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25.勇者誕生

 「うおおおおおお!!抜・け・ろ・おおおおっ!!」


 女神像の手から神剣の柄を持って引き抜こうと叫ぶ。

 女神像の指が開き神剣が俺の手元に移る。

 そのままの勢いで飛びかかってきた悪魔を一閃すると、悪魔は断末魔の悲鳴をあげる事さえ出来ず一撃で消滅していった。


 神剣を一振りすると、神剣の表面に貼り付いていた石が粉々に剥がれ落ちて、光り輝く黄金の剣がその真の姿を見せる。


 「うわあ……」


 ノルンの方を見ると、目をキラキラさせながら神剣を手にした俺を見ていた。

 俺の全身を覆っていた防御陣装甲プロテクション・アーマーが消える。


 「君のおかげで助かったよ」


 俺がそう言って微笑みかけると、ノルンは俺の顔と神剣を交互に見て素っ頓狂な声をあげた。


 「……あああー!?」


 俺が驚いて彼女の顔を見ると、両手で慌てて口元を押さえるノルン。


 「す、すみません。なんでもないです……」


 だが、俺は聞き逃さなかった。

 ノルンは手で口元を隠しながら小さくぼやいた。


 「雰囲気に飲まれちゃった……。ぼくが神剣抜きたかったのにぃ……」


 俺はそんな彼女に苦笑いする。

 それからすぐに騒ぎを聞いて、駆けつけてきたレイリィ達に俺は連れられて、王様達に正式に神剣の勇者と認められたのだった。

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