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公爵家五男の異世界行脚  作者: ナカタクマ
第1章~暁の産声~
20/63

第17話:獣達の饗宴

魔法の等級に関する表記を、幼獣級→豪級に変えました。

ホントすみません。

ちょくちょく変わります。 

いやマジで。

ホントすんません。


 遙か太古の時代、天地創造の時代。

 悪神の猟犬として生を受けた地獄の狩人。


 獄妖狼(ゲヘナヴォルグ)


 蝦夷狼に墨汁をぶちまけたような外見に、赤黒い真紅の瞳。

 爪や牙の露出は無い。


 その姿を目の当たりにした時、俺にはいくつかシミュレーションがあった。

 恐怖のあまり腰を抜かすか。

 恐怖のあまり失禁するか。

 恐怖のあまり泣き叫ぶか。

 恐怖のあまり逃げ出すか。

 恐怖のあまり発狂するか。

 

 しかし、今の俺にはその全てが当て嵌まらなかった。

 今の俺には、一切の恐怖が無い。


 目の前には、死の象徴と呼ぶのも烏滸がましい『死』本人が立っているというのに。

 それは何故なのか?

 この姿には、どこか見覚えがあった。


 銀雹公爵(グリバー)の紋章に描かれた狼。

 それにそっくりなんだ。


 確かに色は違う。

 こっちは白で、目の前に居るのは真っ黒だ。

 それでも、どこか雰囲気が似ている。

 

 獄妖狼の姿を観た者はいないのに、何故ここまで似ているのか。


(うぬ)の名は?』

「ッ……!!」

 

 突然の問いかけに俺の全細胞は飛び上がり、直立不動の姿勢を取った。

 その声は、ハッキリと聴覚に識別できるほど鮮明だった。

 SSSランクの魔獣が人語を解するという情報は本に記載されていなかった。

 これは新情報だな。

 この場を切り抜けることが出来たら記録しよう。

 

 おっと、今俺の目の前に居るのは危険度(ランク)SSSの歩く天災だ。

 疑問を持ってしまうと、アレコレ考え込んでしまうのは俺の悪い癖だが、まさかここで発動してしまうとはな。

 消え去っていた恐怖が、二度目の性病の様に俺の中に浸食してきた。

 今、此処こそがユークリスト・スノウ・グリバーの生涯唯一の正念場なんだと。

 震える手に命令して、自分の心臓に手を当てる。

 

「初めまして、オルトウェラ帝国筆頭公爵家(ペンタゴン)【銀雹公爵】グリバー家が五男。ユークリスト・スノウ・グリバーがブレーメンの森の主たるーー」

『諄い』


 帝国筆頭公爵家(ペンタゴン)の人間が皇族だけに取る口上での挨拶を、一言で打ち切られてしまった。

 ジェットコースターで頂上から急降下する時に『ヒュッ』と表現できる感覚が、俺の心臓部を擦った。


 その声は、俺の内側にすっと入ってきた。

 不思議と不快感は無い。

 寧ろ、どこか安心感を覚える。

 そんな、心地よさを感じる。


 嘗て、自分を誘拐した盗賊相手に言葉を選んだよりも、慎重になるべきだな。

 自分が思っているよりも慎重に、破けた血管どうしを繋ぎ合わせる外科手術の様に。

 俺の一挙手一投足に、万の命が乗っかっているんだ。

 

 なめんじゃねぇ。

 こちとら、高校在学中にマナーの授業を受けたり、就活用に散々胡散臭い言葉遣いの練習もしてきた。

 大抵のことなら屁理屈で乗り越えられる自信がある。


「失礼しました。では、本題に移りましょう。私達はあなた様の、この場からの立ち退きを希望します。」

『貴様ら人間よりも遙か昔から、この地を治めていた我に立ち退けと?』

「いえ、そうではなく。このまま互いの塒に帰ろうと、提案しているのです。」

 

 手を差し出し、作り笑顔を貼り付けて、ホラー映画に出てくる気味の悪い子役のような振る舞いで、目の前の獄妖狼(爆弾)と対峙する。

 言葉遣いは慎重に、しかし決して呑まれてはいけない。

 大胆且つ強かに。

 

