第二十四話:創るモノ
お陰様で総合評価100ポイント到達しました。
これからも、粉骨砕身で書いていきたいと思うのでどうぞ応援よろしくお願いします。
執筆ペースも、徐々に上げていきたいと思います。
「………ワクワク君。僕らは親友だ!」
精霊の羽根ペンを作る事に成功した俺は、早速地下室へ直行した。
現在俺は、ターラから貰った『ワクワク君と作る魔道具』の本を見ながらどんな魔道具を作ろうか、と物思いに耽っている。
地下室にいるのは俺とロキとノート。
スティアは途中まで一緒だったけど、セシリカと何処かへ行ってしまった。
ワグは例の如く、アルマンズブートキャンプにて訓練に勤しんでいる。
なんでも、セシリカから天翼人についての話を詳しく聞いているらしい。
セシリカも、また博識な知識人の一人である。
フラムベリカに付いて回って、大陸中を移動しているから自然と知識が身につくんだろうな。
分かった事があったら俺に教える、と言ってたスティアを見るのは、とても良い気分だった。
スティアなりに、自分の過去と体験に向き合おうとしているのかもしれない。
どんな話をもってくるのか、少し心待ちにしていよう。
地下室に備え付けられた机に向かって、本を開きどんな魔道具を作ろうかと吟味している。
本の内容は魔道具製作の基本的な知識と常識、あと既存の魔道具術式の定型文的なモノが載っている。
まずは簡単な常識から。
魔道具製作には、それに対応した属性魔法の習得が必要。
火属性の微精霊の力を借りる魔道具を作るには、火属性魔術の習得が必須だという事だ。
氷結属性を扱いたい時は、水と風に対応した術式を。
しかしここで問題なのが、基本的に一つの素材には一つの属性しか術式を描けないという事だ。
つまり、複合属性を扱う時は対応パーツを二つないし三つ準備する必要がある。
ここで更に問題となるのが、複合属性の難易度がかなり高いという事であり。
複合属性の技術は、それだけでも特許を取ってその権利を売れば一財産築けるそうだ。
この世界にも特許という物があったのか。
まあ、初代皇帝が考えたとかなんとか。
技術の乱用防止と、万人が身分に左右されず正当な評価を受ける為らしい。
うん、そういう所まで考えてくれているのは良いね。
後は、代表的な魔道具。
軍事行動などで使われる拡声の魔道具や、貴族街や公爵家本宅に設置されている魔術灯なんかがメジャーなところだ。
拡声の魔術は風の微精霊の力を借りている。
魔術灯は言わずもがな、火の微精霊だ。
後は、調理用具とか日常雑貨品だな。
しかし色々な魔道具を見ても、いまいち自分が作りたい魔道具のビジョンは浮かばない。
こう、軍事的な魔道具も良いと思うんだけど、そういう系統の武器は魔術銃で十分だと思う。
だって、仮に現代知識から抜粋した兵器を紛失してしまった場合、それを誰かに悪用または複製されるからな。
見境無く作った結果、それが自分に牙を剥くなんて事は御免だ。
つまり、必要なのは魔術銃を使用した戦闘上で、その機能を十二分に高める事が出来る品という事だ。
『それで、ユークリスト。どんな魔道具を作るんじゃ?』
『あるじーなにするの?』
「さて、何作ろうかな?ノートはなにが良いと思う?後、ロキは本にパン屑零さないでね。」
そんな俺の様子を窺うように、机に載っているロキとノートが本を覗き込んできた。
ロキには空腹を紛らわせる為にパンを与えていたのだが、その欠片が本に掛かってしまった。
俺はサッサとパン屑を払いながら、二匹の応対をする。
『そうじゃのう、魔道具に関する知識は少ないが微精霊に関する事なら分かるぞ。』
ノートは当然、人間ではない。
だから人間が製作し使用する魔道具に関する知識は乏しいが、精霊に関する知識で俺の一助になろうとしてくれる。
というか、知識で俺の助けにならなかったらこいつの行く末は、地下室のオーブンの中だ。
その後、俺の腹の中へ。
オーブンの件で思い出したが、俺の料理研究は息抜き程度に進んでいる。
まあ、息抜き程度にラーメンのスープ作りが出来ていれば、ここまで難航する必要は無いのだが。
「微精霊に?」
『そうじゃ。微精霊は基本的に気まぐれじゃ。まあ、そこが詩を綴るなんて酔狂な形態に収まった理由の一つなんじゃろうがの。そこで重要になる鉄則が、必ず単一属性の微精霊にするという事じゃ。』
「………それならワクワク君が教えてくれたよ。」
『なにぃい!?』
胸を張って答えたノートのご高説は、既にワクワク君が教えてくれている。
俺がジト目を向け言い放った事実に、驚愕するノート。
また一歩、こいつが俺の腹の中に近づいた瞬間である。
「ふっ、ワクワク君の前じゃお前なんてローストチキン同然だな。」
『なっ、ユーリ! ワシはまだまだ現役じゃぞ! ワクワク君がなんぞや!』
俺の呟きを聞いたノートが翼を大きく広げ、抗議の意を示した。
『あるじー、わくわくくんってだれぇ?』
「ワクワク君は、何でも作ってくれるゴッドハンドの持ち主だよ。」
『ごっとはんどぉ?ロキのはなぁに?』
出任せで言ったゴッドハンドの単語に反応したロキ。
両の掌をビッシリと広げて、俺の方に向ける姿は何処か愛らしい。
俺の前世の長男センサーが反応しているのか、こういう弟属性はなんだろう?
