第33話 王都の冒険者ギルドにて
不思議な少女
編集前をご存じの方へお知らせですmm
少し手が加わっています。
マルチドではSランクの魔石が十個しか売れなかったので王都の冒険者ギルドでなら多少多くは買取して貰えるだろうとギルマスに言われたことで王都の冒険者ギルドへと向かってみる。
魔石を慌てて売る必要はないけど先輩の様子見ぐらいに王都の冒険者ギルドに行くのもアリかなと思ったからだ。冒険者ギルドの買取のおじさんに聞くと売りたい魔石がSランクだと分かると大慌てでギルマスを呼びに行った。買取の受付を放置でも良いのかなとは思っしまったが既に行ってしまったおじさんを呼び止めることも出来ないしね(;^_^A
ギルドマスター:
おや?久し振りですね。
確か、ルーク君でしたよね。
王族の方に王城へと呼ばれて王城を崩壊させた・・・。
圭太:
・・・そうですよ。
今日はSランクの魔石の買取を依頼したくて来たんですが、何個までなら王都の冒険者ギルドでは買取して貰えるんですか?
ここのギルマスは微妙な嫌味を入れてくるから、こちらも王都の冒険者ギルドを強調して言ってみる。
ギルドマスター:
本当ならあるだけ全てと言いたい所ですが、各国の首都および王都の各ギルドで五十個づつ買取させて頂くってことは可能でしょうか?
圭太:
合計300個ってことですね。
手持ちの魔石は200個しかないので各ギルドで分配して貰えませんか?
ギルドマスター:
それでは、各ギルドには私の方で勝手に分配したので構いませんね。
圭太:
そうして貰えると助かります。
魔石の買取に各国のギルドを訪れるのも面倒ですからね。
ギルマスがお金を手配するようにと秘書へと合図を送ったので僕も魔法のバッグから魔石を取り出す。暫くすると、豪華な袋が四つ乗ったトレイを持参した秘書の方が部屋へと入って来てギルマスにそのトレイごと渡す。魔石を別のトレイに乗せ秘書の方は直ぐに部屋を出て行った。
女性秘書:
それでは白金貨200枚をご用意を致しました。
お検め下さい。
圭太:
はい。確かに。
ギルドでの金銭のやり取りは少額だと硬貨そのものを手渡すのだが、金額が大きくなると他の冒険者に見えないように配慮される。特別に用意された部屋で袋に入れて渡すか硬貨そのもので渡すこともあるが、ギルドの受付のような場所だと高額は必ず袋に入れて手渡される。
今回は金額が大きいのとギルマスの部屋という特別な部屋ではあるが、白金貨200枚を他の職員などに見えないようにした配慮もあるようだ。突然の訪問でも白金貨200枚も用意出来るとは流石王都のギルドってことだね。
ギルドマスター:
これだけの数のSランクの魔石を持っているなら、Sランクの魔物からの素材やアイテムドロップも凄いんだろうね。
もし、良かったらどんな素材やドロップアイテムがあるのか教えて欲しいな。
滅多にSランクの魔物のドロップアイテムの情報なんて得られないから興味があるからね。
圭太:
残念ですが、素材やドロップアイテムはありません。
ギルドマスター
そうなのかい?
ダンジョンの魔物はボス級になるほどアイテムをドロップしやすいと聞いたんだがね。
圭太:
そうなんですか?
ドロップしやすいと言われても僕は一個もドロップしたアイテムなどを見たことはありません。
ギルドマスター:
ルーク君が珍しいだけなのかもしれないね。
ドロップアイテムも期待したのだが残念だな。
ルーク君が王都のギルドに紹介した【ケーシ】という者は一体何者なんだい。
低ランクの冒険者が高ランク冒険者と引けを取らないなんてあり得ないんだけどね。
強者の部類に入る者を簡単に「こいつに仕事を紹介してやって下さい」と冒険者登録を勧めるルーク君もだけど彼は何者なんだい?
圭太:
もうご存じなのでは?
ギルドマスター:
・・・本当にそうなのか?
圭太:
ええ。
【勇者】の称号しか確認出来ませんでしたが彼は勇者なのでしょうね。
ギルドマスター:
何処の誰が召喚したと分かるかい?
圭太:
それを僕から言っても良いんですか?
ギルドマスター:
ああ。構わない。
僕の考えた内容が正しいかどうかの確認だから。
圭太:
僕の推測ですが、人族の王族や賢者が召喚したと思います。
ギルドマスター:
!!!!!!