『獄妖狼たる我が此処まで出向いて、何もせずに帰れと?』


 その顔から、微かに牙が見えた。

 恐怖で全身が逆立った。


 しかし、一応会話は成り立つようだ。

 対峙した瞬間いきなり真っ二つにされることも覚悟していたからな。

 一瞥されるだけで相手にされないことや、そもそも森から出た瞬間に大暴走(スタンピード)の口火を切ることになることも覚悟していた。


 ならここからは、俺が用意したプランに此奴を引き込むだけだ。

 弱者が強者に勝利する唯一の方法は、自分の領域に引き込むことだ。

 自分の領域で、自分のリズムで、自分の殺し方で、自分のイメージした通りに足を運ぶ。

 隊列を組んで地雷原を後進するように、間違った場所に足を踏み入れてはいけない。


「そういう事になりますね。」


 胃が焼ける様な感覚を抑え、胃酸では無く言葉を口から吐き出す。


『話にならんな。大体、先に我の塒を暴いたのは汝等だ。同じ事をして何が悪いのだ?』

「何も悪くありません、因果応報、弱肉強食は自然の摂理。その理に則る事は決して悪ではありません。」

『なら何故、その理を拒む?』


 声色が落ちた。

 心臓を鷲掴みされた様だ。


 何故抵抗するかって、そんなの一つしか理由が無いだろ。


「死にたくないからです。」

 

 心からの本心を告げた。


『月並みで下らん戯れ言だな。』

「獄妖狼様からすれば、大方のモノは下らないでしょうね。」


 少しだけ緊張の糸が解けて、軽口を叩いてしまった。

 

『確かに……しかし、それとこれとは話が違う。汝がこのまま何も提示できぬなら、我は後ろに控えている眷属共を嗾けて、この地の全てを無に帰す事になる。』

「覚悟しております。しかし、それは本当に貴方様が真に望まれている事なのでしょうか?」

『汝のような童に我の望みが解ると?』

「大変恐縮ですが。」


 軽く会釈をして、紳士風道化のような姿勢を取る。


『ならば、申してみよ。』


 さて、ここからは未知の領域だ。

 俺の予想が合ってるか、もしくは全くの的外れか。

 一つでも言葉を間違えれば、全員が死ぬ。

 俺が顔を知っている人間も、そうでない人間も。

 今なら、全裸で危険自然区域(レッドエリア)を大立ち回りした方がマシだ、と豪語した盗賊某の気持ちが十二分に理解できる。

 失禁して、失神して、あらゆるモノを失って。

 それでも、目の前に死は俺を逃がしてくれない。

 だったら足を踏み入れる。

 毒を食らわば皿までだ。


「はい。僭越ながら、塒を荒らした曙光梟(ヒッポグリフ)を捕獲し、御世継ぎに【祝福術】を施させる為だと愚考いたします。」


 目の前の獄妖狼(ゲヘナヴォルグ)は代替わりを迎え、妊娠している。

 

 これが俺の出した結論だ。


 獄妖狼は、不意を突かれたとはいえ格下であるノートの一撃で気絶した。

 つまり、全盛期に比べてかなり弱っているんだ。

 俺の常識で生物が弱る原因として、真っ先に上げられるのが妊娠だ。

 食の好みが変わっても妊娠。

 酒を飲まなくなっても妊娠。

 嘔吐いてしまっても妊娠。

 海外ドラマの常識だ。

 それに人間なら病気や怪我とか有るけど、相手は魔獣だ。

 しかも太古の時代から存在する魔獣。

 そんな常識的な解答が通じないことは解っている。

 しかし、常識外のことをどうこう言われても、俺には全く解らない。

 だから、最も常識外で常識的なことを結論にさせて貰った。


 原因は分かってる。

 目の前に居るのは、御伽噺に出てくる無敵・無敗を誇る地獄の猟犬だ。

 外敵に襲われることは無い、ブレーメンの森の中に存在する生命を集結させても、軽く朝飯を作るように片付けてしまうことは、説明されなくても容易に理解できる。

 それでも、自分の身体には勝てない。

 つまり寿命だ。

 全生物共通の敵、老化。

 前世の科学者達は、アンチエイジングとかを掲げて研究をしていたり。

 その技術が確立したら起こしてくれと言って、冷凍保存の会社と契約する人間も居た。

 老化だけは、生物全てに共通して平等に起こる。

 異世界といえど魔獣といえど、当然目の前の獄妖狼にもそれが当て嵌まると願いたい。

 まあ、その寿命から逃れる為に魔獣はより高純度の魔力が溜まる場所を求めるって、本で書いてあったけどな。


 しかし、その情報を無視しても寿命から逃げる為に、生物は繁殖機能を兼ね備えるようになった事は事実だ。

 周期的に、自分の子孫を残す為に。

 ウチのパピーとマミーなんて五人も作ったんだぞ。

 それであの若さと美貌だからな、ホント恐ろしいよ。

 俺もいずれあんな風になるのだろうか?

 子供は三人ぐらい欲しいかな。

 

 海辺に小さな家を建てて、週末には釣りや狩りに行って、子供に魔法や勉強を教えるんだ。

 貴族のドロドロしたアレコレとは離れて、自然と一体になる。

 それこそが禅の教えだよな。


 奥さんはどんな人かな。

 俺は尻派の人間だから、そっちの方に秀でた体つきの人が良いな。

 いやいや、一生を共にする人だぞ。

 そんなことで良いのか?