どこか、自分という人間を律するきっかけになるな。
しかし、そんな事は他所に置いといて。
可愛らしいロキの頭をワシャワシャと撫でる。
「ロキの手は、いつか僕の事を助けてくれるデンジャラスハンドだよ。」
『でんじゃらす!!』
デンジャラス『危険』という意味だが、一旦無視しよう。
『ロキはあるじのことをたすけるよー!!』
握りこぶしを突き上げ、ファイティングポーズを取るロキ。
シュッシュ、とシャドーボクシングを始めた。
「さてと、ロキは僕の味方だ。さてノート、お前の羽根を毟り取った後、腹の中にピラフ詰め込んでオーブンに突っ込まない理由があれば教えてくれるかな?」
『なっ!!まっ待て! 待つんじゃユーリ! 今、とっておきを教えてやるぞ!』
「はっ、ワクワク君に勝とうってんならそれ相応の対価を支払うんだな!」
『ユーリはワクワク君の何なんじゃ?』
俺の世紀末野郎のような物言いに、冷静なツッコミをいれるノート。
しかし、そんなんじゃ俺は冷静にはならない。
何故なら、既にこいつはワクワク君に一敗しているのだから。
軽い咳払いをして居住まいを正すノート。
『い、いいか?微精霊達は気まぐれじゃ。つまり、ありとあらゆる事に気を遣わなくてはいけないのじゃ。』
「……それで?」
『ぐぬぬ……例えば、土の微精霊の力を借りたい時。まず使う素材の吟味から始めるんじゃ。土の微精霊の力を借りるのじゃから、当然地下環境での生活に慣れている魔獣の方が好ましい。更に、素材への順応性の高い鉱石物を混ぜる事が出来ればなお良しじゃ。他にも、Bランク以上の魔獣素材を使用する際には、魔術耐性が付いておるからそれに適応した配慮も必要じゃし、複数属性の魔道具を作りたい時は出来るだけ術式の文言を似せた物を作る。そうすると、相反属性を掛け合わせた物でも発動しやすいのじゃ!!』
名誉挽回の機会を得たとばかりに勢いよく捲し立てるノート。
そこから発せられた情報を、一つずつ整理しながら心の中のワクワク君と相談していく。
しかし、心の中のワクワク君はそこまで博識じゃない。
「………詳しく聞こうか。」
『ふふんっ、やっぱりユーリにはワシの知識が必要じゃろう!?』
お手上げだとは言わないが、お手上げ感を出してノートに向き直った。
その言葉を聞いたノートは右翼を広げ、左翼を胸の前にもってきて大きく身体を反らし胸を張って見せた。
「勘違いするな、お前は自分の延命措置の為に知識を提供する必要があるんだよ。」
『ふっ、まあそういう事にしといてやるわ!』
自分という存在を自慢げに主張するノート。
ちょっとイラッとしたが、こいつの言っている事が役に立つ事は確かだ。
「ああ、わかったよ。流石ノートだ。」
『そうじゃろ、そうじゃろう!!』
承認欲求で空を飛ぶ駄鳥を褒めた後、俺は机に向き直った。
さて、どんな魔道具にするか?
取り敢えず、素材を机の上に広げてみよう。
実物を目の前にすると、創作意欲が湧き上がるかもしれないからな。
「ノート『異空間収納』を開いてくれ。」
『わかったが、なにを出すんじゃ?』
「んーそうだね。取り敢えず、怒大熊の爪と牙、それと毛皮をよろしく。」
『ほいじゃ。』
そう言われたノートは、自分の脚を影の中にツッコんで素材を取り出す。
怒大熊は半年前にレーメンで狩った例のアレだ。
現状俺が持ち合わせている素材で一番価値が高いヤツだ。
「ロキ、こっちおいで。」
『んーなぁにー?』
「鉱石棚から取って欲しい物があるんだ。」
『わかったーどれどれぇ?』
「そこにあるメタルアイアンを取って。」
『はーい。』
机の上で遊んでいたロキにも指示して、鉱石を取って貰った。
メタルアイアンは、大陸内で使われるメジャーな鉄鉱石の上位互換的存在だ。
堅性があり、加工がしやすく、騎士冒険者関わらず好まれている。
身に付ける必要がある魔道具だから、重い物は好ましくない。
しかし、ある程度の耐久性が必要なわけだからという事で、丁度中間の素材を選んだ。
まあ、使わないかもしれないけど。
何事も、準備と選択肢の用意は大切だ。
というか、重い素材はよろしくないんじゃないのか?
