表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終焉の起源 ~起源の始まり~  作者: エグP
第二章 勇者召喚

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/125

第29話 突然の勇者召喚 ※

召喚された勇者のステータスがあります。


編集前をご存じの方へお知らせですmm

少し手が加わっています。

 【あの領域】の自室で帝王カイザーが言っていた【真なる勇者】について考える。世界の王者は関係がなかった訳だし、どうすれば真なる勇者になれるのだろうか。僕自身では答えが出なかったので神様に聞いてみることにする。


圭太:

ロイド君。神様に聞いてみようか?

困った時に答えてくれるって言っていたしね。

 

ロイド:

私から神様に問い合わせてみますね。


神様:

(神様)を呼んだかの?


圭太:

はい。神様に教えて頂きたいことがあります。

【真なる勇者】とは一体何でしょうか?

 

神様:

おや?ロイドは答えなかったのか?

それとも勇者神〇〇が教えなかったのか?


圭太:

えっ?誰も教えてくれませんでした。

帝王カイザーというドラゴンが【真なる勇者】じゃないと傷さえも付けられないと言っていたのですが・・・。


神様:

君は、あのドラゴンに会ったのか。

それで【真なる勇者】という訳か。


【真なる勇者】とは試練を乗り越えし者という意味のある言葉じゃ。

今の君への試練とは召喚される勇者に対抗する戦力となることじゃな。

あれから結構強くなっておるようじゃし安心出来る範囲とは思うが何事にも絶対はないのだから過信は禁物じゃな。


(神様)の方でも勇者が召喚される時期について調べておるが、はっきり言って不明なんじゃ。

本来なら、こんなに召喚の時期が遅れるなんてことはないはずじゃ。

何故遅れているのか不明なのが逆に恐ろしいことじゃな。


圭太:

では、僕は勇者が召喚されるまで待つしかないってことですか?

 

神様:

そうじゃな。

【真なる勇者】を目指すのであれば待つしかなかろうな。


 この場合は【勇者】とは試練を与えられし者。

【真なる勇者】とはその試練を乗り越えし者ってことだった。師匠が召喚される勇者の件について託して来たのは師匠が直接関われないから僕に託したんだと思っていたんだが、別の意味で勇者に試練(召喚される勇者の件)を託したんだな。


 圭太:

この聖剣を銘を変えることや強くすることって出来るのでしょうか?

 

神様:

銘は変えられんな。勇者神〇〇が付けた銘だから君では無理じゃ。

(神様)なら変えられるがそこまで手を出さんな。強くするだけなら出来るぞ。帝王カイザーを含めSSランクの魔物を倒せば良いだけじゃ。


圭太:

・・・。

 

神様:

そうじゃないって気持ちが伝わって来るが、SSランクの魔物を倒す以外に方法はないぞ。

武器自体を強化するだけなら打ち直しとは補強とかになるだろうが、強化する元の武器が聖剣だからその類は一切使えない。

そうなると力を蓄えさせるしか方法がない訳じゃ。


Sランクの魔物では強さが足りんから自ずとSSランクの魔物になるってことじゃな。

SSランクの魔物の住処は君たちが【絶死のダンジョン】と呼んでいるダンジョンってことになるかの。ダンジョン以外にもSSランクの魔物はいるが数が足りんから結局はあのダンジョンに頼ることになると思うぞ。


 神様にお礼を伝えると神様の気配がなくなり神様はこの場を去って行った。


圭太:

ロイド君は知ってたの?師匠も?

 

ロイド:

試練については知っていましたが【真なる勇者】については知りませんでしたね。

おそらく勇者〇〇様もそういう意図の元の行動ではなかったと思われます。


 【勇者】に試練をということについては知っていたのだが、試練を乗り越えると【真なる勇者】となることを知らなかったようだ。ここで、勇者が召喚されるまで待つしかないかな。


閑話休題(話変わって)


 勇者が召喚されるまで待つのは大変だから、ダンジョン全てを攻略してしまおうと考えた。何故、こんなことになったのかというと僕にはお金を貯める必要がないからだ。宿や食事などの生活に関しては【あの領域】があるし、転移魔法でいつでも何処でも来れる。


 では、お金を何に使うかってことになったのだが何か買いたい物もない。

武器は聖剣があるから強い武器って言っても聖剣よりも劣るし、防具の方も無人ムジン武具ヨロイがあるから特殊な効果のある鎧しか買っても意味がない。


 お金に関しても十一個のダンジョン攻略で白金貨二十四枚など約二十四億もの大金を手に入れている。【絶死のダンジョン】で手に入れたSランクの魔石が300個もあるのだからお金にもそう困ることはない。