 もっとあるだろ、性格だとか何だとか。 

 ……やべえ、尻しか浮かばねえ。

 それで言ったら、レヴィアンナの腰付きは凄かったな。

 健康的且つ官能的で、アレに敷かれる人生なら悪くは無いな。

 いやいや、一生を共にする人だぞ。

 性格はそうだな、活動的な人が良いな。

 俺はインドア派の人間だから、アウトドアなパートナーが良いよな。

 しっかり、互いの趣味を共有できる相手が良い。

 俺は、相手の趣味を受け入れるから。

 相手にも俺のインドア趣味を解って欲しい。

 でも、俺は貴族だから相手も自動的に貴族になるのかな。

 そうなったら、活動的な人って難しくないか?

 貴族社会じゃ男が外で稼いで、女は家を守ってが常識だからな。

 そんな人と円満な関係を結ぶことが出来るだろうか?

 そうなったら、しっかり会話して俺達二人の形を見つけていけば良いさ。

 何て言っているが、正直不安だ。

 今世でも前世でも女性と対等な関係を築けた試しがない。

 今話せるのは、姉と侍女だけだしな。

 それに、俺は公爵家の人間だから俺と対等に話そうとする女性なんて皇族ぐらいだろうな。

 そうなったら、ちょっと面倒くさいな。

 だって、皇族とかいやじゃん。

 なんとなく、名前が持つ圧力とでも言うのかな。

 まあ、そうなった時はその時だ。

 俺は自由をこよなく愛する男だからな。

 最悪、国を出て婚活すれば良いよな。


 子供は男二人に女の子一人が希望かな。

 やっぱり自分が男だからか、息子がいるっていうのは感動的だよな。

 キャッチボールの代わりに魔法を教えて、狩りを教えて男のなんたるかを教え込むんだ。

 好きな子が出来たら相談を受けて、ちょっと茶化しながら助言をする。 

 友達と喧嘩した時は、仲介したり、仲直りの方法を教えてやったり。

 性の目覚めが起きたら、非行に走らないようにしっかりと知識を植え付けないとな。

 大きくなれば、自分のやりたいことを見つけるかも知れない。 

 冒険者になりたいと言い出すか、それとも騎士になりたいと言うか。

 どの道を選んでもパパはお前達の夢を応援するよ。


 女の子の時はどうしようか。

 可愛い子だといいな。

 女の子はルックスで、人生における選択肢の可能性が九割決まるからな。

 まあ、俺の顔はお世辞抜きにしても美形だ。

 きっと数年後には、俺のファンクラブが出来ても可笑しくないほどな。

 つまり、奥さん選びを間違えなければ生まれてくる子供は美形だって事だ。

 女の子には何を教えれば良いだろうか。

 奥さんに全部任せるか、いややっぱり子育てには参加したい。

 ワンオペはいけないよな。

 どんな女性に育つだろうか。

 何歳まで一緒にお風呂に入ってくれるかな。

 この世界には児ポ法は無いとはいっても、人間としての尊厳の問題はあるよな。

 パパのお髭が好き。

 パパの靴下臭ーい。

 パパとお嫁さんになる。

 パパと洗濯物一緒にしないで。

 娘を持つ父親として、色々な課題にぶつかるだろう。

 その度に、俺は仏のような心で娘を受け入れるのだ。

 恋人を連れてきた時はどうしよう。 

 どこの馬の骨かも解らない小童に娘をやれるかぁ、と言ったり。

 貴様にお父さんと呼ばれる筋合いは無い、と言ったり。

 父親の酒が飲めないのか?ほれ、もう一杯だ、と言ったり。

 


 ………話が脱線しているな。


 つまり、親が子に望むモノなんて幸せ以外無いって事だ。

 目の前の獄妖狼も例に漏れず、自分の跡継ぎに最善のモノを遺したいと考えているに違いない。

 親は自分がいなくても子が健やかに育つように、自分の身に余る大きなモノを子に遺したい。

 そう考えるのは自然の摂理だ。

 

『何故そうだと?』


 全く驚いているように見えないが、どうやら俺の考察は当たったらしい。

 よし、これでスタートラインに立った。


「その曙光梟から直接、今回の経緯を聞き出し推察しました。彼の御神体が抱える唯一の狩人として名高い獄妖狼様が、一介の魔獣風情の一撃に倒れるわけがありませんので、何か軒並みならぬ事情があるのだと……」


