第3話 世界の知識 種族と魔法とスキル
編集前をご存じの方へお知らせですmm
少し手が加わっています。
ー竜王国についてー
竜族の住む竜王国には竜王がいる。
竜王とは竜族を纏める王であり【第123代竜王 ブロード=D=ドラゴ】が現在の竜王だ。竜王となる前の名が現在の名前と共に呼ばれる。
現竜王 ブロード=D=ドラゴの場合は、元の名はブロード・ダルクという。
ダルクがDと省略され、竜王の証として=ドラゴがつくようになる。
竜王国では、竜(西洋の竜の姿をイメージ)と竜人が竜族と呼ばれている。竜は、その大きな姿で街中や城中を行動する訳にもいかず、普段は人型の姿で生活している。
中には人型になれない竜も存在するそうだが・・・。
古の契約により他国への侵略行為は禁止事項となっており、竜王国からの侵略行為はしてはならない。たまに若い竜が遊びがてらに他国と騒動を起こしているようで、圧倒的な戦力があるので誰彼攻め入る事が出来ないのが現状であるが討伐しても国際問題にはならないようだ。
若い竜の過ちはモンスターの討伐という形で処理されるそうだ。
戦力面で見ると竜王国は圧倒的に強いが、何せ不器用なのでまともな生活が出来ない。モンスターや動物を直接食べるだけしか出来ず、調理して味を味わうこともしない。衣類や宝飾など装飾関係も器用なドワーフ国からの輸入に頼り、火を出す魔道具や水を出す魔道具など生活を便利にする面も頼っている。
力の加減が出来ないので火を使う場合にもブレスを使い大惨事になるのは誰にでも想像出来ることだろう。竜王国は竜や竜人が主に生活しているが、他国の人々がいない訳ではないから、この国で生活出来ないとなれば他国へと移り住み、他国との交流や貿易が途絶えてしまう。
だから、どうしても他国の民の移住は必要だ。
細かい作業が苦手な竜族にとって他種族の者は人族を習った生活をする上で必要なのだ。何故、竜王国がここまでして人族を習った生活するのかというと初代勇者と呼ばれる人族に憧れてのことである。竜族をも凌駕する圧倒的な力を見せつけれ、生活面では便利な生活が出来るようにしてくれたという過去がある。
初代勇者の活躍については、どこの国にも詳細は伝わっていない。
古の契約により初代勇者の情報は人々が語り継いでいる噂を除き全て秘匿されている。おそらくだが、勇者は僕と同じ異世界の日本人ではないかと推測している。各国の生活様式の基盤は日本の何処かの街や諸外国の生活と似ているからだと推測する。
ー精霊族の国についてー
某漫画に出て来るような精霊族と呼ばれる存在が作る国。
この世界とは連なる精霊界と呼ばれる次元に作る国家である。
精霊王とは各精霊族とは異なり自我を持つ不滅の存在だ。
不滅と言っても他の者との争いに負ければ消滅しないだけであって死は弱体化を意味する。普通の者ならば死は消滅を意味する訳だが・・・。
弱体化を人間で例えるなら老人が死後にその身体が光に包まれ赤ん坊に生まれ変わるようなものだ。赤ん坊に生まれ変わっても精霊王としての権限は残っており、赤ん坊に生まれ変わっても下剋上の危機を心配する必要はない。王の座は精霊王のみに与えられる地位であり誰にも奪う事が出来ないのだ。
側近には上位精霊族がつき、火の上位精霊、水の上位精霊、風の上位精霊、土の上位精霊が護衛兼相談役として活躍している。
某漫画にある精霊イーフリート、ウンディーネ、シルフ、ノームとは異なる存在であり、名が似ているだけでその姿形は別物であり能力も異なっている。
下級、中級、上級、上位と精霊族の判別はするのだが、火の下級精霊も火の中級精霊も同じイフリトと呼ぶ。火の精霊は全てイフリトなのだ。他の属性の精霊族も同様だ。
下級や中級などの違いは内包する精霊力(魔力のようなもの)の力の大きさで区別する。精霊の力の違いから身体の大きさが異なるので上位精霊になるほど見た目は大きくなる。大きくなると言っても、あまりにも巨大な存在として生活している訳ではなく、人族と同じ程度の大きさを想像すると良い。
大きな存在でいるよりも精霊力の消費が抑えられるからだ。
精霊族の国には通常は精霊族しか生きて行けないので、先ほどの『精霊族を主とする』は偽りである。他種族には容易に行き来出ないし精霊族の住処とする世界では生きて行くのも困難であるからだ。
