たけだけいし君は、トラックに轢かれた交通事故死だね。

勇者召喚の儀式は生きた生物を召喚する事は出来ないんじゃよ。

(神様)がそう設定してあるから召喚が成功しても死亡した生物が生きてこの世界に召喚される事になるんじゃ。

転移者と呼ばれる者もいるが本当は皆死んでからこの世界に来ているんじゃ。


貴方方あなたがたの世界は生物が多すぎるようでの。

だから、輪廻の環には入れる者とそうでない者とに分かれることになる。

亡くなった者一部の者の魂をこちらの世界にほんの少し分けて貰っているに過ぎないんじゃ。

向こうの世界で殺して連れて来たり無理矢理生きたまま連れて来たりするなんて事は一切ないんじゃよ。


圭太:

僕たちは輪廻の環というのに入れないから召喚という形でこの世界に来たのですか?

 

神様:

そうではない。

輪廻の環に入る入れない関係なしに儂が選んだ魂を召喚したに過ぎないんじゃ。

貴方方あなたがたの代わりに輪廻の環に入れた者がいるだけじゃよ。


貴方方あなたがたの世界には人間の魂、動物や虫など生物の魂が存在する。

輪廻の環に入れなかった魂を含めると魂の数だけでも膨大な数なんじゃよ。

それを管理する(神様)管理者(神様)も大変なんじゃよ。

貴方方あなたがたの世界の管理者(神様)になるなんて(神様)は嫌じゃな。


圭太:

神様は僕に元の世界へ戻れると言ったのは?

 

神様:

君の言葉で返すなら【異世界転生】と言えば分かると思うがの。

この世界から異世界へ転生した先が元の世界という訳じゃな。

元の身体には戻れないが元の世界には戻れる。

もう知っていると思うが、君が死んでから四年も時が過ぎているんじゃよ。

身体が残っていると思うかの?


小林さんは亜神かみとなっているから元の世界には戻りようがないが、君たち二人は・・・いや、三人じゃったな。

君たち三人は元の世界へと戻れる訳じゃ。

この世界で天寿を全うすれば【異世界転生】を約束しようじゃないか。

自殺したり殺されたりしなければ良いだけじゃよ。


圭太:

今後、小夜ちゃんの暴走を止めるにはどうしたら良いのですか?

 

神様:

・・・分かった。

特殊な魔法を君にだけ教えよう。

その魔法を使えば暴走は止まるはずじゃ。

 

 何だか不安だ。

止まるはずじゃって止まるってことなのか?と思っている。

 

神様:

まぁ、不安なのも分かるが止まるはずとしか今は言えんの。

愛してるよ(I LOVE YOU)】という魔法の言葉を使えば止まるぞ。


圭太:

何ですか?そんな恥ずかしい魔法は?

 

神様:

恥ずかしいか?

(神様)には普通の言葉だけじゃな。

恥ずかしいと思うから恥ずかしく感じるんじゃ。

恥ずかしいと思わなければ普通の言葉じゃよ。


今後、君たち二人は【ケータ】【サーヨ】と名乗ると良い。

ルークという名の冒険者はいなかった。

その代わりにケータという冒険者がいたという認識にしておこうじゃないか。

二人が偽名を名乗っても間違って本名を呼んでしまうと面倒じゃからの。


圭太:

神様がそんなことしても大丈夫なのですか?


神様:

気にしないでいいぞ。認識を変えるだけじゃ。

今までルークと認識していた者がケータという名に置き変わっただけじゃな。

誰もが君のことをケータと呼ぶじゃろうからな。


ケータ。君は帝王カイザーに挑むんだろ?

それなら儂から贈り物をやろう。

【聖剣 命知らず】を貸してくれ。


神様:

ほう。見事な聖剣じゃな。流石は勇者神じゃな。

では、儂が聖剣を昇華させて神剣としようじゃないか。

銘はどうするかの。

そうじゃ。【神剣 永遠とわ】と名付けようか。


 そういうと神様が僕に【神剣 永遠とわ】を手渡してくれた。

【神剣 永遠とわ】は【聖剣 命知らず】よりも神々しく光輝いており、その波紋も見事としか言えない綺麗な波紋をした日本刀だ。剣を手に持つという感覚よりも腕の一部とか手の延長のような感覚だ。


神様:

サーヨ。君にも武器を与えようかの。

ケータが君の武器を二本共折ってしまったからの。

【神剣 乙女おとめ】と【神剣 いくさ】の二本じゃ。

 

小夜:

神様。ありがとうございます。


 そう言うと小夜ちゃんに二本の神剣を神様が手渡していた。

僕たち二人はお互いに神剣を受け取るとお礼を述べた。


神様:

二人で仲良く暮らすんじゃな。


 そういうと神様と師匠の気配が消え、いなくなったと感じた。

神様の気配が消えてから小夜ちゃんが僕に向かって


小夜:

本当にケータ君だよね?

偽物じゃないよね?