 悪神の猟犬という表現はアウトだよな。

 自分が所属していた側が悪だと決めつけられるのは、些か不快だ。

 それに、悪神は獄妖狼の生みの親だからな。


『そうか……曙光梟はそちらの方に渡っているのだな。ならば話は早い。早急にあの駄鳥を我に差し出せ。さすれば、汝等に危害を加えることは無いと保障してやろう。』

「御慈悲を賜り恐悦至極に存じます。しかし申し訳ありませんが、その望みを叶えることは出来ません。」

『望みは叶わぬと……?』


 卓袱台をひっくり返したように、さっきまでの雰囲気の欠片すら感じることが出来ないほどの殺気が、この辺りに一気に充満した。

 上から下に、何かが落ちるような。

 落とされるような、強烈なプレッシャー。

 呼吸の為に肺を動かすことすら憚られる。

 地面に跪き、上を見上げることすら出来ない。

 こんな空気に比べれば、さっきまでのイルミネーションが本当に美しいモノに感じる。

 落とした目線の先には、薄らと獄妖狼の鋭い爪が垣間見える。

 その神々しさは、ギロチンの刃のように。

 きっとこれで自分の命を刈り取られるのだと伝わってくる。

 生命活動すら赦されない状況の中、ただ眼球だけは上の方に向けようと、ただ途切れながらも声を発そうと努力する。


「そ、そうです。いや、そもそ、も、差し出せる、モノが、無いのです!」

『曙光梟が居るのに無いと?』

「そう、なんで、す!」

 

 少しだけ、空気が軽くなった。

 目線だけでは無く、顔全体を挙げられるようになった。

 獄妖狼は、月光に照らされこちらを見下ろしている。


『何故だ?』


 初めて獄妖狼と目が合った気がする。

 その目の奥は何というか、怨念とか殺意とかで満ちていると思ったが、そんなモノは無かった。

 ただ、自分の全てが見透かされているという自覚はある。

 俺が経験したことの無い未来の出来事さえも、見透かされているような感覚。

 だが不思議と不快感は無い。

 

 荒れていた呼吸を深呼吸で整えて、獄妖狼と向き合う。


「その曙光梟は【祝福術】が使えないのです。」

『その言は、汝の従魔である曙光梟が告げた事実か。』


 俺の従魔の情報を知っている!?

 いや、考えれば不思議なことでは無い。

 目の前に居るのはSSSランクの魔獣だ。

 Sランクのロキとノートでさえ、二つも適性があるのに危険度(ランク)SSSとなると、特異魔術をいくつ抱えているのか判ったもんじゃないな。

 少なくとも【鑑定術】はある。

 しかしそうなると、どうしてノートに【鑑定】を使わなかったのか。

 いや、相手は古代の魔獣だ。

 大抵の人や魔獣は【鑑定】なんて使わなくても頭の中の膨大な知識で判ってしまうんだよな。

 その知識から得られる常識で、ノートに【祝福術】があると決め込んだんだろうな。

 まあ、その結果で大暴走が起きてしまっているんだから世話無いよな。


「左様です。さらに、私の従魔である悪魔猿(ディアマンク)の【鑑定術】でも裏がとれました。」


 獄妖狼の赤黒い真紅の瞳がさらに深くなる。

 

『そうか、ならば話は終わりだ。』


 次の瞬間。

 獄妖狼が地を引き裂くほどの咆哮を上げた。

 胃が捻切られかねない恐怖が全身を包む。

 

 即座に耳を塞ぐが、クラブ音楽のように地面を、そして空気を通じて全身が振動で刺激される。

 身体のあらゆる箇所から恐怖が浸食しているみたいだ。

 虫に食い荒らされる穴あきキャベツの気持ちがよく分かる。

 唇が切れるほど歯を食い縛っても、その恐怖は消えない。

 視界がチカチカしている。

 

 獄妖狼の身体の後ろに見える森の木陰から、恐怖のイルミネーションが輝いている。

 魔獣の眼光はさっきよりも密になっている気がする。

 

『せめて、我が子の糧となれ。其れを以て汝等の贖罪としてやろう。』

「ふっ、ざっけんじゃねぇ!!」


 虐殺を宣言した獄妖狼に、思わず本音が出てしまった。

 獄妖狼の眉の辺りがピクリと動いた気がした。

 瞳の内が深く発色し、牙が此方を覗き込んでいる。

 

 やっちまった。

 ここからは、もう引き返すことが出来ない。

 いや、そもそも引き返すことなんて最初から出来なかったんだ。

 元々、予想していたことだっただろう。

 最悪の未来は、何時だって現実になり得る。

 此方から、獄妖狼が納得できる提案を思い浮かばなかった時から、こうなることは目に見えていた。

 

