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【リメイク】終焉の起源 ~起源の始まり~  作者: エグP
第一章 異世界 箱船
14/125

第14話 緊急事態 ※

モンスターのステータスがあります。


編集前をご存じの方へお知らせですmm

少し手が加わっています。

【一日目】


 馬車が出発して暫くすると馬車が止まる。

馬の休憩に二時間程停車するみたいだ。


男性御者:

お~い。休憩にするぞ。

馬車から出ても良いが遠くへは行くなよ。


 皆、各々に休憩に入るみたいだ。


男性商人:

あの~。冒険者さんですか?


圭太:

そうですが、何か用がおありでしょうか?


男性商人:

いえ。冒険者の方は護衛で旅をされる方が多いので、つい声を掛けてしましました。

何か護衛をされないご理由があるなら、教えていただきたいなと思いまして・・・。


圭太:

特に珍しい理由ではないですよ。

僕が護衛しなくても大丈夫かなと思っただけです。


男性商人:

それは珍しいですね。

一般的な冒険者の方は街と街を移動するなら護衛をしてでもお金を稼いだ方が良いと言う冒険者の方が多くいましてね。

私たちの商人の間では護衛をしない冒険者の方は高ランクの方と相場が決まっています。

失礼ですが、高ランクの冒険者の方には見えなかったもので・・・。

どうもお時間をいただきありがとうございました。


 商人風の人は去って行った。


女の子:

お兄ちゃん。お姉ちゃん。あれは何?


 女の子の大きな声が響いた。

指さす方を見てみるとモンスター?動物?か分からないが怪しい目が光っていた。【気配探知】や【魔力探知】を使っているので、本来ならこんな事態など起こらないはずだった。


圭太:

モンスターが僕の【感知】を擦り抜けた?


ロイド:

そんなはずありません。【鑑定】を使ってみます。


圭太:

お願い。


ロイド:

あのモンスターは・・・。


 怪物モンスター

 状態:異常

 レベル:80

 スキル:身体能力ステータスアップ強化、狂戦士、気配遮断、狂化強化きょうかきょうか

 

 身体能力ステータスアップ:身体能力ステータスを強化する。平常時より二倍の能力を出す事が出来る。

 狂戦士:狂化。目に見える動く物を全て殺すまで止まらない。身の守りが半分になるが力が二倍になる

 狂化強化きょうかきょうか:狂戦士など狂化状態を強化する。身体能力を二倍に強化する。

 ※力が四倍、身の守りが1/4になる。


ロイド:

あのモンスターは護衛の冒険者では倒せません。

何故こんな所にこのようなモンスターがいるのか不明ですが詳細不明なモンスターは危険でしかありません。

もし、仮に進化や変身なんてするようなことになれば大変危険です。

早急に討伐されることを推奨します。

 

 ロイド君が慌てて僕に伝えて来た。

怪物モンスターという名のモンスターらしい(笑)


圭太:

皆さん。あのモンスターは危険です。

冒険者の方も他の人たちといっしょに避難して下さい。

コイツは僕が倒します。


護衛冒険者:

お前がか?どう見ても高ランク冒険者には見えないぞ。


 ギルドカードを手早く取り出し、そう言った護衛の冒険者に向けて投げた。


圭太:

僕のカードを見て、僕はBランク冒険者だ。


護衛冒険者:

本当だ。みんな早く避難しろ!


 慌ててみんなを誘導して避難して行く。


怪物モンスター

グルルルッルルルルー。


 掛かって来いよと言わんばかりの雄叫びを上げる。

 

女性:

キャァァァァァーーーー。


女の子:

キャァァァァァーーーー。


 女の子や女性たちの叫び声が聞こえて来るが、ここはコイツに集中する。


 僕は無人ムジン刀剣カタナを抜き、僕にモンスターからの注目が集まるように威圧するように刀剣カタナを振るう。


怪物モンスター

グロォロロロロロロォ

  

 それに応えるようにこちらに走って来る。


圭太:

コイツ!


