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終焉の起源 ~起源の始まり~  作者: エグP
第一章 異世界 箱船
21/125

第21話 新たな力を得ても・・・ ※

稽古後のステータスがあります。


編集前をご存じの方へお知らせですmm

少し手が加わっています。

 数日に及ぶ師匠との稽古を終えた。


圭太:

今後はどうするのが良いのかな。

確か、獣人国(アルフェ)からエルフ族の国(エルフィン)へと向かって獣人族の戦闘技術を学んだりエルフ族から転移魔法を教えて貰うことだったよね?


ロイド:

本来の目的はそうでしたが、勇者〇〇様の登場は予想出来なかったことです。

今後はダンジョンで能力アップ(レベルアップ)目指して修行するしかなさそうです。


 今後はロイド君の言っていたダンジョンで修行を続けることとなる。

経験倍加を利用するには高ランクの魔物ぐらいじゃないとレベルが高い僕では目標レベルまで到達出来そうにない。予定よりは早く目標レベルには到達出来そうだけど・・・何度もダンジョンを休眠させなくても済みそうだ。


 武内圭太ルーク

 年齢:19歳

 性別:男性

 レベル:210

 スキル:世界のことわり、看破、隠蔽、察知、隠密、魔法のバッグ(∞)、

気配遮断、魔力遮断、魔導の極意、魔闘気、破〇流武術


 称号:中二病患者、勇者、神をも恐れぬ者 


 稽古の成果の【身体能力ステータス】を確認していると


圭太:

あれ?いつの間にかスキルが色々変わっているよ。

ロイド君。何か理由が分かるかな?


ロイド:

勇者〇〇様と【儂の部屋】での稽古の影響ですね。

勇者〇〇様の都合が良いようにスキルも変化してしまったものかと思われます。


 世界のことわり:統合スキル(異世界言語、異世界知識の統合)

 勇者〇〇の個人情報を得た事で異世界知識(理)が異世界知識へと進化し、異世界言語と統合されたスキル。世界の知識を得て全ての言語を理解出来る。


 看破:鑑定の上位スキル(何でも鑑定出来る)

 察知:統合スキル(気配察知、魔力察知、危機察知の統合)

 気配探知やが気配察知へと進化、魔力探知が魔力察知へと進化し、危機察知と統合されたスキル

 魔導の極意:統合スキル(魔力操作、魔法の極意の統合)

 魔法の極意:転移魔法を覚えたことで全ての魔法が使えるようになった。

 魔闘気:闘気と魔力を同時に扱うことが出来る。

 勇者神〇〇が勇者時代に開発した【闘気と魔力の共演(魔闘気)】のこと

 破〇流武術:勇者神〇〇が開発した武術(あらゆる武器を使い熟す)

 経験倍加:強敵との戦闘に勝利した場合に得られる経験が数倍になる。

 

 経験倍加も説明が変化していることに気付いた。

結構、強くなったと思うから、もうSランク以上の魔物を倒さないと経験にもならないってことか。


師匠: 

よう。準備が出来たか?


圭太:

はい。師匠のお陰でいろいろと強くなれました。

ありがとうございました。


師匠: 

まぁな。召喚されると言われている勇者のことは頼んだぞ!


 少しテレながら師匠は勇者?のことを僕に託した。

召喚されるのが本当に勇者なら、まずは話合って悪意がある存在なら殺すしかない。【召喚される】のだから異世界人の可能性が高い。異世界人が必ずしも善良であるとは限らないし、悪意がある存在ならば躊躇わないようにしよう。


 師匠に元の場所に戻してもらった。

最初は覚えたての転移魔法で元に戻ると言ったのだが、師匠の世界【儂の部屋】では転移魔法での出入りは師匠しか出来ないようだ。


 次の定期便が乗れる街までロイド君と話しながら歩くことにした。

転移魔法は一度行った経験がない場所へとは転移出来ないので、仕方なく歩くことにしたのだ。


圭太:

ロイド君。いろいろ聞きたいことがあるんだけど・・・。


ロイド:

・・・分かりました。


圭太:

もしかして、僕が最初に召喚された島って転移魔法では行けない場所?

 

ロイド:

はい。

あそこは勇者〇〇様の【儂の部屋】と同じ、神様の【神様の部屋(プライベートルーム)】ですから転移魔法では行けません。


圭太:

某漫画とかに出て来る神様と邂逅するような場所だったって事か。

今、思うと納得かな。


 某漫画では異世界転生や異世界転移には最初に神様と出会うシーンがあるものもある。そこでは真っ白な空間というか何もない空間で神様と出会う訳だが、僕の場合は神様に出会うことはなかったが、あの空間には呼ばれていたみたいだった。


圭太:

勇者〇〇様っていうけど、世界の知識の全てを得た僕でも〇〇は伏字なんだけど、それ何故だか分かるかな?