 いくつか候補はあった。

 まずは、魔力供給に必要な魔石の献上。

 魔獣にとって純度の高い魔力供給は、食事よりも大切だと本に書いてあったから、公爵家が抱えている魔石を持ってくるように提案もした。

 しかし、目の前に居る獄妖狼が棲んでいるのは中規模とはいえ、広大な危険自然区域を生成する魔力の吹き溜まりの一番近くだ。

 そんな存在に魔石を献上するなんて回転寿司を食っている人間に、スーパーの寿司を持って行くようなもんだよな。


 次が金銀財宝の献上。

 これも直ぐに却下した。

 獄妖狼にとってはガラクタだからな。


 他にも、魔獣の素材とか、古代魔導具(アーティファクト)とか、色々なもの献上を考えたけど。

 『とにかく遜ろう作戦』は、そのあらゆる提案が却下され結局頓挫することになった。


 三人寄れば文殊の知恵とは言うが、俺、スティア、ワグ。

 この三人が揃っても、全員が納得するような結論には至らなかった。

 因みに、ロキとノートは寝ていた。

 二人とも、青天井で腹を出して寝ていた。

 ちょっと魔獣なのに危機感が足りないと思う。

 Mr.ユーリのブートキャンプが必要になるな。

 

 さて、何も結論が出なかった作戦会議はどんな結論を迎えたかというと。

 結局人類共通の喧嘩方法をとることで一致団結した。

 古代から伝わる喧嘩方法だ。

 名誉とか、大義名分とかもいらない。

 寧ろ、そんな人間に対して最も有効に使われる手段だ。

 弱者の権限。


 『逆ギレ大作戦』だ。


「いきなり吠えたかと思えば、今度は街の人間を虐殺するだと!?

 こっちが下手に出てれば、良い気になって好き勝手ほざきやがって!

 ゲヘナヴォルグだか、下痢入りオムツだかよく知らねえが、長生きしてるってだけでそんなに偉いつもりか!ええ!?

 あんたどうせあれだろ、長い間引き籠もってたから他人との円滑なコミュニケーション方法が解らないんだろ!

 生憎だが長い歴史の中で、コミュニケーション方法も変わったんだよ!

 あんたが生まれた時代みたいに、気に入らない連中を見つけたらガブッと噛んで通じたコミュニケーションも、現代では通用しないんだよ!」 

『我等にとって、汝等人の種を司る者共は矮小なる存在に過ぎない。それよりーー』

「おいおい!

 誰が喋って良いって言ったよ!

 今は俺のターンなんだよ!

 知ってるか、あんたみたいな奴は世間では老害って呼ばれてるんだよ!

 ちょっと早く生まれただけのくせに威張り散らしやがって、自分が何をしても赦されると思っていやがる!

 あーいやだいやだ!

 これだから老害はーー」

『黙れ!!』


 獄妖狼への侮辱を捲し立てる俺に、獄妖狼が初めて声を荒げた。

 その声にはハッキリと、お前を殺してやるという意志が乗っかっている。

 普段なら、腰が抜けて逃げ惑って失禁して泣き叫んで終わりだが。

 今の俺は、逆ギレによるアドレナリンの大放出で興奮状態を維持している。

 歯を食い縛り、仁王立ちで正面から獄妖狼の覇気を受け止める。

 

 警察から取り調べを受ける時に都合の悪いことがあったら、逆ギレして捲し立てれば有耶無耶に出来ると本で書いてあったのを読んだことを思いだし実行してみたが思うようにならなかった。

 

 獄妖狼はその牙を剥き出しにして、視線だけで俺を殺しそうな勢いで睨み付けてくる。


「なんだ?都合の悪い心当たりでもあったのか?」

『最後の囀りだと黙って聞いていれば、ただ雑音を喚き散らすだけか。まず、汝から我が主の元へ送ってやろう!』

「おっと。それは考え直した方が良いぜ。」

 

 俺は一度始めたことは、最後までやり抜く。

 窮鼠猫を噛む。

 それに知ってるか、前世で人間を最も大量に殺害している生物は蚊だぞ。

 笑えるよな、ロウソクの火を消すように仰いだ手に当たっただけで死ぬような蚊が、食物連鎖の頂点である人間を一番殺してきたんだ。

 つまり、目の前の厄災に比べれば空気中を舞う粒子にも満たないような存在の俺でも、一矢報いることが出来るかも知れないって事だ。


 どうせ死ぬなら、俺が考えつく限りの抵抗をしてやる。

 指を切られたら、掌で殴る。

 手首を切られたら、肘で殴る。

 腕を切られたら、膝で蹴って。

 足を切られたら、小便をかける。

 息子を切り落とされたら、唾を吐いて。

 首を撥ねられたら、噛み付いてやる。

 意地汚く生にしがみついてやる。


 獄妖狼への警告と同時に、俺は羽織っていたローブを勢いよく広げる。

 月光の下で美しく舞ったローブの下には。


 手榴弾の形をした俺特製の魔導具がビッシリ詰まっていた。

 この手榴弾には、【爆撃(エクスプロージョン)】の魔法陣が彫り込まれている。

 一つが爆発すれば、連鎖反応でこの辺り一帯が消し炭になる。

 一つ一つに豪級相当の魔力が込められているから。

 爆発すれば、その威力は共鳴して竜級まで達すると計算している。

 