ほら、俺ってこう見えても真っ当な八歳児ボディなわけじゃん。
重い素材を付けてしまえば余計な筋肉とか付いて成長を阻害されるんじゃないか?
おいおいおい、それはなしだぜ。
こっちはただでさえ、身長が伸び悩んでて気にしてんだよ。
まあ、まだ八歳だから、伸び代しかないんだけどさ。
それでも、チビッコみたいに見られるから嫌なんだよ。
何故か?
それは、俺がいずれイケメンになるからだ!
俺はいずれ、黒髪碧眼でちょっと野暮ったい気怠げな目つきをした、高身長高学歴高出自高収入な超エリート街道をまっしぐらするんだよ!
街を歩くだけですれ違った女の子達が、首をねじ切れる程七度見するイケメンになるんだよ!
多少の性格の悪さと、性癖の特殊さと、黒歴史が全て簡単に許される程のイケメンになるんだよ!
俺の顔を見るだけで、女の子がご飯を二杯半ぐらい軽く平らげてしまう程のイケメンになるんだよ!
俺の顔を担保に、国家予算並みの借金が出来る程のイケメンになるんだよ!!
俺を養ってあげると立候補した貴婦人方で、ピラミッドが作れてしまう程のイケメンになるんだよ!
なのに、身長が伸びない事を気にする事になるとは。
確かに、イケメンであれば身長を気にする事はないと言われるかもしれないが、俺的には高身長はマストだ。
前世では180センチはあったからな。
出来るだけ、前世の身体の感覚と同一にしたいと考えるのは自然な事だろう。
この世界の高身長の基準が180センチかどうかは知らないが、それぐらいは欲しいよな。
まあ、俺がイケメン街道をまっしぐらするまでまだ時間はあるしな。
もう少し気長に待とう。
それに、俺の身体を流れているのは欧州の血だ。
身体的成長は、いずれ時間が経てば望めるだろう。
しかし、懸念材料は出来るだけ少ない方が良い。
錘となる魔道具は出来るだけ作らない方が良いな。
ということで、簡単な革製製品に術式を描き込む事にしよう。
俺は机の上にノートに出して貰った魔獣素材とロキが取ってきたメタルアイアンを並べた。
さてさて、どういう魔道具を作ろうか?
まずは、俺の戦闘上の不備を解決するか?
それとも、俺のほのぼのライフに必要な魔道具を作るか?
どうしよっか?
まずは、俺の戦闘面の不備を見つける為に自分の能力を見返してみよう。
逆算的に考えれば、なにが最適か見えてくるからな。
ていうか、戦闘面に関しては俺って結構強いんじゃないか?
だって『ゼッペンリッヒの外套』使った不可視化状態でゼロ距離まで近づいて、魔術銃ぶっ放せば勝てるじゃん。
まあ、ちょっと惨いけどさ。
それでも、勝つ為にやれる事を並べていったらこれぐらいの事をやれないわけじゃない。
それに、ロキとノートの援護が入れば死角はないだろう。
ノートの探索と空中からの眼があれば死角はないし、万が一の死角はロキがカバーしてくれるし、その上ロキの遊撃を利用すれば相手に隙を作る事も可能だろう。
うん、俺って最強じゃね?
そこらの悪党なら簡単に倒せるんじゃね!?
となると作るのは、ほのぼのライフ用の魔道具か?
いや、考えてみろ。
今回の相手は人攫い組織。
つまり人間であり、人間というのは常に不安要素が付きまとう物だ。
油断していたら見えないところからズドンッ、なんてのは良くある話だ。
こういうのは、準備した結果結局使わなかったな程度の方が良いんだ。
散財と女遊びはしっかり貯金を作ってからだと、前世の友人も言ってたしな。
うん、じゃあ作るか。
しかし、作ると言っても何を作れば良いのか。
さっきも言った通り、俺の戦闘スタイルは既に見えてきている。
隠密行動による奇襲と遊撃だ。
真っ正面からの殴り合いとかは出来ない。
殴り合うには火力が足りないし、魔力量が少ないから継戦能力も乏しい。
あと、何より怖い。
いや、最近アルマンズブートキャンプで組み手の訓練とかあるけどさ、やっぱり人から打たれるのって怖いんだよな。
だから作るのは、罠や暗器類。
もしくは…………
「………機動力か…」
奇襲や遊撃を主体とするならば、そのターゲットや俺自身への狙いを定めさせない為の機動力は必要だよな。
「後は、防御力……」
遊撃・奇襲を本分とするならば自然と装備は軽装になる。
そして、その分防御力も落ちる。
魔術耐性はある程度大丈夫かもしれないが、物理が如何せん乏しい。
つまり、課題となるのは『縦横無尽の高速機動力』と『物理耐性の高い防御力』という事だ
しかし、此処で矛盾が生まれる!!