 

ロイド:

いにしえの契約の影響です。

間違ってルーク様が言葉にしてしまわないように伏字になっています。

また、勇者神〇〇様の影響でしょうね。

例え、同一人物であっても勇者神〇〇様の個人情報は秘匿が義務ですからね。


圭太:

師匠が召喚された時ってロイド君はいなかったの?


ロイド:

いましたよ。

当時(先代)の神様が召喚されたばかりの勇者〇〇様のサポートして私を配置しました。


圭太:

もしかすると、歴史に名を残していたかもしれないってことかな?


ロイド:

いいえ。私は歴史には記録されません。

関わった人の記憶には残りますが・・・。


圭太:

召喚されるかもしれない勇者について、あれ以上の情報は分かるかな?

 

ロイド:

全く分かりません。

あの時点でのルーク様が三倍や四倍も強くなられたら神様の試算では勝てるだろうとの考えです。

私の予想では四倍でぎりぎり勝負になるかどうかです。


圭太:

そんな力のある者同士が、この世界で戦闘しても世界は大丈夫なの?

 

ロイド:

おそらくは壊れるでしょうね。


圭太:

壊れたら駄目じゃないの?

僕を対抗策として呼んだ意味がないんじゃないかな。

 

ロイド:

完全破壊されなければ神様が修復出来ますから大丈夫なのではないでしょうか。


圭太:

それだと人々が死んでしまうのでは?

 

ロイド:

多くの犠牲は出るのは仕方ないと神様は思われています。

仮に、勇者がこの世界を壊してしまったら、ルーク様がいた世界の言葉を使わせてもらいますと星が消滅したら神様は責任を負わされ左遷されてしまいます。


圭太:

・・・神様が左遷って。

 

ロイド:

ルーク様が分かりやすいような言葉を使っただけです。

似たようなことになるでしょうね。

この世界が消滅してしまって管理する世界がいなくなり他の世界の管理者になるのですから。


圭太:

師匠の時にように神様が勇者召喚に干渉は出来ないの?

または、僕が召喚を中止させるとかは出来ないの?

多くの犠牲が出るなら勇者と戦闘するのは躊躇ってしまうよ。

 

ロイド:

今回も勇者召喚の儀式でこの世界から生命力と魔力が大量に消費されますが、大量に消費されても世界が崩壊する危険性がありません。

誰かは分かりませんが大量の生命力と魔力を保存していたようなのです。

もう、世界の崩壊の危機が訪れない限りは神様は干渉出来ません。

ルーク様が召喚の儀式に介入することも出来ません。


召喚の儀式は既に終わっています。

後は勇者が召喚されるのを待つだけの状態なのです。

召喚が始まってしまっているので、逆に中断することの方が世界の崩壊を招く可能性があります。


圭太:

大量の生命力と魔力を集める行為自体を防げなかったってこと?


ロイド:

はい。その通りです。

神様は世界の人々全てを見てはいますが干渉や介入は出来ません。

スキルの発生や統合、エネルギーの調節などの神様のお仕事の一部をルーク様も体感されていると思います。


圭太:

あれは神様の仕事だったのか。

 

ロイド:

はい。神様は見ることだけしか出来ないのです。

例えば、少女が誘拐され売られてしまおうとも少女を助けることは出来ませんし、悪漢がたくさんの人を殺して回っても、それを蘇生させることや未然に防ぐことも出来ないのです。

ですから、勇者召喚の儀式の準備がされていようと世界に危機が訪れない限りは干渉出来ないのです。

勇者が召喚されてしまって世界が壊されそうになって初めて干渉出来るのですから、それでは遅いと思われた神様がルーク様いえ武内圭太たけうちけいた様を召喚なされたのです。


圭太:

つまり、行為の結果が世界の危機に即座に繋がるなら神様は干渉が出来るが、行為の結果が世界の危機に即座に繋がらないと干渉出来ないって事だね。

 

ロイド:

単純にはそうです。

勇者〇〇様の場合は、勇者は召喚出来ずに大量の生命力と魔力だけが消費すると世界に崩壊に繋がりますから神様が勇者を召喚するという干渉が出来た訳です。

今回の場合は勇者は召喚されますが元々蓄えていたエネルギーを使用するだけに留まるのです。

世界が召喚の儀式によって崩壊するようなことがないのです。


圭太:

そういえば、何故、僕や師匠が召喚に選ばれたの?理由知ってる?

 

ロイド:

勇者〇〇様については私には分かりません。

ルーク様は勇者〇〇様と関わりがありましたのでルーク様を召喚したと聞いております。


圭太:

師匠絡みで召喚だったんだね。(;^_^A

ロイド君。今後の予定なんだけど・・・噂のダンジョンへの行き方は分かるかな?