グッ。


 すれ違い様に斬り付けるが、手に伝わる重さが段違いだ。


怪物モンスター

ギャ

 

圭太:

【一の太刀:我無ガム

 

 振り向き様に放った我無ガムの剣筋が浅めに入ったが、怪物モンスターには予想よりも大きめの傷をつける事が出来た。


怪物モンスター

ギャギャーーー


 痛みを感じないのか斬撃が効いているかどうかさえも分からない。

普通はここまで斬られるとそれまで通りには動けない。コイツは何事もなかったかのように斬り跡さえもお構いなしに突進して来るのだ。それが斬る側にとっては恐怖でしかない。何故なら怪物モンスターの突進の勢いが止まらないからだ。


圭太:

仕方ない。

 

 闘気と魔力を順に刀剣カタナに込めると刃が闘気と魔力に覆われる。

怪物モンスターは傷ついてはいるが何ともなさそうに闘争本能だけが強く働きこちらを睨んでいる。


圭太:

止めにもう一発くらえ。

【一の太刀:我無ガム


 もう一度同じ技を放つが、先程とは技の威力が異なっていた。


 怪物モンスターはモロに喰らい倒れるしかなかった。

倒れた後は絶命したが、本来ならモンスターは死体が残るが何故だか分からないがダンジョンでモンスターを倒した時と同じように怪物モンスターは消えて行く。見たこともないほどの異様な魔力に覆われた魔石がその存在を主張していた。


ロイド:

ルーク様。魔石を直ぐに仕舞って下さい。

この魔石は存在するのも危険な気がします。

 

護衛隊長:

もう大丈夫なのか?怪物モンスターの死体は?


 怪物モンスターが退治されたのを見ていた護衛の隊長らしき人が少し警戒しながら僕に近づいて来た。


圭太:

もう大丈夫です。死体は消えました。

魔石は危険そうだったので片付けました。


護衛隊長:

おーい。もう大丈夫だぞ。


 そんな声を聞いた避難していた人が集まり始めた。

馬車がその場を出発し予定していた野営地へと予定時間より遅れて着くのだった。今回、こんな事が起こったのでみんな静まっていた。夕食も銘々が銘々の時間で取り、その日は終わった。


【ニ日目】


 前日のモンスターが恐ろしく強かったことが護衛の冒険者含め他の客たちにも影響を与えていたようだ。今朝から、まるでお通夜のように殆どの人が何も話そうとしていない。子供たちだけが無邪気におしゃべりしている。

 

 出発する前に朝食を食べてたので食事休憩ではなく馬を休ませる休憩に少しの時間だが馬車が停止する。昨日と同じように護衛の冒険者がいつものように


護衛冒険者:

休憩に入るぞ。遠くへは行くなよ。

 

 普段通りの声だけを掛けるが、その声は何だか疲れているようだった。

流石に、子供たちを連れた家族は子供を労り馬車から出ては来るが、いつでも馬車へと逃げ込める位置に座り休憩している。暫くして再び護衛が出発の合図の呼びかけをする。


護衛冒険者:

みんな馬車へ乗れ。出発するぞ。


 馬車がいつものようにゆっくりと進んで行く。


女の子:

ねえ。お兄ちゃんは強いの?


 怪物モンスターの接近に気が付いた女の子がそう語りかけて来た。

この子の親が子供が勝手言ってごめんなさいねと言っているように会釈をしていた。


圭太:

そうだなぁ。君の父親パパよりは強いかもしれないな。


女の子:

パパより強いの?

じゃぁ、パパより強いママよりも強い?


圭太:

ハハハ。どうかなぁ。僕には分からないな。


 苦笑いしながら誤魔化しておく。

この子供の家庭ではママがパパよりも強いのだろうか?