高い機動力、それを手に入れる為には高い防御力を捨てなくてはいけない。
高い防御力、それを手に入れる為には高い機動力を捨てなくてはいけない。
RPGの鉄則だ。
前世では、盗賊系のキャラと壁役キャラは必ず同時に出すようにした。
盗賊系のキャラは、渾身の一撃の火力がバカ高い場合もある。
ボス戦とかで頻繁に、重宝していた記憶がある。
そして、そのために色々バフ掛けとかやっている最中に、敵から横やりを入れられると無性に腹が立つ。
だから防御力と体力に定評のある壁役を付けて、そいつにヘイトを集める必要があるんだ。
高い機動力と多彩な攻撃手段を使って一発逆転を狙う盗賊系と、高い体力と防御力を駆使して戦闘の最前線に立つ壁役。
この二つは切っても切り離せないが、一つに融合する事も出来ないんだ。
そんな矛盾を、この八歳児ボディが背負おうというのだから、当然一筋縄ではいかない。
しかし、こんな時にこそ役に立つ奴が俺の目の前に居るのだ。
というか、こんな時に役に立たないとこいつの居場所は俺の目の前から、俺の胃袋になるのだ。
「ノート、ちょっと相談あるんだけど……」
『むむ、ユーリ。今何と言ったかな?』
「…………ノートに、聞きたい事あるんだけど……」
『むっはっは! 遂に、この空を飛ぶ叡智ノート様を仰ぐに気になったか!? 殊勝な心がけじゃぞユーリ!』
先程まで、創作上の人物と死闘を繰り広げていたとは思えない程の掌返しだ。
いや、こいつに腕なんて生えていないから厳密には返す掌など無いのだが。
しかし、無性に腹が立つ。
バフ掛けやっている途中に横やりを入れられた時の気分だ。
承認欲求で空を飛ぶ駄鳥のくせに。
調子に乗って空中を旋回するノート。
「いいから、話聞かせろ童貞。」
『はぐぅうう!! ユーリ、それだけは禁句じゃろぅ!?』
呟きと共に放たれた渾身の一撃が、ノートの存在意義を深く刺激したようだ。
その証拠に、見事撃墜している。
まあ、このくらいで許してやろう。
「それで、作りたい物があるんだけど、手伝う気はあるか?」
『……何を作るんじゃ?』
「敵に捕まらない機動力と、敵を阻む防御力。」
『ふむ、まあ、心当たりが無きにしも非ずじゃ。』
いじけたような口調で俺の質問に答えるノート。
俺の要望に知識面で応えてくれる。
普段は駄鳥だが、こういう時に頼りになるのは間違いない。
「それじゃ、聞かせてくれよ。空飛ぶ叡智とやらを。」
『!! ふっはっはっは! 任せるのじゃユーリ! 聞いた事も無いような品を教えてやる!』
こうして、僅か五日間程の俺の魔道具作りが始まった。
ーー
「HEY YO、この製作を導く成功。ワックの耳に突っ込む綿棒。面、胴、小手の三拍子、八方美人じゃつまらない、つまるところ何が大切か?術式?素材?作り手?正確な答えはない、俺等は言葉を紡いで生み出す芸術品!」
『ロキ、あるじ、おかし、だいすき!!』
『のうユーリ、気になっておったんじゃが、その唄は何じゃ?』
「WHAT UP メーーン!!」
『めーん!!』
『……その珍妙なポーズも何なのじゃ?』
決して上手いリリックではないが、自身の感的なものを取り戻す為にラップを口ずさんでいた所、楽しそうに乗ってきたロキが混ざってサイファーが始まった。
そんな俺達を見ていたノートからの疑問を、俺達は揃いのBーBoyポーズで返した。
所謂『チェケラ』のポーズだ。
この瞬間だけ、二人の頭にはサングラスが見えている。
どんな魔道具を作るのかという目星がついた俺は、次にその魔道具に使う術式を考えている。
しかし、どんなものにすれば良いのか?
