表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/94

4.脱出脱出大脱出!!

長い旅で好感度MAXです。

 ーーゴゴゴゴゴ……!!


 邪神が滅ぼされた事で、邪神の力によって維持されていたこの浮遊城塞が、激しい音と揺れを立て崩れ始めてきた。


 「やばい!!どんどん崩れてくるぞ!!」

 「みんな急いで飛空戦艦に戻るわよ!!」


 ガリアードさんとレイリィおねーちゃんがそう叫び、走り出す。


 「ノルン、俺達も急ごう!!」

 「はい、勇者様!!」


 ライ様と一緒にぼくは全力で邪神の間を後にした。


 「はあ、はあっ……!!」


 どんどん崩れて瓦礫が落ちてくる中、防御魔法プロテクションで頭上を守りながら全力で走るぼく。

 みんなは落ちてくる瓦礫を躱しながら走るのなんて、造作もない事だけど、ぼくにはそんな芸当は出来ないのでこうするしかない。

 ぼくも一生懸命走ってはいるのだけど、みんな足が早くて追いつけない。

 ライ様の背中を追うので精いっぱい。

 この状況で待ってなんて言えないので、ぼくは必死に追いつこうと足を動かす。


 「はあ、はあ……っ。きゃっ!?」


 走ってる途中、足元の床が崩れてぼくは体勢を崩してしまう。


 「ノルン!!」


 ライ様がぼくの悲鳴に気づき間一髪、ぼくの腕を掴んで助けてくれる。

 そのままライ様はぼくをひょいっとお姫様抱っこして、全力で走り出した。


 「しっかり捕まってるんだよ」

 「は、はい……」


 大好きな人にお姫様抱っこされて、思わず頬が赤くなる。


 振り落とされないように、彼の背中に両腕を回してしっかりと抱きつく。

 ライ様の背中、おっきい……。

 ぼくを抱き上げて走るその速さは先程まで、ぼくが必死に追いかけてた時とは比較にならない速さだった。

 ライ様はこんな状況なのに、ぼくに合わせて走るペースを落としてくれてたんだ……。


 優しいな……。

 だいすき……。

ノルンは初めて会った時から、勇者に淑女としての言葉遣いと態度で接してます。

身内以外への猫被りモードが得意な子です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