 参考までに、Sランクの魔石の相場が下がらないように売った場合は白金貨300枚になるから約300億になる。そんな大金を持っても使い道がない(;^_^A


 では、僕に何が出来るかというとダンジョン攻略しか思いつかなかったのでダンジョン攻略となったのだ。色んな所からダンジョンの場所についての情報を得てダンジョン全てを攻略してみようと考えたのだ。


 北部と南部のダンジョン攻略で報酬が貰えたのだから、もしかすると【絶死のダンジョン】を除くダンジョン制覇すると何かがあるかもしれないという期待もあるんだけどね。その結果なんだけど、Sランクの魔物もダンジョンの下層にしかいなかったからダンジョン攻略は凄く簡単に出来た。


 ダンジョン下層でもSSランクの魔物は見かける機会はなかった。


 ダンジョンの事情を軽く纏めておくと


 南部のダンジョン群:南部にある海を起点に各国一ヶ所のダンジョン

 北部のダンジョン群:北部にある湖を起点に各国一ヶ所のダンジョン

 中央のダンジョン群:各国の首都および王都付近に一ヶ所のダンジョン

 国一つは必ずあるダンジョンは上記の合計十八個のダンジョンだった。


 【森のダンジョン】など法則性のない自然発生したダンジョンが各地で転々と発生しており探すのにも苦労した。何せ情報が足りないし噂程度の情報もあり情報を選別するのにも苦労した。自然発生したダンジョンは計二十個ほどあった。


 ダンジョン全てで合計三十八個のダンジョンと【絶死のダンジョン】とで三十九個のダンジョンがこの世界にある。僕の予想していた通り、基本ダンジョンを攻略した時と自然発生したダンジョンを攻略した時の二回。


 神様が例によって報酬という名の空間が貰えた。

三十八個全てのダンジョンを攻略したことでも報酬が貰えた。その結果は、大きなお城のある空間に貴族の屋敷風の館が二つほどが僕の持ち物に追加されることとなる。


 【あの領域】の分も含めると所有する土地の広さは世界の半分ぐらいの広さのようだ。広すぎて測れなかったよ(;^_^A


 建物は屋敷が三つにお城が一つだね。


 それもお城って禍々しい程の雰囲気のある漫画などに出て来る魔王城だと言っても誰も疑わないお城だった。こんな城になんて住めないよ。トホホ。


 流石に【あの領域】とは言えない広さなので名称を考えたが、既に名前が決定されていたよ。【圭太の王国(キングダム)】となってたのには驚いたが『圭太』表記は問題ないのかな?


ロイド:

圭太けいた】とルーク様は読めますが、圭太けいたを知らない人物からすると【ルーク】と変換されるので問題ありません。


 これじゃ、僕の本名を知っている人が見れば中二病丸出しなんじゃないのかな。


 流石に、こんなに広々とした場所に僕一人では寂し過ぎる。

魔王城のようなお城と貴族が住んでそうな豪華な屋敷が三つもあるし、土地も世界の半分ほどの広さもあるのだ。何でも出来るのだが肝心な人手がないし人脈もない。


 『ピッピッピッピッピッ』

小刻みなリズムを打った音が聞こえてくる。


圭太:

何の音だろう?

警戒音ではなさそうだけど・・・。


ロイド: 

何故だか分かりませんが、この空間に件の勇者と思われる人物が召喚されました。


圭太:

勇者が召喚されただって?

居場所は何処なの?


ロイド: 

最初に得ていた屋敷の近くです。

その屋敷近くの草原に召喚されたようで勇者と思われる人物は召喚直後の様で気を失っています。


圭太:

その人物の様子だけでも見に行ってみよう。

話合いに応じて貰えるなら良いし、話合いにならなくて戦闘になっても仕方ないしね。


 例の屋敷へと転移魔法を使い、召喚された人物の居場所までロイド君の案内を元に向かう。勇者と思われる人物は男性だった。何処かで見たような知っている人に似ているように見える。どうやら気が付いたようで『こ、ここは?』という問いと起き上がろうとしている。


圭太:

こんにちは。

ここは君の世界でいうと異世界と呼ばれる世界だよ。

名前を教えて貰ってもいいかな?


男性の勇者:

異世界?俺を元の世界に戻せよ!