こればかしは、トライ&エラーの繰り返しになるだろうな。
しかし、どんなものを作るのかという事は大体決まった。
と言っても、機動力アップ用の魔道具だけだ、防御力の魔道具に関しては一切思い浮かばない。
というか、防御系の魔道具という発想自体がこの世界ではメジャーじゃないらしい。
大概の冒険者は、避けるなり迎撃するなりするからな。
それに、その日暮らしである冒険者達にとって高価な魔道具は豚に真珠らしい。
まあ、かくいう俺も防御力を上げる魔道具と一口に言っても答えは出ないし、機動力を落とさずに防御力を上げるとなると、更に話が難しくなるのは目に見えているだろう。
だから、防御力に関しては長い目で考えていけば良いかな。
「これは、ヒップホップといって同じ母音の言葉をリズムに乗せて唄うことでグルーヴを作り出す音楽だよ。」
『ほう、奇っ怪な音頭で取られる唄じゃのう。』
「まあ、流石のお前でもヒップホップまでは知らないか。」
『うむ、しかし何というか……耳心地の良い唄じゃな。』
「ふっ、ノートにもビーボーイイズムが分かるか。」
『のーともいっしょにめーんしよー!』
流石の博識で延命しているノートも、東海岸の下町で生まれたヒップホップは知らないらしい。
しかしその良さは分かるのか、既にロキとブラザーになっている。
しかし音楽か……
俺も帝国の上級貴族の端くれとして、芸術に触れてこなかったわけではない。
実際に音楽の授業とかもあったしな。
因みに、俺が選んだのはピアノだ。
前世のお陰である程度の知識はあったから、可も無く不可も無くといった成績を収めた。
いや、寧ろこの年齢なら優秀な方なんじゃないか?
この世界の音楽はクラシックな弦楽器が主流だ。
俺としては、サックスとかトランペットとかの管楽器とかのジャズ系も好きなんだけどな。
初代皇帝も、そこまで普及してくれなかった。
まあ、無い物ねだりをしていても仕方は無い。
いや、でも、音楽に関しては現代知識を持ち込んできてなんとかなるんじゃないか?
別に、俺がどうこうする必要があるわけじゃないんだ。
ただ楽器を作れば良い。
後は、その時代に居る人間がその国の歴史や文化によって作ってくれるだろう。
そもそも、それこそが音楽の意義なんだ。
うん、そうしよう。
というか、ルルティアの誕生日に楽器っていうのも良いかもな。
レーメンから帰ってきたら考えてみよう。
領都には鍛冶屋街があるから、そこに居る鍛冶族の職人に頼めばなんとかなるかもしれない。
職人には、挑戦できる目標というのが必要だ。
道の技術によって作り出す新たな楽器への挑戦、とかなんとか言って説得すれば出来るかもしれない。
ユークリスト・スノウ・グリバーの音楽業界への挑戦は、直ぐそこまで来てるのかもな。
さて、それは一旦他所に置いてだな。
どんな魔道具にしようか、という話だ。
機動力。
この単語を聞いて真っ先に俺の頭に思い浮かんだのは、足裏に付けたジェット噴射の推進力で空を飛び宙を舞うバトルスーツだ。
掌にもついてるジェットで調整するアレだ。
超リッチなあの人が自身を拉致した組織から抜け出す為に作ったアレだ。
しかし、こういう科学分野はどうしてもやりにくい。
そもそもあまり得意ではない科学の分野に、不確かな要素が多い魔術を組み込むというのだから緻密な計算と数々の実験と検証が必要だろう。
もう少し時間が必要なのかもしれない。
俺は、いつも結果を急ぎすぎる節がある。
現代的な若者の習性なのか、俺本来の欠点なのかは分からないが、とにかく結果こそが一番に考えその過程はないがしろにしてしまう。
『どうしたのじゃ、ユーリよ?』
「ん?ああ、何でも無いよ。それよりここなんだけどさ……」
考え込んでいる俺を見て声を掛けてきたノート。
こいつもこいつなりに心配しているのかもしれないな。
まあ、こいつは何かをやらかさない限りは至極真面な奴だからな。
俺は、ノートに鉛筆で描いた魔道具の設計図を見せて意見を貰った。
しかし俺が悩んでいるとは露知らず、ロキは部屋の隅にある鉱石棚の上によじ登っていた。
まあ、ロキは猿だし落ちる心配は無いんだけど。
ロキは基本的に自分の気が向いた時と、お腹が空いた時だけ俺の方に来る。
魔道具作製も最初は参加したがっていたが、難しい話はまだよく分からないらしい。
それでも、読み書きの教育は順調に進んでいる。
…………気がする。
正直分からん、絵本を読むときはノリノリだが実際に読んでみてと言っても『ん~わかんなーい』の一点張りだし、書き取りしようと言ったら目を離した隙に何処かへ逃げてしまった。
ロキは、棚の中にある鉱石を物色しだした。
何か遊び道具になるような鉱石を探しているんだろう。
この前も石灰岩みたいな鉱石を見つけて、地下室中にミステリサークルを描いていたし。
