表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪異奇譚  作者: 春夏秋冬
1/6

メリーさん

 prrrrr- prrrrr- prrrrr-

 「……は、はい。」

 「私、メリーさん。今×××公園に居るの。もう少しね。」

 一方的に告げられ切られる。

 10分とたたずに、再び電話がなる。

 「…………。」

 電話に出ずに震えていると、留守番電話に切り替わり、声が流れる。

 「私、メリーさん。今貴方の家の前に居るの。ねぇ、一緒に遊びましょう。」

 部屋の扉に鍵をかけ 勉強机で扉が開かないようにし、窓も施錠してしっかりと侵入出来ない様にしているというのに、布団にくるまる。

 どれだけ時間がたったかわからないが、もう平気な気がしてきて布団から顔出して自分の部屋をみて片付けが大変だな、なんて考える。

 prrrrr- prrrrr-

 「な、何で!」

 急に鳴り出した電話に再び驚くが、部屋に侵入されたなら直ぐに分かる筈だと思い直し、安堵する。

 「あいつら、凝った悪戯しやがって!」

 友人に愚痴を言おうと電話に勢いよく出る。

 「もしもし、私メリーさん。今貴方の後に居るの。何して遊ぶ?」

 電話口と背後の両方から声が聞こえ、有り得ないと思いながらも恐る恐る後を振り向くと、可愛らしい人形が宙に浮いていた。

 ――――ペティナイフを手にして。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