圭太:

何も言わなら君のことを勝手に調べさせて貰うね。

【鑑定】


 異世界という言葉を聞いただけで怒り始めた男性の勇者をよそに無理矢理鑑定すると僕の知っている人物だった。


 竹田啓二たけだけいし

 年齢:20歳

 性別:男性

 レベル:100

 スキル:異世界言語、絶対回避、魔法のバッグ、柔術レベル10


 称号:勇者


 世界には似た人が三人いると言われているが、やはり彼は僕の知る一つ年上の竹田先輩だった。彼は柔道の全国大会に出場するような柔道の猛者だ。僕としてはこんな所で会いたくない人ではない。彼の性格というか個性に僕は馴染めないのが理由だ。


 敢えて言えば我儘な上にどこか他の人を下に見ているような節がある。

柔道で全国大会に常連で出場するようになってから自己顕示が激しくなったから苦手意識が出て来たのだ。流石に柔道をやっていただけあって柔術レベル10も凄いな。


 それでも、神様やロイド君が予想していた強さには内包する魔力などからは程遠いと感じる。


啓二:

俺を知っているのか?

お前も異世界の人か?


圭太:

竹田先輩ですよね?

僕は先輩の一つしたの武内圭太ですよ。

ここは異世界で僕には先輩を元の世界に戻すことは出来ません。

僕は召喚された先輩の近くに偶然いたに過ぎませんからね。

 

啓二:

武内圭太?もしかして、怪しい剣術道場に通ってたあの武内圭太か?


圭太:

・・・そうですよ(;^_^A


啓二:

お前は元の世界に戻りたいとは思わないのか?


圭太:

戻れるなら戻りたいですが戻れる方法を発見出来ていません。

元の世界に戻れるとは聞いていますから元の世界に戻れないなんてことはありません。


先輩はこれからどうされるつもりですか?

 

啓二:

これから?

お前が面倒をみてくれるのではないのか?


圭太:

何故、僕が先輩の面倒をみなくちゃならないんですか?

 

啓二:

一見、お前はお金持ちそうに見えるし俺を発見したんだろ?

同じ日本人同士なんだから色々と世話してくれても良いんじゃないか。

それとも異世界で同じ日本人の俺を見捨てるのか?


圭太:

いえ。僕は先輩の面倒はみませんよ。

先輩には異世界で自立した生活を送って貰います。

自力で生活すれば良いだけなんで元の世界より気軽なんじゃないですか。

元の世界だと世間体とか噂とかもありますが、あの世界チャンプがその日暮らしの生活しているなんて誰も気にしませんよ。


ただ、ここは異世界なので元の世界のようにはいきませんがね。

ルールとか法律が異なる世界とでも思って下さい。

それに死と隣合わせなので注意だけはしておいてくださいね。

向こうと同じ正義感やモラルで物事に囚われていると失敗しますよ。


先輩も異世界の漫画とか読むでしょ?

それと同じようにしていたら失敗するし犯罪者になっても僕は助たりはしませんよ。

もし、先輩が殺人犯になって僕に危害が加わるのであれば、僕は迷いなく先輩を殺します。


啓二:

俺は世界チャンピオンだぞ。

お前なんかに簡単に殺されるはずがないだろ。


圭太:

僕は何度も人を殺しているので殺せますよ。

それに先輩を殺すなんて簡単ですよ。

人里離れた場所に先輩を置き去りにしてしまえば済むことですからね。


先輩は知っていますか?

人は水や食べ物がなくては長い間生きて行けません。

死ぬまでに時間は掛かりますが、ア〇ゾ〇みたいな大森林に放置したら流石に先輩でも無理なのでは?

そこにはモンスターとか出ますから寝食にも苦労するとなると厳しいと思いますがね。


悪い事して犯罪者や殺人者になったりしなければ大丈夫ですよ。

後は僕の名を語ったり悪用しなければ大丈夫じゃないかな。

先輩は僕を除けば世界一の強さがありますから普通に生活していれは大丈夫ですよ。


そういえば先輩ってここへ来るまで、元の世界で何をしていました?

交通事故に巻き込まれて死んだなんてことはないですよね?


啓二:

・・・。


圭太:

交通事故なんですか?

それでは元の世界に戻れるのか分からなくなりましたね。

元の世界と異世界にどんな時間の繋がりがあるのか分からないですが、先輩が死亡したことがなかったことになるなら生き返れたりすると思いますが、戻るまでに時間が掛かり過ぎて埋葬されてしまうとどうにもならないような気もします。


先輩。これは選別です。

銀貨百枚あります。泥棒やスリなどには注意して下さいね。

追加を要求してもこれ以上は無理ですからね。

僕の名でツケも出来ないですよ。

 

 先輩を連れて人族の王城付近へと転移魔法で移動します。

これから一人で生活上での注意事項と勝手なことはするなとだけ注意して自室へと戻った。

ー補足ー

ステータスの攻撃力:100みたいな表示は敢えて避けています。

ステータスを確認出来る者には実際の能力値が見えています。


評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ー投稿中の作品ー

赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