 第二のプラン。

 『自爆ベスト作戦』

 どうせ死ぬなら、目の前の此奴だけでも道連れにしてやる。


 手榴弾の構造は知っている。

 安全ピンを外すと撃針が撃発信管打って、爆発する。

 これは、単なる興味本位で調べたことだ。

 気になったんだよ。

 どうやって爆弾が爆発するのか。

 シンプルなようなどこか複雑、芸術品のようなモノだな。

 まさしく、爆発は芸術だ。

 

 確かに、俺は最初『絶対に獄妖狼と交戦してはいけない』と言った。

 その考えは今でも変わらないが、仕方が無い。

 それ以上の案が思い浮かばなかったんだから。

 結局、俺みたいなヤツは自分を限界まで追い込まないと問題を解決することが出来ないんだ。

 まあ、七歳児の身体一つで危険度SSSランクの魔獣を撃退或いは討伐できるなら安いモノだよな。

 寧ろお釣りが来るぐらいの名案だ。

 

 さてと、賽は投げられた。

 今の俺は、何故だか酷く冷静だ。

 腹を括り、目は据わり、不敵に笑みを浮かべている。

 視野は鮮明で、草花の擦れ音から森の向こうにいるであろう魔獣の呼吸まで聞こえてくる。

 ナチュラルハイってヤツだな。


「毛一本、瞬き一つでもすれば爆破する。その後は、狙撃位置に構えている弓手にお前を狙撃させる。そうなれば、腹の子供も無事では済まないだろうな。」


 レーメンの組合支部(ギルド)は、ブレーメンの森を一望できるほど高く建造されている。

 その屋上には、縄に括り付けられて吊されてるノートと和弓を構えたレヴィアンナ。

 彼女の鏃にも幾つか細工をした。

 ミスリル製で、俺の手榴弾同様【爆撃】の魔法陣が彫り込まれている。


「いつでも撃てるからな。ユークリスト……」


 その鏃は真っ直ぐ俺の命を捉えている。


『小癪な……それでこの街を守れると?』

「さあな、でも確実にあんたは殺せるぜ。仮に殺せなくても、あんたの情報は直ぐに帝国中に広まって、騎士団から冒険者まで腕に覚えのある人間が鮨詰めの様に、此処に集ってくるぞ。そうなれば、子育てどころの問題じゃ済まないだろうな。」


 堂々と身体を向け、獄妖狼相手に物怖じせず脅しを掛ける。

 逆ギレ、自爆ベスト。

 交渉という名の脅し。

 

『汝は死ぬがそれで良いのか?』


 獄妖狼から、いきなり人間的な質問が飛んできた。

 なんだ此奴、人間の命なんて食パンの耳程度にしか思ってもいないくせに、今更俺の心配か?


「どうせ、あんたが後ろの連中を嗾ければ死ぬだけなんだ。だったら、あんたを道連れにしてやる。地獄で一緒にお散歩でもしようかワンちゃん。今のうちに名前を考えといてやるよ。ポチかコロか、好きなのを選ばしてやる。」

『生意気な口を叩く童だ。』


 自分を犬畜生と同列に扱った俺の挑発に、獄妖狼は薄暗い反応を示した。

 その声色は重く、今にも俺の身体に風穴を空けそうなほど鋭い。

 ああ、俺の人生はこれで終わりなのか。

 

 きっと地獄行きだろうな。

 前世でも今世でも、地獄に行くほどの大罪を犯した記憶は無いが、天国に行くほどの善行を為した覚えも無い。

 だったら、異世界転生という魂の輪廻から外れた俺は地獄行きになるな。

 いや、閻魔大王にそっちのミスだろといちゃもんを付ければ何とかなるんじゃ無いか。

 ああいう格式高い組織は、事務的なミスでさえ致命的だからな。

 うん、次の舞台は法廷だな。

 魂の法廷劇。


 カイサルとマリアンヌへ先立つ不孝をどうかお許し下さい。

 スティアとワグには手紙を書いておけば良かったかな。

 『この手紙が読まれているということは俺はこの世にいないだろう』から始まるヤツを。

 一度書いてみたかった。

 兄妹たちにも何か遺せば良かったかな。

 遺書を書こうかと考えたが、爆弾ベストを作るのに忙しかった。

 解っていたことだが、この瞬間というのは恐怖で一杯になるな。

 でも、不思議と心臓は穏やかだ。

 安らぎを得ている。


 そんなわけ無い。

 死にたくなくて仕方が無いよ。

 恐怖で足が竦みそうだ。

 でも、これ以外に方法が浮かばなかったんだ。

 力が無い俺は殉教者になる以外道が無いんだ。

 クソッ、もっと力があれば。

 