精霊族の国以外の場所でその姿を顕現するには自力の精霊力だけでは足りず、精霊使いによる召喚に頼ることで精霊力の不足分を術者の魔力を供給してもらうことで可能となる。精霊族を呼び出し精霊力を行使させることを精霊魔法と呼ぶ。
閉鎖された空間である精霊族の国の精霊王や精霊族達もまた古の契約によりこの世界への自主的な介入は行わないと決められている。精霊使いによる召喚は自主的な行為と見なされず、ここで言う自主的な介入とは侵略行為を指す。
ー獣人国についてー
獣人国には様々な種類の獣人族が住んでいる。
ネコ耳のおじさん、キツネ耳のお姉さんなど様々だ。大きな特徴としては獣のような耳、手足、尻尾と言った部分が見た目による特徴だが、元となる動物の特徴も大きく引き継いでいる。力強い印象の動物だと力が強く、身軽なタイプの動物だと身軽なのだ。
獣人族は獣化する事で能力を大きく使う事が出来るが、力の加減が難しく普段の生活に於いては使いづらい。主に戦闘に使われている。
獣人族の王は獣王と言い、国王選出の闘技大会で優勝した者が獣王となる。
優勝した者なので他の種族の者が優勝するとその者が獣王となる。獣王の基本的な任期は五年。
闘技大会は毎年行われ、その優勝者と現獣王との獣王選出の儀での勝者が次の獣王となる。現獣王が勝利すれば任期延長ってことだ。
何故、任期があるかというと獣王選出の儀が必ず行われるという訳ではない。
他の国との戦争は古の契約により禁止されているが、獣人族同士の部族間の抗争は禁止されていない。抗争時に公平性に欠けるとし闘技大会は開かれないし、闘技大会に優勝したからと言っても5体満足であるとは限らない。
現獣王も万全とは行かない挑戦者とは戦えない。
闘技大会が開催されなかったり挑戦者が棄権したりして獣王選出の儀が5年もの間行われなかった場合に限り、現獣王は退位し新たな獣王を選出する闘技大会を速やかに開催するというものだ。もちろん、退位した元獣王も闘技大会に参加は出来るが今までのように優勝者とだけ戦うのではなく予選や本選にも参加する必要がある。
この場合は前獣王へのシード権はなくなる。強者が王を名乗り繁栄させていく、それが獣王国の仕組みだった。
ーエルフ族の国と妖精の国についてー
エルフ族と妖精族は元は同じ種族だった。
エルフが妖精族から独立したことが神様に認められエルフ族となった。同一の種族だった為に種族の特徴は似ている。
エルフ族と妖精族は共に精霊魔法を使うことが出来る。
精霊魔法を使えることは精霊族を協力関係にあることを示し、エルフ族の国と妖精の国と精霊族の国の三国が半ば同盟関係にあるとも言えるのだ。
エルフ族の特徴としては、身体が妖精族よりも大きい。
人族の女性ぐらいの背の高さと身体全体で見ると華奢で痩せている印象が強い。色白で美男美女ばかりで耳が縦長に伸びているなんて某漫画の情報のままだった。
魔力と魔力の扱いに長けており魔法や精霊魔法を得意とする。
精霊魔法と魔法を行使する能力は妖精族とエルフ族が精霊族に次いで長けている。他の種族では全身が魔力の塊のような精霊族には魔力では勝てないだろう。
力の強い種族に比べてエルフ族は力強い種族ではなく大剣や戦斧やハンマーといった大型の重い武器を類を使うのを好まない。重い武器が扱えない訳ではない。小剣や長剣や細剣など扱いやすい剣と弓の扱いにも長けており軽めの剣と弓を好んで使う。
一方、妖精族は身体の大きさが大きくても一メトル程度で殆どが五十センチぐらいの大きさだ。背には蝶の羽や蜻蛉のような羽が生えていて空を自由に飛べるが高い高度は飛べないようだ。
妖精族専用の大きさに作られた武器や防具の類しか扱えない。
使う武器も小さいから人族が使う剣のようなダメージを与えることは出来ないから武器に毒などを塗り、その毒の効果で敵を倒すような戦闘方法を取る。
ドワーフ族の国は某漫画で得た知識そのままでした。
身長が低く、体型は少し太り目で手先が器用で道具作り、鍛冶などに優れている。その上で腕力も強いの斧とかの武器を使いこなした戦士が多いと言った類の知識ですが、本当にこのような事が当て嵌まるそうです。
人族の国は元の世界そのものだった。
人族=人間って感じで、違いがあるとすれば魔法やスキルなどを使うって事ぐらいで、世界が違うから何か特別な違いがありそうではなかったです。
