第107話 図書館で調べもの
編集前をご存じの方へお知らせですmm
少し手が加わっています。
次の日は歴史や伝承など過去の記録やこの世界の常識などを知りたいと申し出て図書館のような蔵書室へと案内して貰った。何故か雫さんと早苗さんも調べ物なら一緒にした方が効率が良くなるよと言って僕と一緒に蔵書室で調べ物だ。
二人からは名前で呼ぶよう言われている。苗字で呼ぶと怒る。
親近感や親密度や距離がある感じがするとか言われたけど僕には理解出来ない。
蔵書室で調べるのは
・この世界の歴史
古すぎる内容は無視して出来るだけ最新の出来事をピックアップする。
【勇者】の存在確認や勇者の情報などを詳しく知りたい。
もし、【勇者アルベル(僕のこと)】が最後の勇者だったら・・・。
・他の人と共有出来る情報の入手
貨幣価値とかこの世界での常識、国の仕組みや街などの存在。
・個人的に気になる記事があればその都度ピックアップする
蔵書に何が書かれているのか不明だから重要と思われる内容なら集める事にした。夕方になって蔵書室から出て集めた情報を整理する。
ーお金についてー
半銅貨、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨の八種類の硬貨。
銅貨一枚が日本円で約百円ぐらいの価値だ。
半銅貨十枚で銅貨一枚。
銅貨百枚=大銅貨二枚または銀貨一枚(大銅貨一枚=銅貨五十枚)
銀貨百枚=大銀貨二枚または金貨一枚(大銀貨一枚=銀貨五十枚)
金貨百枚=大金貨二枚または白金貨一枚(大金貨一枚=金貨五十枚)
半銅貨は【半】の文字が付いた銅色の硬貨
銅貨は【銅】の文字が付いた銅色の硬貨
大銅貨は【大】の文字が付いた銅色の硬貨
他の硬貨も同様で
銀色の硬貨には【銀】と【大】の文字で区別する。
金色の硬貨には【金】と【大】の文字で区別する。
この硬貨の仕組みは世界共通の仕組みだ。
元の世界のように国が変わると両替が必要なんて必要がないらしい。硬貨の偽造も出来ない謎の仕組みが存在するようだ。
この世界には転移者や転生者が多く存在して、日本の文化や仕組みが色々と取り入れられている。本来の元の世界の文化や仕組みと大きく違っている事もあるから注意が必要。
先住した元の世界の人が元の世界の知識と情報を流通させた結果だ。
結構な広範囲に広まっているみたいだ。
ここまでの内容は以前転生した時と何も変わっていなかった。
ただ、ここまで元の世界の知識や情報が広まっていなかったし、お金の種類やデザインも変更になってる。半銅貨、大銅貨、半銀貨、大銀貨、半金貨、大金貨は無かったはずで、銅貨、銀貨、金貨、白金貨だったと記憶している。
後は、街とかがどのように変化しているかが気になるね。
普通の人の生活がどう変化したのかとかね。
ー【勇者】と【魔王】についてー
【魔王】はダンジョンが攻略されなくなってモンスターの暴走が発生し強力な個体が知識や知恵と力を得て【魔王】へと進化した姿で【魔王】が生まれると世界の何処かに【勇者】も生まれると言われている。
【勇者】は魔法陣によって異世界から召喚された者。
または【魔王】が生まれると同時に生まれる【勇者】の二通り。
僕らは前者の魔法陣によって異世界から召喚された勇者のようだ。
勇者アルベルは後者って訳だ。
【勇者】の称号については詳細は不明。
同じ称号なのに同じ効果を得る訳ではないらしい。
ー【勇者アルベル】についてー
今から三千年前ぐらいに【魔王】を倒した勇者。
【魔王】を倒した後、彼がどうなったのかなどを含めて彼の詳細は不明。
勇者アルベルが魔王を倒した後の時代に【魔王】と【勇者】は再びこの世界に恐怖と混乱を巻き起こす。勇者が【魔王】を倒したという記録は勇者アルベルを最後に、どの勇者も魔王を倒せていないとのこと。
何人もの勇者が亡くなっている←これは事実。
勇者が何年かごとに生まれている←これも事実
結論
魔王が倒されずに複数いる可能性がある。
最悪の場合は亡くなった勇者の数だけ魔王が存在している可能性。
僕らの希望は魔王が一体か数体であって欲しい←願望
ー冒険者についてー
冒険者ギルド【自由の翼】で登録すればなれる。
『冒険者ギルド』『ギルド』『自由の翼』など呼ぶ人によって呼び方が違うようだ。
冒険者への登録は十歳から登録出来ると確認も取れた。
十五歳以上の人が登録すると冒険者ランクはFランクからスタートするのだけど、十五歳未満は基本的にGランクからスタートする。実力があると判断された十五歳未満の者はFランクからスタートすることが出来るようだ。転生者や転移者が生まれながらに強者として生まれるから、若い年齢でも十歳になれば冒険者登録が出来るようになった。
ここも僕が居た頃と違った内容だね。
以前は十五歳以上しか冒険者登録出来なかったからね。
ー世界情勢についてー
『竜王国』『獣人国』『妖精国』『ドワーフ国』『人族の国』『エルフ族の国』『王国』
この国は依然と微妙な呼び名が変わった国がある。
三千年も経過すれば国名も変わるよ。
『王国』が新しく国として認められてた。
僕がいた頃は自治区?国という認識していない巨大な都市ぐらいの感覚だったけど、それが国として認められたみたい。
【王族会議】という組織の存在も気になる。
各国の王族が参加する集まり。
各国の活動報告=税収とか魔道具の開発など国の発展に関して他の国に報告が必要と思われる内容の報告。
次代の【王族会議】に参加出来る者の使命と任命
【王族会議】に参加出来る者は各国から一人のみ。その者は【王族会議】にて決められる。それ以外は認められない。
つまり、各国の王は【王族会議】で決められるということ。
クーデターとかで王権を略奪しても【王族会議】に認められなければ、国王として認めないと言われる訳だ。認められなかった王権を略奪した者たちは各国の協力を得られなくなる。自国で自活出来るだけの力があれば独立した国になることも出来そうだが、他の国からの援助がなければ国を運営出来ないのが事実である。
実質、クーデターを起こせば、国民の生活が苦しくなる道を辿るだけである。
【王族会議】に参加出来る者
『竜王』『獣王』『ドワーフ王』『妖精王』『エルフ王』『人王』『王国の管理者』だ。『王国』だけが管理者と呼ばれるのは気になるね。
『人族の国』は少数の国家群の集合体だった。
それが一つの国として纏まるしかなかったみたいだね。
細かい部分まで気にし始めるとキリがないので、ここまでとしようと思う。
後は、その都度行う情報収集で間に合うと思うからね。
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ー投稿中の作品ー
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