 

ロイド:

【絶死のダンジョン】の事ですか?

それでしたら分かりますが、何故【絶死のダンジョン】でしょうか?


圭太:

 大きく能力アップ(レベルアップ)を図るならSランクの魔物やSSランクの魔物が数多く出る【絶死のダンジョン】の方が三倍や四倍と言わず、もっと強くになれると思うんだ。

そうすれば勇者を僕が余裕で拘束するなり出来ると思うんだよね。


ロイド:

お教えするのは構いませんが、ルーク様は【世界の王者】や【世界の王】になられたいのでしょうか?


圭太:

なんでそんなことになるの?

 

ロイド:

あのダンジョンを探索するのは条件があります。

【勇者の称号を持つ者】【各王家全てから承認を得ること】【聖剣を持つ勇者であること】が条件となっております。

現在のルーク様は勇者と聖剣の二つの条件を満たしておりますが、各国家全ての承認が得られておりません。

承認を得るにはSSランクの冒険者となり王族が探索を認めなければなりません。

あのダンジョンを攻略したり探索を中断してでも生還なんてしてしまうと、おそらくは【世界の王者】という称号を得ることになるでしょうし、そんな称号を得た勇者を各王族が手放す訳なんてありませんから、各国家を纏める立場【世界の王】という称号をも得ることになるでしょうね。


圭太:

・・・。


 僕は呆然としてしまった。

【絶死のダンジョン】の条件が厳しい上に【世界の王者】や【世界の王】なんて大きな発想になるとは思わなかった。


圭太:

ダンジョン探索を中断して生還しても【世界の王者】になるの?


ロイド:

人類未踏のダンジョンに挑んで生還する訳ですからね。

ダンジョン探索の許可が出るのもダンジョン探索出来た者など歴史上誰もやり遂げておりませんからね。


圭太:

各国家に承認なしで、隠れてダンジョン探索することは出来ないのかな?

 

ロイド:

それは出来ないです。

各国家が持つ魔道具から作られた魔宝石を付けた腕輪がなければダンジョン内に入ることは出来ません。


それに各王家からの承認はそんなに難しい訳ではないですよ。

ダンジョンを十個程攻略すれば各国家から容易に承認を得られるでしょう。

五個の攻略実績でSランク冒険者になれますから十個以上になれば無理にでもSSランクの冒険者になってくれと冒険者ギルドの方からお願いされると思います。


圭太:

・・・。


 もう何も言えなかった。

このままだとSランクは勿論SSランクにまで手が届きそうだからだ。この時の僕はまだ知らなかったのだ。いえ、分かってはいたがロイド君に確認する勇気がなかったことに後悔することになろうとはこの時の僕は知らなかったのだ。


閑話休題(話変わって)


圭太:

何処のダンジョンを攻略すればいいの?

 

ロイド:

獣人国(アルフェ)の北部に位置する【湖畔のダンジョン】と南部に位置する【深森のダンジョン】ですね。

ただ、場所は北部の端と南部の端なので移動が大変ですが(;^_^A


圭太:

この二つのダンジョンなら攻略しても影響が少なくて済むってことだよね?


ロイド:

その通りです。

辺境にあるダンジョンですから探索している冒険者も少ないです。

森の街 マルチドのように魔の森と【森のダンジョン】のように産物で成り立つ訳ではなく、流通の面で不便さが目立ちます。

物資の輸送を考えると採算が何とか採れるギリギリの場所ですね。

 

圭太:

確か、北部の端とか南部の端までは片道約二十日ぐらい掛かるんだっけ?

そう考えると輸送する産物も腐らない物を選ばないといけない訳だし中々発展しそうにないよね。


ロイド:

そういう訳ではありません。

探索する冒険者のランクが低すぎてダンジョンの収益が少な過ぎるのです。

高価な物がたくさん産出すれば売れる訳ですが、高価な素材はダンジョンの深くを探索しなければなりません。

将来的には収益が見込める冒険者ですが今はまだ無理なのです。


圭太:

北部と南部にはどうやって行けばいいの?

 

ロイド:

どちらも首都からの行路を利用して約二十日ぐらいで到着します。

私たちが目指すのはまずは首都です。

首都で乗り換えて北部や南部へと行くしかないです。


圭太:

北部と南部のどっちを先に行けばいい?

 

ロイド:

ルーク様が以前に魚料理が食べたいと言われていたので湖の魚が食べられる南部の方が良いと思います。


圭太:

じゃあ。まずは首都へ行って、そこから南部を目指そうか。

ー補足ー

ステータスの攻撃力:100みたいな表示は敢えて避けています。

ステータスを確認出来る者には実際の能力値が見えています。


評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ー投稿中の作品ー

赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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