表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【リメイク】終焉の起源 ~起源の始まり~  作者: エグP
第一章 異世界 箱船
1/125

第1話 ここは何処?

編集前をご存じの方へお知らせですmm

少し手が加わっています。

圭太:

ん?・・・ここは何処だ?


 昨夜はベッドで寝ていたはずだけど・・・。

今の状態は、まるで漂流した後に浜辺に打ち上げられたようにうつ伏せで倒れていた様だ。


 周囲に何があるのか確かめると、まず最初に目についたのは浜辺なのに巨大な人型のようなサボテンが自然と目に入って来た。人型の頭部と思われる部分には赤い大きな花が一輪咲いている。その様子はまるで赤いリボンを頭に付けた人形のように見える巨大なサボテンだった。


圭太:

何故?こんな所にサボテンが・・・。


 そんな疑問があった。

人の生活圏内に生えている野生のサボテンを見かけることが出来る場所を僕は知らない。僕の住んでいる地域には砂漠もないし海が近い所に住んでいる訳ではない。鉢植えされたサボテンはたまに見かけるけど、ここまで巨大な野生のサボテンは見たことも聞いたこともない。


 近くにある海岸でも車で二~三時間ぐらいかかる距離だから、植物園にでも無断進入でもしない限りサボテンがあるような場所で寝転んでいるような事はあり得ない話なのだ。まぁ、自宅近くに植物園はないんだけどね。


 取り敢えず、この巨大なサボテンのことに関してはスルーしておいて、それ以外に何があるのか確認しようとゆっくりと周囲を散策してみようと思う。


 え?どうしてスルーするのかって?

某ゲームに出て来るサボテンのモンスターみたい形をしているので、変に刺激してしまって急に動いたり襲って来たら怖いから見なかったことにするようにしたのだ。


 僕がいた浜辺から少し離れた所に僅かながらの原っぱがあった。

その原っぱまで行くと更に奥には遠くからでも森のようなものがあるのが見える。森のようなと表現したのは森か林かの違いまでは、ここからではその規模が確認出来ないからだ。


 その森らしき所への入り口ら付近に小屋らしき建物があるのまでは見える。

そこまで行ってみることにする。小屋の付近には柵があって、入り口と思われるような所に小さな立て看板がある。

 

 その立て看板には

武内圭太たけうちけいた君 異世界へようこそ 神様』と書かれていた。


 神様って?この小屋は神様が作ったってことなのかな?


 周囲からや小屋の中から襲われないように警戒しながら外から小屋の中の様子が伺えないか試してみる。小屋の中は外から見えそうになかったが仕方なく警戒を維持したままゆっくりと中へと入ることにした。


 中は小屋の大きさからは想像出来ないほどの広い空間だった。

廊下と思われる通路があり壁には扉が見える。【調理場】【図書室】【寝室】【訓練所】などのルームプレートが扉の上部に取り付けられている。この配置だと人が一人で住んでいるような作りの部屋割りの小屋だ。

 

神様:

この度、(神様)の都合で勝手に異世界へ召喚してしまって大変申し訳ない。

詳しくは図書室で調べて貰えればが(神様)が君に何を望んでいるのか分かると思う。

ある程度の戦える力を身に付けなければ小屋を含めたこのエリアから出られないと思って欲しい。

まぁ、ここにいる間は死ぬ事も老ける事も腹が減る事ない。そこは安心して過ごしてくれ。


 姿は見えないが先程の神様と思わしき人物による声が頭に中に響く。

続けて、こうも聞こえて来る。


神様:

ここは君が存在していた世界とは異なる時間軸や異なる空間にある世界だ。

君の知識を元に言えば異世界じゃな。

ここはゲームの中に近いと感じるような世界じゃが、死は誰にでも訪れるし誰かの生命を容易に奪うことも出来ることを自覚しておいて欲しいのじゃ。

もし、君がここから出ることが出来て外の世界で死んでしまったら生き返るなんてことはないので注意してくれ。

死ぬことがないのは、ここだけじゃから勘違いしないで欲しい。

身体能力ステータス】と念じれば君だけが君の能力を見ることが出来るようにしておる。

身体能力ステータス】は時間がある時にでも確認ぐらいはしておいてくれ。

今後の君のことじゃが図書室でこの世界についての知識や常識を学んで貰おうと思う。

世界のことわりを知って貰うって事じゃ。(神様)の力で世界の知識をデータとして君の頭に送れば凄く簡単じゃが、膨大なデータを人の頭脳では到底処理する事も出来ないし、君自身で本を読み理解することで得られる知識や常識の方が身に着くはずじゃ。


 一方的にそう言うと声は聞こえなくなってしまった。


 僕は言われた図書室へ向かう。

図書室と書かれた部屋があったのを思い出し、その扉を開け中へと入ると中は凄い数の本が詰まった本棚があった。まるで、元の世界の国立図書館以上の広さに無数の本棚があるのだ。外から見た小屋の大きさからしても不自然な大きさの部屋だとしか言えない。


圭太:

これ全て読めというのか?

本を読むのは苦手なんだけどな。

歳を取り死ぬことがないからと言ってもさすがにこれだけの本を全て読むのは厳しいな。


 凄い数の本を目の前にして、本を読むのが億劫になって来た。 

幸いなことに、手前にある本棚の数冊が淡く光り輝いているのを見つけることが出来た。


圭太:

これらを読めってことか。


 【魔法】【世界のことわり】【種族】【スキル】【その他】と書かれた本が光輝いているのだ。タイトルでおおよその内容は想像がつくけど【その他】って・・・。


 まずは【世界のことわり】だな。

この世界が、どんな世界か楽しみだ。


 好奇心から【魔法】の本が気になるが、先に世界観を知っておいた方が良さそうだ。幸いなことに机と椅子ソファーがあるので椅子ソファーに座り【世界のことわり】のタイトルがついた一冊を手に取り読み始める。

ー補足ー

野生の:人によって管理されていないって意味です。


評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ー投稿中の作品ー

赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