第30話 二人目も勇者召喚 ※
二人目の勇者の存在
編集前をご存じの方へお知らせですmm
少し手が加わっています。
まさか、竹田先輩が交通事故で死んで勇者として召喚されるとは正にテンプレだな。【真なる勇者】になっていないか【身体能力】を確認する。
武内圭太
年齢:19歳
性別:男性
レベル:310
スキル:世界の理、看破、隠蔽、察知、隠密、魔法のバッグ(∞)、
気配遮断、魔力遮断、魔導の極意、魔闘気、破〇流武術、賢者の記憶
称号:中二病患者、勇者、神をも恐れぬ者、世界の王者、
支配:【圭太の王国】
剣技
一の太刀:我無、武雷、雹鬼
二の太刀:十文字、弧月
奥義:爆裂光斬
世界の王者:最難関と言われるダンジョンから生還した証
世界の王者の称号は貰えたけど肝心な【真なる勇者】はなかった。
彼を殺す必要があったのか?そんな疑問が残る。先輩に簡単に殺せると言ったが知り合いを殺すことなんて出来そうにない。【真なる勇者】になる条件が他にあるのか分からないが、実際称号を得ていないんだから条件を満たしていなんだろうね(;^_^A
圭太:
ロイド君。【真なる勇者】の称号を得られなかったけどどうしてだと思うかな?
ロイド:
今後、勇者が問題を起こす可能性も考えると分かりませんね。
圭太:
問題というと?
ロイド:
エルフ族と人族の王族たちに洗脳や隷属の可能性を否定出来ないからです。
彼が操られたら世界の困難になると思われます。
ルーク様しか対抗出来ないので自由過ぎるのも問題なのではないでしょうか。
そんなことをロイド君と話していると慌てたような師匠が勇者の召喚を告知して来た。
師匠:
ケータ。大変だ。
もう直ぐ勇者が召喚されるぞ。
圭太:
師匠。そんなに慌ててどうしたんですか?
勇者なら僕の知り合いだったので先程話合いで解決出来たはずです。
今頃、勇者は人族の王都にいるはずですよ。
師匠:
そんな馬鹿なことがあって堪るか。
勇者が召喚されるのはエルフ族の国の王都の召喚の間だ。
圭太:
勇者がエルフ族の国に召喚される?
僕が先ほど会った勇者は一体何でしょうか?
勇者の称号もありましたし、僕の知り合いだったので元の世界の人でしたよ。
師匠:
儂にも、何がどうなっているのか分からん。
エルフ族の所に勇者が召喚されるのは間違いない。
空間の揺らぎがあったから勇者は召喚される。
空間の揺らぎは二回もなかったから勇者は一人のはずだ。
圭太:
では、僕はエルフ族の国に行って事実を確認して来ますね。
もし、勇者と戦闘になるかもしれないので落ち着いたら報告します。
ロイド君。行こうか。
そういうと転移魔法と転移を利用してエルフ族の国の王都へ向かう。
どうやら、既に勇者は召喚されていたようだった。
黒髪の少女:
ここは?
エルフ族の賢者:
ようこそ。勇者様。
黒髪の少女:
勇者?
エルフ族の賢者:
そうです。
我々が勇者様を異世界へとお呼び致しました。
黒髪の少女:
異世界って?
エルフ族の賢者:
勇者さまが住んでいらした世界とは別の世界の事でございます。
どうかこの世界をお救い下さい。
黒髪の少女:
どうすれば世界を救えるの?
エルフ族の賢者:
我々が魔王と呼んでいる存在が人族の国の王城と獣人国の王城の二つを崩壊させてしまいました。
魔王を倒して頂くか封印して欲しいのです。
出来るなら倒して欲しいです。
人の世界を魔王の脅威から救って頂きたいのです。
これを装備して貰えればステータス強化などが出来て勇者様がよりお強くなれます。
そんな話声が聞こえて来たので僕は慌てて中へと突入する。
中では黒髪の少女が騎士らしき人物から禍々しい赤い宝石を付けた腕輪を受け取り装着していた。少女は腕輪を装備すると急に目が虚ろになり正気を保っていない。
突然、部屋の中に乱入して来た僕を見つけた先程とは違う騎士が
男性騎士:
お前は誰だ。
何故、この部屋にいる。
不審者だ。皆の者捉えよ!
そういうと師匠の時のように騎士やら護衛やらが大勢集まって来た。
その上に黒髪の少女までもが二本の剣を両手に持ち、僕に向かって構えた。
黒髪の少女:
準備運動にコイツを捕まえればいいの?
エルフ族の賢者:
そうして貰えると助かります。勇者様。
ロイド:
ルーク様。ここは一旦引きましょう。
圭太:
どうして?
ロイド:
あの少女が危険だからです。
ルーク様と同じ匂いがします。
圭太:
僕と同じ匂いって何?
ロイド:
説明は後でしますから、転移魔法で引きましょう。
そういうと転移魔法で【圭太の王国】へと戻って来た。
圭太:
ロイド君。どうして一旦引いたの?
僕と同じ匂いって何?
ロイド:
あの少女はケータ様のお知り合いです。
二本の刀を使った破〇流ってご存じですか?
圭太:
あの少女が、二刀流の破〇流の使い手だというの?
ロイド:
はい。以前に勇者〇〇様が二刀流で構えていた姿と同じ構えでした。
ルーク様の知識にある元の世界の二刀流の構えとは異なった独特の構えなので一目で分かりました。
圭太:
二刀流の破〇流剣術の使い手で黒髪の少女ってまさか・・・。
エルフの賢者や腕輪を渡していた騎士の影で、顔などははっきり見た訳ではないから黒髪の少女としか判断出来なかったのだがロイド君は武器の構え方から僕や師匠と関わりがあるのではないかと聞いてきたのだ。
圭太:
ロイド君。師匠を呼んで貰うことって出来るかな?
ロイド:
はい。問題ないですよ。
では、お呼びしますね。
師匠:
それで、どうだった?
勇者は召喚されたのか?
圭太:
はい。残念ですが勇者は召喚されました。
それも僕と師匠が知っているかもしれない人物です。
黒髪の少女で二刀流の破〇流剣術の構えを取ったそうです。
この少女に心当たりはありませんか?
師匠:
あるぞ。大森小夜だよ。
お前も知っているあの娘だよ。
さよ坊と儂は呼んでいたのを覚えてないかい?
お前は「さよちゃん」と呼んでいたと思うぞ。
圭太:
『さよちゃん』って、あの小夜ちゃんのことですか?
師匠:
どの小夜ちゃんか分からないが例の娘だよ。
お前が彼女が十六歳になるまで男の子と間違えていた小夜ちゃんだよ。
それから師匠と勇者について僕の知っていることや見たことを伝えた。
竹田啓二という僕より一つ年上の二十歳の男性が勇者として【圭太の王国】に召喚された事。彼とは話合いで異世界で暮らしてもらう事と問題を起こさないように注意して人族の王都へと連れて行った事。
僕たちがエルフ族の国に到着した時には既に勇者は召喚されており、隷属か洗脳の腕輪を装備していた事。隷属か洗脳の腕輪を装備していたものの奴隷や洗脳されたようになっていた訳ではなかった事。その黒髪の少女が二刀流の破〇流剣術を使う事などを伝えたのだった。
ー補足ー
ステータスの攻撃力:100みたいな表示は敢えて避けています。
ステータスを確認出来る者には実際の能力値が見えています。
評価やブックマークをしていただけると励みになります。
ー投稿中の作品ー
赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~
こちらの作品も宜しくお願いしますmm