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32.封印魔法

 「ぬおおっ!?」


 ぼくの放った八つ裂き防御陣プロテクションが邪神の左腕を切断した。


 「おのれ……!!聖女如きがこのような小癪な真似を……!!」


 左腕を失った邪神が宙に浮かび、口から瘴気を吐き出そうとする。


 「防御陣プロテクションどりるっ!!」


 防御陣プロテクションで出来た巨大ドリルで邪神の背中を抉り貫いて拘束する。


 「ぐはあああっ!!」


 「女の子だと思って油断したのが運の尽きだよ!!邪神ドルディバイア!!」


 このまま空中に防御陣プロテクションどりるで拘束したまま、封印魔法で封印してやるんだから!!


 ぼくは戦いの女神様から授かった封印魔法の詠唱を開始する。

 もしも、万が一勇者様が邪神を滅ぼせなかった場合に備えて授かった封印魔法。

 かつて女神の杖を手に神剣の勇者と共に戦った、伝説の聖女ノエルが使ったと言うこの封印魔法。

 これなら間違いなく、邪神を封じ込める事が出来る。


 ここが人里離れた何もない土地で本当に良かった。

 おかげで全力全開で戦う事が出来た。

 人々の命だけでなく、人々が大切にしてる物、生活や文化を守る為に、ずっとぼくは後方支援に徹してきた。


 ぼくの戦法たたかいかたはいわゆる初見殺しだから、もし邪神配下の悪魔達に使っていたら、悪魔達と精神が繋がっている邪神には通用しなかったと思う。


 詠唱を終えると同時にぼくの構えた女神の杖が、封印の魔法陣を描き出す。

 あとはこれを防御陣プロテクションどりるに貫かれてる邪神に放つだけ。


 「次元の狭間に眠れ!!……か、はっ!?」


 詠唱を終え、封印魔法を放つ正にその瞬間だった。

 地面に転がっていたはずの邪神の左腕が、高速で飛んできて思いきり腹部を殴り飛ばされ、ぼくは地面を転がる。

 完成してた封印の魔法陣が今ので消えた……。

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