 そりゃ俺だって、色々努力したさ。

 魔術銃(リボルバー)を開発したし、魔法だって俺の魔力で精一杯使えるだけの上級までマスターした。

 といっても、上級は俺の魔力量じゃ一発しか撃てないが。

 豪級は俺一人の魔力量じゃ、一度撃つことすら出来なかった。

 つまり、俺の能力は既にカンストを迎えてるってことだ。

 いくら転生したとはいえ、この程度だ。

 剣術だって、只管修練した。

 バッ○マンみたいにあらゆる武術を融合させて、俺のオリジナルを編み出したりした。

 北武流、東武流、南武流、西武流、帝国式剣術、魔闘術。

 色んな所から囓って囓って囓りまくって、俺流に編みだした流派だ。

 

 と言いたいが、ほとんど出来ていない。

 全く、完成の目処も立ってない。

 

 そりゃあ、剣の腕は日進月歩だって言うからな。

 これからも伸びると思うけど、俺の能力出来ることなんて結局この程度で終わりだって事さ。

 自分の周りの人間を守る為に考えつく限りの努力をした。

 それでも届かなかった。

 足りなかったんだ。

 どれだけ自分を高めても、宇宙空間で呼吸が出来ないように絶対領域というのは必ず存在するんだ。

 


 ゆっくりと瞼を閉じる。

 手榴弾のピンに指を掛けて、その瞬間を待つ。


 しかし、その瞬間は来なかった。


『そんな口を利いた輩は、我の記憶の中でもただ一人だけだ。』


 変わりに来たその声色は、少し優しいモノになっていた。

 目を開けると、そこには寛ぐように腹を地面に付けて座る獄妖狼が此方を見つめていた。

 

「……なにやってんだ?来ないならこっちから行くぞ。」

『汝の覚悟は十分に伝わった。だから、その物騒なモノを下げろ。』


 不躾に前足をヒラヒラとさせて、リラックスしている獄妖狼。

 此奴、目の前に爆弾ベスト着た七歳児が居るんだぞ。

 まさか、命の危険を感じていないだと?

 俺の決死の抵抗すらも、此奴にとっては児戯に等しいって事か?

 観ろよ、此奴の格好公爵家の紋章に出てくる狼そっくりだ。

 こいつがモデルなんじゃ無いかと疑うほど酷似している。

 何も無いこの場所が、こいつの自宅と思えるほどリラックスしてやがる。

 

 フサフサの毛並みだな。 

 モフモフかな?

 いや、俺にはロキがいる。

 あいつは若干モフモフだ。

 産毛の濃い赤ちゃんみたいだ。

 いや、剛毛の赤ん坊は気持ち悪いな。

 また、話が脱線した。


 手榴弾のピンからまだ指を外すことが出来ず、獄妖狼から視線を外さず続ける。


「後ろの連中を嗾けない保障は有るのか?」

『誓約で我は虚言が吐けぬ。』


 なんと。

 獄妖狼の秘密が一つ明かされた。

 日中に活動が出来ない誓約が掛けられていることは、有名な話ではある。

 でも、嘘がつけないって誓約はあまり意味が無いよな。

 だって、こいつ猟犬だよ。

 嘘どころか、人と話す必要すら無い。

 きっと、誓約は数を多くすればするほど恩恵が受けられるのだろうな。

 だから、関係の無い誓約が付くんだろうな。

 

「そうか、でもそれが本当かどうか俺には判断できないから、このままで行かせて貰うぞ。」

『…構わん。』

「それで、街を襲う気が無いなら。何でまだ此処に居座るんだ?」

 

 俺としては、出来るだけ早くこの場から立ち去って欲しいのだが、何故か目の前の厄災は寝入るように寛いでやがる。

 竜巻が目の前で留まっている気分だ。

 もしくは津波か。 

 ひたすら心臓に悪すぎる。

 

『……あの男も汝と同じ事言ったな。』

「その後、そいつはあんたの腹の中に入ったのか?」

『いや、男はその後国を作った。汝等が暮らすこの帝国を。』

「……ッ!ってことは、その男は初代皇帝のゴルベギウス・キング・オルトウェラの事か?」


 これで、銀雹公爵(グリバー)の紋章の謎が解けた。

 きっと初代皇帝は、情報漏洩による不要な混乱を避ける為に、獄妖狼の姿を絵に遺すことで次代に継承したのだろう。

 かなり解りにくいが。

 御伽噺風に遺してくれれば良かったのに。

 それこそ、貴族連中の大好きなプロパガンダで幾らでも情報操作をする事ができただろうに。

 どこか、ズレてるんだよな。

 