 今日は昨日と同じような怪物モンスターが出て来ない事を願う。

謎の多いモンスターは今は必要ない。王都までの旅が無事に終われば良いなぐらいは考えているからだ。昨日のようなモンスターが出て来るようなら、今後の馬車の中は最終日までお通夜のように静まり返っているに違いない。


 そんな旅は面白くもないし後味も悪く感じる。

出来る事なら【良い旅だったね】と言えるような旅がしたいのに・・・。


 今夜は村の宿に宿泊するから次の休憩が今日最後の休憩だ。

馬車が止まり馬の休憩が始まるといつものように護衛の冒険者が叫ぶ。


護衛冒険者:

休憩始めるぞ。遠くへは行くなよ。


圭太:

ねぇ。ロイド君。昨日の怪物モンスターはどう思う?

あの怪物モンスターは普通じゃなかった。

もしも僕がこの定期便にいなかったら全滅していたと思う。

それぐらい強かったと思う。

あの怪物モンスターは一体何なのか分かる?


ロイド:

分かりません。

本来ならモンスターの種類やスキルなどの詳細が今回よりも【鑑定】出来るはずですが、私の【鑑定】を以ってしても鑑定出来ませんでした。

私の【鑑定】を弾くなんてこの世界のモンスターではあり得ない事です。

現在、神様に問い合わせ中ですが神様の方では推測でさえも出ていないのが現状です。

今後、このモンスターは【怪物モンスター】と名前通りに呼んで行こうという事です。

怪物モンスター】は異世界からの召喚による可能性が高いと思われます。

ですが、召喚が行われた形跡はありません。

まるで、怪物モンスターを神が創造したかのような現象でしかないのです。


圭太:

某漫画なら邪神が創造したなんて事もあるんだけど、それはどう?

 

ロイド:

邪神ですか?

それは世界の住人が呼ぶ神様の別称でしかありません。

邪神なんて存在はいないんです。

神が一柱なら正神と邪神が同一の存在になってしまいますからね。


 なんかキレ気味にロイド君が答えてるよ(;^_^A


ロイド:

そもそも、神と正か邪か判断するのは人々ではないでしょうか。

神にとって行いが正もなければ邪もないのです。

 

 長くなりそうだ。ロイド君の神様論議は止まらないらしい(;^_^A


ロイド:

ルーク様。聞いていますか?


圭太:

・・・はい。


 このまま村へと到着するまでロイド君の神様論議は続いたよ。トホホ。


 ロイド君が言うには、一人の人物(それが例え神様じゃなくても構わない)を見る人によって【正】か【邪】に変わるから一方的に【邪】と呼ぶのおかしいという事らしい。まぁ、某漫画では【創造神】は正神や善神と呼ばれているが、人間を創造したとか世界を創造したなんて面で見れば確かにそう思う。


 魔族(某漫画では人間に敵対する存在)も創造している訳だから見る人や見る方向次第では【創造神】を邪神や悪神と呼んでも差し支えないと思う。ロイド君が問題視しているのは、この『見る人』や『見る方向』次第で物事の【正】や【邪】が変化する事のようだ。それには神様も含まれるみたいだ。


 村へと到着すると宿でそれぞれが自分の部屋へと入って行く。

家族で利用する者、恋人同士で利用する者、僕みたいに一人で利用する者など各自が部屋へと入る。食事なども各自それぞれが自由に行い、その後も自由に行動出来る。

 

 翌朝まで基本的に自由で集合時間に間に合うように集まれば良いようだ。

今夜は初めての旅での宿の事なので、知らない内に寝てしまっていた。きっと、ロイド君の神様論議の精神的疲れが原因だろうと・・・。


ロイド:

・・・。


圭太:

はい。はい。もう、寝ますよ(;^_^A

ー補足ー

ステータスの攻撃力:100みたいな表示は敢えて避けています。

ステータスを確認出来る者には実際の能力値が見えています。


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ー投稿中の作品ー

赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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