何か特別な収穫もないのでドワーフ族と人族に関しては簡潔にします。
ー魔法についてー
ファンタジーの世界の定番と言えば魔法である。
この世界での魔法は個人が魔法契約を行う必要があって契約した魔法以外は使えない。魔法契約は冒険者ギルドなど指定されて施設で行うことが出来る。誰でも魔法契約を受ける事が出来る。
魔法契約が行われても誰もが魔法を使えるようになる訳ではない。
契約した魔法と個人の魔法への適正が一致すれば魔法が使えるようになる。魔法契約をするのは属性毎に料金が発生するので無暗に全ての魔法契約を行う訳ではなく、自身の魔法の適正を調べてもらってから魔法契約を行うのが一般的だ。
【火球】を契約すると【火球】が使えるようになるが【火槍】は使えないなんて事ではなく火の初級魔法、水の初級魔法と言った具合に属性毎に契約することになる。
例えば、火の初級魔法を契約すれば全ての火の初級魔法が使えるようになる。
魔力操作に長けた者なら、魔力を多く消費することで魔法を強くすることが可能になる。【火球】に魔力を多く込めれば、普通のサイズ【火球】よりもサイズは大きくなるし、威力が強くなり魔法が届くまでのスピードも速くなる。魔力を込める量が多くなるに連れて強力な魔法が行使出来る。
魔法の分類
火魔法:火、炎、火炎などを使う属性魔法
水魔法:水、氷、雪などを使う属性魔法
風魔法:風、竜巻、雷、電撃などを使う属性魔法
土魔法:土、鉄などの鉱石などを使う属性魔法
光魔法:光、生命などを使う属性魔法
闇魔法:闇、空間、重力などを使う属性魔法
無属性魔法:上記の属性魔法に該当しない魔法全般
上記が主な魔法な効果だ。
六つの属性魔法と無属性魔法は何となく分かると思うが精霊魔法とは精霊の力を行使する魔法だ。精霊魔法は精霊族と直接魔法契約を行う必要があるが、大きな括りで言えば属性魔法の一種でもある。魔法契約と言えば六つの属性と無属性魔法のことを指す。
魔法と言えば触媒が必要な某漫画もあるようだがこの世界では精霊魔法以外は触媒の必要がない。精霊魔法だけは触媒が必要なようだ。触媒は精霊魔法を行使する際に、火の精霊魔法なら火種が必要であったり、水の精霊魔法なら水が必要だったりする。
火種はランタンとかの火が触媒になり得るし、水は水筒とか少量の水で問題ないそうだ。
魔法のクラスには【初級魔法】【中級魔法】【上級魔法】【上位魔法】の四つに分類されており、強力な魔法や殲滅力のある魔法ほど上のクラスに分類される。上級魔法を使えるようになった者は同じ属性の初級魔法、中級魔法、上級魔法が使える。初級魔法や中級魔法が使えなくなる訳ではない。
〇〇魔法の心得(下級魔法)→〇〇魔法の極み(中級魔法)→〇〇魔法の極意(上級魔法)→〇〇魔法の上位の極み(上位魔法)とステータスのスキル欄で表示される。(微)(大)という表現が付くと微は一段階下の魔法の威力と同等になり、大は一段階上の魔法の威力と同等になる。
例えば、中級魔法の場合だと〇〇魔法の極み(微)になると中級魔法は使えるが威力は初級魔法と同じになるってことだ。〇〇魔法の極み(大)となれば中級魔法の威力が上級魔法と同じになるってことだ。中級魔法の威力が上級魔法並みになるってことで上級魔法が使えると勘違いする者も多く注意事項のようだ。
※複数の属性があるので〇〇には属性が入る。
火魔法の心得のように表現される。
全属性が使える者は特別に【全ての魔法の心得】のような表現になる。
スキル欄にたくさんの魔法スキルが並んでも見づらいかららしい。
属性が反するような強力な環境での魔法の行使について
例えばだが、火と水は反する属性だ。
水属性が強力な環境では火魔法は使えない場合や効果を得ずらいなんて事もある。火魔法のクラスや水属性の環境次第では威力が落ちるが使えない訳ではない。雨が激しく降っている環境は水属性だが、火魔法は威力が落ちるが使えない訳ではないってことだ。
火魔法と水魔法、風魔法と土魔法、光魔法と闇魔法が反する属性になる。
生命力や魔力や状態異常を回復する魔法は回復魔法と呼ばれ光魔法に含まれる。相手に状態異常を付与する魔法は状態異常魔法と呼ばれ闇魔法に含まれる。
魔法の発動も呪文の詠唱は必要ない。