鉱石同士をぶつけ合って『さいきょういしけっていせん』を開いていたときもあったな。
もちろん、ミスリルがぶっちぎりの優勝だったけど。
ミスリル以外の鉱石を、また調達しないといけなくなった。
まあ、そんなこんなでロキが物色しているのは俺が『解析』の魔法で選別したどうでも良い鉱石が入っている鉱石箱だ。
『この中にある石なら壊しても良いからね』と言ってある。
名称は『ないないばこ』だ。
しかし、そんなロキが目に付けた鉱石があったのか無いのか知らないが、目をキラキラさせて棚から降りてきた。
「ーーーだから、ここの部分を使ってみようと思うんだけどさ。」
『ふむ、それじゃったら風の微精霊への文言をいじる必要があるのう。』
「やっぱり、ノートもそう思うーーー」
『あるじーみてみて!!』
「ん、なぁにロキ?今はちょっと……ん?」
そんなロキの手にある鉱石は、歪な形態をしていた。
丸形の鉱石に、長方形鉱石を無理矢理融合させたような形だ。
ん?待てよ、これって何処かで……
「ロキ、これはどこから持ってきたの?」
『ないないばこ!!』
そう言って、鉱石棚がある方向を指さしたロキ。
ちゃんとお片付けが出来た、と子供の様に自慢げに胸を張りながら言う姿は魔獣であれど可愛いものだ。
しかし、この鉱石には見覚えがある。
『解析』
俺は直ぐにロキの手元にある鉱石を『解析』の魔法で見ることにした。
■ ■
鉱物名:ネオジライト
特性:磁力 硬性 対温度 安定性
含有鉱石物:ネオジライト 63%
酸化銅 21%
酸化鉄 13%
メタルアイアン 3%
■ ■
やっぱり、以前選別したときに使いどころが分からなくて『ないないばこ』に仕舞った磁石だ。
確かに、前世の科学的なものを思い出して最初は楽しかったんだけど、バカみたいに磁力が強いから八歳児の握力じゃどうにも出来なかったんだ。
『ネオジライト』の名称からして、前世で言うところのネオジム磁石的な扱いなのかもしれないな。
いや、魔力を含んでいる分こちらの方が強力かもな。
しかし、そんな磁石をとったりつけたりして遊んでいるロキ。
こういう些細なところで、改めてこいつが危険度Sの魔獣なのだと思い知らされる。
そして、磁石という存在が俺の中に芽生えてから思いついた魔道具が一つだけある。
そう、超電磁砲だ。
電磁加速やらなんやらを利用して弾丸を撃ち出すアレだ。
かなり物騒だよな、直ぐに俺の頭から消去しなくては。
それ以外に磁石を使った物珍しい品なんて思い浮かばないよな。
しかし、現状俺が見えない敵に対抗する為にはこの世界にない技術や知識を応用することだと思う。
うーん、大して科学の知識の無い俺が磁石を使ってねぇー。
『んー?あるじーどうしたのー?』
「うーん、ちょっと考え事をね。」
『これ、あげたらげんきでる?』
そう言って、俺に向かって手元にあるネオジライトを差し出したロキはとても愛らしかった。
純粋っていうのは、まさにこの事を言うんだよな。
「ありがとう、ロキ。」
『えへへ。』
ロキからネオジライトを受け取った後、その可愛らしい小さな頭を撫でた。
俺は手元にあるネオジライトを一通りいじり回した後、その磁力の程を確かめた。
五十センチぐらいの距離にあるものなら、簡単に引き寄せてしまう。
しかし、これをどのように応用したら……いい……のか…
「ごめん、ロキ。これ取って貰って良い?」
『はーい。』
やっぱり、磁力がかなり強力だ。
この場合、良いことなんだろうな。
悪いのは、それを生かす道具を考えられないこと。
うん、保留にしよう。
俺は、そのままネオジライトを作業机の上にポイッと投げた。
『ホギョアッ…!!』
しかし、作業机の上に置いてあった鉄鉱石類の数々がネオジライトの磁力に引き付けられ、机の上にいるノートを巻き込む形で結合しようとした。
幸、ノートは間一髪の所で避けることが出来たが、その心中は穏やかではない。
『コォラッユーリ!!貴様はワシを殺す気かぁあ!!この純白の翼に穴が空いたらどうするんじゃ!?』
「あっ、ごめん、今回はマジで御免。」
『まったく、未来のハニーちゃんから舐め回して貰う予定のこの翼に何かあれば大問題じゃぞ!?』
「はいはい、悪かったって。でも、その翼と未来のハニーちゃんは関係ないぞ。」
『!! はっ、出任せをぉ! 故郷でもこの翼は『可愛い可愛い』と評判じゃったんだぞ!!』
「………そうか、よかったな。」
『ふん、分かれば良いんじゃ!』
そう言って胸を張るように凜々しく立つノートの姿を見て、俺は何も言えなかった。
言えない……言えるわけ無い。
女の子の言う『可愛い』に込められた本当の意味を……
俺はそんなノートを横目に、今あった現象を見ていた。
かなり強力だったな、ノートが可哀想だった。
しかし、あれぐらい強力だったら人間の一人や二人の重さが掛かっても平気なんじゃないか?