圭太:
人族が召喚したことは意外だったですか。
ギルドマスター:
ああ。エルフ族と私は考えていたんだがまさか人族とはな。
圭太:
これから伝えることは極秘扱い出来ますか?
おそらくは王族の方々は把握しているとは思いますが、ギルマスにも秘密にしていそうな内容なので秘密に出来ますか?
ギルドマスター:
この上にまだ秘密にするような内容があるというのか。
王都のギルドマスターになった私でさえも知らないような内容なら仕方ない。
秘密にすると約束しよう。
ギルドマスター:
先日の空間の揺らぎはご存じですよね?
【ケーシ】が召喚される時に空間の揺らぎが発生した訳ではありません。
これは、他の勇者が召喚されたことを意味しています。
知っていると思いますが僕も勇者です。
ケーシと僕ともう一人の勇者の三人の勇者が存在することになります。
おそらく三人目はエルフ族が召喚したと思いますがね。
ギルドマスター:
エルフ族がケーシとは別の勇者を召喚したと言うのか?
圭太:
その通りです。
ケーシとは違う勇者が存在しています。
ギルドマスター:
空間の揺らぎが勇者を召喚した事を指すというのなら200~300年前にも空間の揺らぎがあったと聞くが勇者が召喚されていたってことなのか?
圭太:
それについては分かりません。
今回の空間の揺らぎはエルフ族の所で勇者が召喚されたとだけしか分からないですね。
人族やエルフ族の王族の方々は、それぞれで勇者を召喚して一体何をしようとしているのか。
勇者が三人も存在する時代が何を予兆するのかも僕には理由は分かりませんが何かを企んでいる可能性は否定出来ないですね。
ギルドマスター:
仮にだが、ルーク君以外の勇者が暴走なんてことになったら、君なら勇者を抑え込める自信はあるかい?
圭太:
抑え込める自信はありますが出来るかどうかは分かりません。
ギルドマスター:
そうか。
そういうと僕はケーシのことを王族に取り込まれないようにだけ気を配って貰えるように言って王都のギルドから立ち去った。
先輩の様子を伺ってみたのだが低ランク冒険者として頑張っているようだった。
高ランク冒険者と張り合うなんて流石と言うべきだろうね。問題は王族に勇者とバレて囲われるなんて事にならなければ良いんだけどね。ギルマスにこの辺はお願いしているので何かあれば助言とかしてくれそうだしね。
王都で買い物をして帰ろうと思っていたのだが、いつの間にか僕のズボンを掴んでいる小さな少女がいる。一体いつズボンを掴まれたのかも分からないし、周りにも親と思わしき人物も探していそうにない。
その上に少女の腕には隷属の腕輪らしき物が着けてあるのだ。
こんな小さな子供まで隷属で縛るのも許せなかった。勝手に解除するのは後で面倒事になるので解除は出来ない。取り敢えずは衛兵さんなど誰かこの子を信頼して預けられる人の所に向かうことにした。
現地点では衛兵の詰め所が近そうだったの詰め所へ向かう。
詰め所に着くと小さな少女はいなかった。ズボンを掴んでいなかったのだ。手を放して逸れてしまったのかと心配した。何処か誰かに悪いことをされても困るので詰め所から離れて少女を探したのだが、いつの間にか少女が再び僕のズボンを小さな手で掴んでいるのだ。
人混みの中では少女を探せないと思い、少女を探している都合上少女に気付かないなんてことはあり得ないのだが、そのあり得ないことが起こっているのだ。先程の衛兵の詰め所に歩いて行ったから今度は転移魔法を使って詰め所へと向かうことにした。
転移魔法で詰め所に着くと、また少女はいなかったのだ。
先程の少女と出会って転移魔法を使った所に行くと少女はいなかったので再び少女を探しに街の中を探す。また、いつの間にか少女は僕のズボンを掴んでいる。
今度は冒険者ギルドへと向かう少女と手を繋いで目を離さないように注意しながらギルドへと向かう。繋いでいた手を放すはずがないのにギルドに到着した時には少女はいなかった。まるで、僕が少女を誰かに預けるのを嫌うようにしているようにしか思えないぐらいだった。
先程の場所へ戻る道を辿って行ったのだが少女は見つからなかった。
少女が何処へ行ったのか探すのだが、またまた、いつの間にか少女は小さな手で僕のズボンを掴んでいるのだ。【看破】を使って少女と腕輪の素性を調べるのだが、何故か【看破】が弾かれた。
圭太:
ロイド君。どういうことか分かる?