圭太:

まさか、僕は死んでこの世界に来たとは思わなかったんだけど小夜ちゃんまでこの世界に死んで来るとは思わなかったよ。


小夜:

私の方が年上なんだから『ちゃん』付けで呼ぶなんてなしだよ。


圭太:

それは無理だって。

昔から小夜ちゃんと呼んでるのに今更小夜ちゃん以外の名で呼べないよ。

 

小夜:

そうだよね。まぁ、いいわ。

小夜ちゃんで許して上げるね。


 そんな会話を小夜ちゃんと久し振りにしたのだが、この時の僕は神様と小夜ちゃんのやり取りを知らなかったのだ。


 これが小夜ちゃんの【身体能力ステータス】。

いや、サーヨと言った方がいいかな(笑) 


 大森小夜サーヨ

 年齢:20歳

 性別:女性

 レベル:100

 スキル:異世界言語、魔法のバッグ、剣技レベル10、魔力察知、

気配察知、集中、全ての魔法の上位の極み、鑑定、破〇流双刀術、女の勘


 称号:勇者、思い込み、健康優良、被害妄想、幼児体型


 武器:【神剣 戦】【神剣 乙女】

 鎧:ブレストプレート


 剣技

 一の太刀:みだれひらめき

 二の太刀:まい

 奥義:爆裂光斬メテオブレイク双竜破斬そうりゅうはざん


 秘技の奥義を覚えいるようだけども、まだ使いこなせないみたい。

双竜破斬そうりゅうはざん】はどんな秘技か僕には分からないけど・・・。破〇流双刀術なのに【爆裂光斬メテオブレイク】が使えるとは思ってもいなかったね(;^_^A


 エルフ族の王都を消滅させちゃったからエルフ族が絶滅したなんてことにはならなかった。エルフ族の国(エルフィン)以外の国で暮らしているエルフ族がいるので、今回の件で被害を受けなかったエルフ族によって王都を再建して王都?いや王権の復帰をして貰うことを切に願おう。


 エルフ族の人数が急に減ったんだけど大丈夫なのかな。

某漫画ではエルフ族は出生数が少ないと聞くし心配だね。他の国に侵略だけはされないようにしないとね。


 いにしえの契約があっても人族やエルフ族は厳密に言えば守っていなかった訳だしね。勇者召喚の儀式は契約違反にはならないけど僕としては真っ黒だね。


 王都の再建は小夜ちゃんが自ら願い出た。


 どうやら神様から特別に魔法の使い方(効率の良い使い方)を教えて貰ったようで、その魔法を使って王都を再建するようだ。小夜ちゃんが消滅させてしまった訳だから償いってことなんだろうけど・・・今更遅いと僕は思うな。人のことは僕も言えないけどね(;^_^A


 生物の生死に関わる魔法(所謂、死者の復活)は、この世界には存在しないので王都の建物だけの再建になる。完成した王都は人の気配のしない大きな都市になるんだけど、あれだけ大きな都市に誰一人としていないなんて淋しすぎるね(;^_^A


 魔法を使って王都を再建した後の小夜ちゃんは師匠の元で修行をするみたいだ。

奥義を上手く使えるようになりたいんだとかで師匠の元で修行すると決めたのと異世界の知識(例の神様の本)を学ぶようだった。


 師匠の修行はかなりハードなんだけ大丈夫かな。


 元の世界と同じ感覚での修行じゃないけど小夜ちゃんには頑張って貰おうか。

僕たちは一度死んだ身だと神様が言った事実なんだけど、小夜ちゃんが死んだ理由について聞いてみたんだけど答えてくれなかった。


 僕の方はというと原因不明の謎の死だったそうだ。

僕を発見した人は路上で寝ていると勘違いするぐらい外傷もなかったそうだ。警察は、原因不明の死と発表したが突然死ではないかという判断を下したそうだ。神様が言うには僕は某国の諜報員によって殺されたみたいだけどね。その辺の記憶は僕にはないし、今更どうすることも出来ないしね(;^_^A


閑話休題(話変わって)


 エルフ族が小夜ちゃんに着けた腕輪なんだけど鑑定してみると隷属の腕輪だった。エルフ族も懲りないね。隷属の腕輪を使うのは人族も同じだけど、そんなに便利なのかな。僕の記憶の範囲なら勇者に隷属の腕輪の効果があった痕跡はないんだけど・・・。


 勇者召喚の儀式が死んだ人の魂を呼び寄せるだけだったのは意外だったけどね。


 この世界限定だけど、異世界転移、勇者召喚の儀式、異世界転生では生きたままこの世界に来ることは出来なくて元の世界で死んだ人しか来れない事実には驚いたが、某漫画のように異世界転移で元の世界の人がテンプレなような事にならなかっただけも良かったと思う。


 まぁ、感覚は異世界転移と同じ感覚だから問題ないのかもしれないね。

自分が死んだと思ったら異世界に転移してたなんて感覚になるだけで実際には死んでるんだけど死んだことに気が付かないだけだからね(;^_^A


 こんな事実を知ってしまったけど転移者と転生者はそのままの言い方で良いと思うな。


 転移者には【異世界言語】、転生者には【前世の記憶(転生者)】というスキルがあるから直ぐに分かるからね。この世界だけの転生(生まれ変わる)もあるので断定は出来ないけど、概ね異世界から転生と判断出来した方が良さそうだった。

 

 無理に元の世界の人と言う必要もないし転移者たちに事実を言う必要もないしね。勇者の子孫の街 トーヨも気にはなるんだけど、例のテーブルのお陰で食事には苦労しないので、どんな街を作っているのか程度しか気にならないんだ。まさか和風のお城とかあったりして(笑)


 それでも、転移者も可哀そうに感じる。


 元の世界に戻りたいと思ってた人もいただろうし、そういう人たちも元の世界には戻れずに亡くなって行く。転生者の人たちも元の世界にも戻りたいのと戻ったとしてもという前提があっても今の転生した姿では元の暮らしにはもう戻れないなんて葛藤もあるかもしれないしね。

ー補足ー

ステータスの攻撃力:100みたいな表示は敢えて避けています。

ステータスを確認出来る者には実際の能力値が見えています。


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ー投稿中の作品ー

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