引っ付いて離れないんだから………
引っ付いて……離れない………
「……そうか、バトルスーツじゃなくて良いのか……」
『ぬ?どうしたんじゃユーリ?』
『あるじー、なになにー?』
そんな俺の様子に気づいた従魔達が、物珍しそうに近づいてきた。
しかし、これはこれでありだな。
また新しい魔道具のアイディアが浮かんだ俺は、更に研究を続けていくのだった。
ーー
「それじゃあ、さっき話した通りによろしくね。」
「この度は誠に、公子様には感謝の念が絶えません。その御期待にお答えできるように、当日は期待以上のモノをお見せすると約束致しましょう。ですのでーーーーー」
「はいはい、その話は後でね。まずは結果を出してよ。」
屋敷本宅の応接室から出てきた俺達。
一緒に居るこいつは、ルルティアの誕生日パーティで演劇をする劇団の団長らしい。
しかし、こいつは演劇と言うよりも良く舌の回る商人といった感じかな。
まあ演劇にも、舌が回るってのは大切だろうけどさ。
明らかに装飾過多に見える装いで、幸の薄そうな顔つきを隠している。
ジャパニズムを抱えている俺なら相手を敬って敬語なんかを使うかもしれないが、今は筆頭公爵家の人間として応対しているから敬語は使わない。
話し合いは思ったよりも順調に進んだ。
俺は俺なりにルルティアの為を思って色々プランを組めたし、中々良いものになるんじゃないかな。
それでこいつが言いたいのは、演劇が好評だったらカイサルなりガレフなりに紹介してパトロンになってくれという事だった。
演劇などの芸術部門に必要なパトロン。
当然、公爵家も多くの芸術家達に出資している。
直近で言うなら、デビュタントホールにある歴代当主の肖像画を描いているのは、代々その技術を受け継いでいる職人一家だ。
あと、庭園には庭師とデザインなんかを担当している芸術家を雇ってるとか。
公爵家がパトロンになっている演劇団も存在する。
そこに依頼するっていう考えもあったんだけど、現在その演劇団はドラクルスで行われる祭りに参加しているらしい。
帝国北部からドラクルスまで、馬車で最低でも三ヶ月はかかる手紙を送って北部に来て貰うのに半年以上掛かる事になるから、今回は別の演劇団を用意した。
こいつは、そこに割って入りたいらしい。
その辺り、俺はよく分からんから上手く行ったらという条件付きで、後はガレフに丸投げすれば良いかな。
しかし、こいつはよく舌が回る奴だな。
応接室を出てから廊下までずっと喋りっぱなしだ。
俺の見た目の話から始まって、現在戦場に赴いているカイサルたちの事、廊下の壁に掛けられている曾祖母なんかの肖像画を見つければそっちを褒めて、ネタが切れたかと思ったら窓から見えるカトバルスの景色を褒めて。
人を褒める、この能力の高さだけは評価するに値するだろう。
二人っきりっていうのは中々しんどいな。
ワグもスティアも、現在は他に出払っている。
ロキとノートも、俺の部屋で遊んでいる。
話し合いの内容は、演劇の演目と配役とか色々だった。
演目に関しては『離宮姫』という演目だ。
物語の始まりは、ある王国の街道に一本の立て札が立てられるところから始まる。
『不治の病に冒され離宮に軟禁されている一人の妃の為、満月の夜にだけ咲いていると言われる『ネブラスの花』をアルトバルス山脈まで取りに行ってくれ』という内容が書かれた立て札を見た平民の少年が、装備を整え魔獣と戦いネブラスの花を手に入れて、離宮の姫に届けるという話だ。
『ロミオとジュリエット』と『竹取物語』をごっちゃにした様な話だけど、中々面白かった。
少年が幾つかの問題にぶつかる度に成長し打開する姿や、何も無い離宮の中で希望と絶望に挟まれながら誰かを待つ姫の姿はなにか、こちらに訴えるモノがあった。
そこで配役を、平民の少年を俺と同じ黒髪碧眼、離宮姫をルルティアと同じ金髪蒼眼にして欲しいと言ったところ……
ルルティア似の女優はいるが、俺に似た容姿の俳優はいないらしい。
確かに、俺の容姿は珍しい。
帝国北部の貴族社会の人間にも、黒髪碧眼はいなかった。
というか、貴族の黒髪率が低い。
身近なところで言えば、俺以外にセシリカしか見た事がない。
まあ、平民街に行けば黒髪の人間はそこそこ見掛けたけど。
貴族社会の人間は殆どが茶髪金髪、後は他の種族とのハーフなら髪色が混ざったりとか。
組み合わせ次第じゃウィットに富んでるけど、それでも黒髪碧眼は珍しいらしい。
まあ、髪色に関してはウィッグなり染めるなりあるから心配ないな。
後は、どこまで良い芝居が出来るかって事だけど。
これに関しては、役者の腕を信じるしかないな。
あっちにはあっちで売り出したい役者がいたらしいけど、今回の目的であるルルティアの誕生日を盛り上げるという事に即した配役を考えたら、そこは譲れなかった。
というか、思い返してみたら俺のやってる事って金だけだしてキャスティングに口を出す投資家じゃないのか?