 まあ、死人に文句を付けても今更どうすることも出来ないし、目の前の災厄も大人しくなっている。


『ああ、我には別の名を名乗っておったがな。』


 別の名前か、俺のトーリックみたいなモノだな。


「成る程。それで、思い出話をするには此処は条件が悪すぎるんだが。」


 俺の考えは一貫している。

 どうにかして、此奴をここから追い出したい。

 失礼かもしれないが、威勢良く啖呵を切った手前、今更口調を変えるわけにも行かないからな。

 

『それもそうだな、それに、我の目的は既に達している。』

「ん?あんたの目的はウチの従魔じゃ無いのか?」


 目的は達しただと?

 此奴の目的は駄鳥(ノート)だったはずだ。

 それに、此奴は嘘がつけないとか言ってたし。

 まさか、それも嘘か。

 この野郎、俺をおちょくりやがって!

 俺の親指に手榴弾のピンが掛かっているのが見えてないのか。

 この紋所が眼に入らないのか!?


『いや、我は一度も件の曙光梟が目的とは一言も言っておらんぞ。』


 目を伏せながらそう告げる獄妖狼。

 この野郎、人が生きるか死ぬかをやっている時に言葉遊びを始めやがった。

 ちょっとイライラしてきたな、アドレナリンが退いてきた。

 観てくれ、膝が笑ってやがる。

 エンドルフィンだか、ペソユーロフィンだかが出ないかな。


「だったら、何でこんな所まで来たんだ?こっちは迷惑してんだぞ。」

『我の目的は汝だ。』

「……は?????」


 まさか、獄妖狼の目的は俺だった。

 てことは、俺の所為でこうなったのか!?

 いやいやいやいや、止めて下さいよ!

 冗談きついって!

 じゃあなに!?

 俺は駄鳥の尻だと思っていたのに、自分の尻を拭っていたってわけ!?

 なんだよそれ!


 何て素晴らしき自作自演(マッチポンプ)なんだ。

 レヴィアンナに報酬の相談をしていた自分を、札束で引っ叩きたくなる。


「いや……殺そうとしたじゃん?」

『その時はその時だ。』


 尊大な態度で、そう告げる獄妖狼。

 それを責めるように睨む俺。


「何で、俺が目当てだったんだ?」

『男との約束でな。』

「初代皇帝が俺に?それは何世紀前に流行った嘘なんだ?」

『ん……!?』 


 突然のカミングアウトに整理が付かず。

 ちょっと、からかうように戯けて獄妖狼に向かって軽口を叩く。

 獄妖狼は瞼を持ち上げ俺の方を見つめる。

 子供の悪戯を咎める親のように。

 既にアドレナリンは切れてる、俺はバッチリビビっているぜ。


「ああ、悪かったよ。それで、初代皇帝は俺に何て?多分人違いだろうけど一応聞いてやるよ。」


 手を上げて降伏のポーズを取って、傾聴の姿勢を取る。

 獄妖狼は、じっくりと俺を見定めるように見つめた後。


『いや、汝には時期尚早だな。』

「は……?」


 この野郎、どうせ嘘だろうとは思ったが言うに事欠いて時期尚早だと!?

 此奴の目的がさっぱり解らん。


 そう考えていると、獄妖狼が立ち上がり。


 再び、咆哮を上げた。

 今回のは不快感は感じない。

 台風の目の中にいる気分だ。

 一生この場に痛いと感じるほどの心地よさがある。


 周囲を埋め尽くしていた魔獣から漏れていた洪水のような殺気が、無くなっていくのを感じる。

 

 獄妖狼は、ゆっくりと俺の方を見下ろす。

 同時に曇が月光を遮り、その姿は闇夜に紛れて認識できなくなっていった。

 

『我の名はブレーメン。また再会を、異世界の魂を持つ者よ。』

「なっ……!!何でそのことを!?おいっどこ行った!待て……」


 登場とは違い、別れを告げると獄妖狼ことブレーメンは烏の濡れ羽色の闇夜の中に、墨汁色の身体を混ぜて消えていった。


 俺の魂が異世界から来たことを知っていた。


 

 疑問が目の前の夜の闇よりも深く、その答えをもたらす月光も無くただ立ち尽くすのみ。

 

 一つだけ確かなことは、脅威が去ったという事だけ。

 その事実だけに感動しその場にへたり込んでしまう。


 思った以上に精神力が磨り減っていたようだ。

 俺の意識も、そのまま深い闇へ落ちてしまった。


 こうして、レーメンの街に降り立った獣達の饗宴は始まる直前にその姿を消した。

  

 忘れられない残響を与えて。



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