ロイド:
分かりません。
ロイド君にも分からない事があるようだ。
今度は、誰かに少女を託して冒険者ギルまたは衛兵の詰め所へと連れて行って貰おうと傍にいた人に声を掛けた。すると少女が頑なに離れたくないように両手両足と使って僕の足にしがみ付き『パパ。捨てないで!』なんてことを泣きそうに言うのだ。それを聞いた傍にいた人は僕の話を聞くこともなく去って行った。
周りの人たちも少女の父親と勘違いした僕を好奇な目で見始め出した。
また、ギルドへと手を繋いで行くとまた少女がいなくなったのでこれ幸いと思い、転移魔法を使って【圭太の王国】へと戻る。今はお城に自室を移動しているので城の入り口から中に入ると・・・何故か少女が『待っていたよ。パパ。』と言った訳ではないのに城の中でチョコンと座って待ったいたのだ。
僕は少女のことが怖くなって少女の手を取り再度転移する。
今度は王都のギルマスの部屋へと直接転移する。
転移するとギルマスが僕の登場に驚き慌てていたのだが、手を繋いでいるはずの少女の方を見ると少女はいなかったのだ。驚き慌てているギルマスに事情を説明する。ギルマスには少女を探している親などがいれば、僕が預かっていると伝えて貰うように言って城へと戻ることにした。
今度は少女が城の中で階段に座っているのだ。
少女をいつまでも『少女』と呼ぶ訳にはいかないので、仮名だが『アン』と名付けることにした。名前を聞いても分からないと言うし、何処から来たのかと聞いても分からないと言うので僕が適当に名を決めた。
でも、『アン』という名を気に入ったらしく喜んでいる。
アンを放ってはおけないので世話をする人を雇うことにしたのは家令やメイドなどを手配しているので一緒に雇うことにしたのだ。マルチドのギルマスに紹介された元締めの人が紹介業も商っていて、元貴族に仕えていた人やメイドなどを紹介してくれた。
全員が同じ貴族に仕えていた訳ではないので、顔見知りという訳ではなかったのだ。家令の長を務めて貰うのはディーンさんという貴族に仕えていた元家令だった人。彼は二代に渡って貴族家に仕えていたのだが、二代目(現当主)の第一婦人に家を追い出されることとなった。贅沢が大好きな第一婦人が贅沢が出来ないという理由でディーンさんをハメて追い出したのだ。
第一婦人が王族の血の繋がりがあるので逆らえなかったとの事。
直系の血筋ではなく分家の分家なんだけね(;^_^A
メイドさんや料理人さんや庭師さんやアンの世話係の女性を含めた総勢四十人を一斉に雇用したのだ。賃金は一日銀貨二枚で良いそうだ。住む所と食事などを僕が負担してくれるというので、これ以上は受け取れないと言われてしまった。
このお城は魔石さえあれば何にも必要がないのだ。
冷蔵庫のような魔道具も『いつでも新鮮な食材』が常にいっぱいに入っているし、例のテーブルを大きくしたテーブルもある。他の所で暮らすよりも贅沢な生活が出来る上に必要な物は全て提供して貰えるとなれば喜んで働くこととなったのだ。
ドワーフ族の職人さんたちも同時期に移住して貰うことにした。
魔道具の使い方や調整などをしてもらうと都合が良いのと新たな魔道具の開発などをする予定らしい。今のお城の中は屋敷の部分とお城の部分が同時に存在するような内装になっている。
入って右手に行けば屋敷(居住区)へと繋がっているし、左手の方へと行けば玉座や執務室や謁見の間などお城にあるような部屋がたくさんある。それぞれの人の配置はディーンさんにお願いして管理全てを任せることにしたのだ。現状で機能する必要があるのはアンの世話だけなので人の無駄使いなんだけどね(;^_^A
ディーンさんは屋敷とお城部分が本格的機能するようになるなら人手が足りなくなるので約100人ほどの人手は欲しいとのことだ。元家令だけあって人脈も利用出来るそうで時が来れば問題なく増やせるそうだ。
その了承を僕にして欲しいとのことだった。
僕のお城などの人手は増えて来たので、次は都市の方の人を増やさないとね。
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