集中力を高めて魔法の効果をイメージして魔力を開放するだけで魔法が発動するらしい。頭の中では、術者にイメージされた効果の中から該当する効果に似た魔法の候補から一つ選択すると魔法が行使されるようだ。
ゲームのような魔法の発動だがコントロールしなければ的に当たらない。
ただ、真っ直ぐに飛ばすだけならコントロールは必要ないが微妙なズレがあると当たらない。真っ直ぐに飛ぶ魔法は魔法の行使者の身体の中心の直線上に的がなければ当たらない。
広範囲に影響を与える魔法は、効果を与える範囲の中心に向かっていないと術者の予想通りにはならない。要は、術者の真正面の視界にしか魔法は行使出来ない。正面を向いたまま後方に魔法を行使する事は出来ない。
身を守る魔法や身体を強化する魔法や回復する魔法などは真正面に位置する必要はないが、攻撃魔法に関しては真正面じゃないとミスをする可能性がある。
魔法の高度な仕様方法
某漫画のように火と風を使えば火災旋風なんて事も出来る。
これは魔法の合成と呼ばれるものだが、火災旋風のような現象の方が稀な成功例で殆どの合成された魔法は使いものにならない。この世界の魔法には呪文の詠唱がなくても魔法を使える訳だが集団魔法と呼ばれる魔法には詠唱が必要になる。
異世界から勇者を召喚する勇者召喚や元の世界の核と同じような威力のある超高度戦術級魔法もこれに該当する。超高度戦術魔法は古の契約により封印されている。
ースキルについてー
この世界では、技術や技などがスキルとして取り扱われ獲得したスキルは【身体能力】で確認することが出来るようになっている。料理が美味しく作れる人には料理スキル、剣をうまく扱う事が出来る人には剣術スキルのように特技や技術のようなことがスキル名として分かりやすくなっている。
スキルの種類は他にもあるのだが無数のスキルがあるので数例だけで例を終える。
スキルにはレベルが存在するスキルとレベルが存在しないスキルに大きく二つに分類される。
レベルがあるスキルは【下位スキル】【上位スキル】と呼ばれる。
下位スキルはその熟練度が上がると上位スキルに進化する。
下位スキル【剣術スキル】の熟練度が上がると上位スキル【剣技スキル】へと進化する。下位スキルがレベル10になると上位スキルへと進化しステータス欄から消える。
スキルを覚えるのも熟練度が上がると生まれる。
剣を使って素振りをしていれば剣術スキルを覚えることが出来るようだが、この熟練度が曲者で素振りを100回(1000回)した場合に剣術スキルを覚えた者と覚えない者がいるのだ。
おそらく適正がないとどんなに素振りをしてもスキルは生まれないのかもしれない。
モンスターと戦うと戦闘効果で普段より少しだけ熟練度が余分に上がる。
モンスターを狩って生活している猟師さんとかは普段から戦闘効果を得られるので一般の人よりも熟練度が高い。また、強いモンスターと戦う方が弱いモンスターと戦うよりも熟練度が上がる。
レベルの存在しないスキルは熟練度が上がると覚える。
例えば、古代文字を研究している人が何度も古代文字を解読することでスキルを覚える。異世界からの転移者や召喚者には、もれなく異世界言語のスキルが付与される。異世界の人がこの世界(現地)の言葉を理解出来ないからと理由からだ。
なお、転生者には異世界言語は付与されないが、前世の知識というスキルが付与される。
スキル以外にも称号という能力がスキルに近い効果が出る称号がある。
ドラゴンスレイヤーなんて称号はドラゴンに討伐した者に与えられる称号だが対ドラゴン特効の効果を持つ称号だ。
他にも効果の出る称号もあるようだが、スキルと同じように数多くある。
称号は神様が見ているという証という認識を人々はしている。悪いことをすれば、その称号が付与されるから称号を確認された者は犯罪者として扱われる場合もある。※審判の魔道具参照。
ー補足ー
審判の魔道具:偽装した称号など全てのウソを見抜く魔道具。
ウソ発見器のことです。
魔力でウソかどうかを見抜く力があり逃れることは出来ないとされています。
ただし、圭太やロイドが偽装した場合を除きます。
評価やブックマークをしていただけると励みになります。
ー投稿中の作品ー
赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~
こちらの作品も宜しくお願いしますmm