なんか、自分が段々実家の権力を笠に着る嫌な奴になってる気がする。
その内とんでもない事を言い出しそうだな。
『俺はグリバー家の五男だぞ!!』とか『父様に言いつけて、お前の家なんて潰してやる!!』とかさ。
しかし、あるものはあるんだ。
仕方がないと自分を納得させるしかないな。
それに、自制心があればなんとかなると思う。
なんたって、そんな奴等の末路を漫画や映画で散々見てきたからな。
そうならないようになんとかするしかないと思う。
「…あ……」
曲がり角に差し掛かったところで鉢合わせた。
「ルッルル姉、どうしてここに!?」
「……なに? 居たらダメなの、私たちの家なのに……」
そう言葉を交わしているのは、我が姉ルルティアだ。
そして、その後ろにはエリーズ。
突然かち合ってしまった所為か、俺からポロリと出た言葉にルルティアは不機嫌な反応を示した。
この反応に無理はないと言わせて貰おう。
何故なら、本来この時間ルルティアはフラムベリカの所に行っているはずだ。
当然、セシリカに賄賂を払って貰った情報だ。
あの野郎、しっかり仕事しなかったな。
その情報を元にルルティアへのサプライズ要員であるこの男を応接室に通したのに、こんな所でバレてしまえば元も木阿弥だ。
サプライズを準備している最中に自分がサプライズを喰らう事になるとは。
口をへの字に曲げ、眉をハの字にして睨み付けるルルティア。
「それで、その人は誰なの?」
そう言って、俺の隣にいる演劇団の団長を指さした。
そう言えば、こいつの名前知らないな。
いや、自己紹介はされたと思うんだけど、新しい魔道具の事を考えてたから聞いてなかったな。
「これは、ご挨拶が遅れました。私ーーー」
「こっこここの人は、俺の新しい魔術の講師をするジェダイ・ヨーダ先生だよ!!」
バカなのかこいつは、てめぇが自己紹介したら俺の華々しい計画が全部崩れ落ちるんだよ!!
考える時間が一切無かった俺の口から出た出鱈目な名前には一切のフォースが感じられなかったが、一先ず誤魔化す事に成功したのかもしれない。
いや、全く成功してないな。
ルルティアの顔が一切和らいでない。
寧ろ、先程より皺が寄ってこめかみに青筋が浮かび上がっている。
「………ま……つ…た……」
「……えっ、ルル姉なんて?」
ボソッと呟いたルルティアの声が聞き取れず、思わず聞き返した。
「!! 何にも無い…」
「えっ、でも……」
「ユーリに言いたい事なんてない!!」
「あっルルティア様……ユークリスト様失礼致します。」
そう声を荒げて俺達の間を割りながら、自分の自室がある方向に歩いて行くルルティア。
それに続いてエリーズも、俺と客人に一礼して後を追っていった。
ルルティアとは最近ずっとこんな調子だ。
いつもの天真爛漫な感じとは違い、かなり刺々しい。
もしかしたら、思春期に突入しているのかもしれないな
それに先日の事もまだ和解していない。
というか、和解が必要なのか?と昨日から考えている。
だって、これに関しては答えは出ないだろ。
心配しているのかしていないかなんて、それぞれ個人の感覚に依存する。
こっちがどれだけ心配しているなんて言っても、心配しているように見えないと言われてしまえば、こちらに立つ瀬が無い。
前世の友人も、彼女との喧嘩で相当苦労していた。
『ねえ、好きって言って』『ええ、はずいよ』『なんで?私の事好きじゃないの?』『いや、好きだよ。好き好き』『なにそれ、全然気持ちがこもってない……』
みたいな感じで、喧嘩が始まるといつもぼやいていたな。
交際が順調に進んでいるのなら、あいつらは今頃結婚しているだろうな。
だから、ルルティアの気持ちが落ち着くまで待つ事にしようと思う。
いくら姉とは言え、思春期に突入しそうな子供の相手は俺には出来ない。
気持ちが落ち着いたときに話し合おう。
前に言った事を覚えているだろうか?
問題を先延ばしにすることは、取り返しの付かない後悔を生む。
この時の俺はこの言葉をあまり深く受け止めていなかった。
何処か他人事のように考えていたこの言葉を深く考えるべきだったと、後々俺は後悔することになる。
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