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6話

キングコモドの息が止まった。

「本当に終わったんですか?」

エミリーが聞くが、夏樹も質問しなければならないことがある。

この話をするツールボックスへ。


「一体攻撃が可能な条件が何だ!お願いだから答えてくれ!」

「...」


「今度は本当に気が狂ったんですか?誰と話しているのですか?」

「誰って、このツールボックスとだ。さっき声を聞いたじゃん。」

「何言ってるんですか?この場にいたのはあなたと私、キングコモドだけだったのに。」


エミリーにはその声が聞こえなかった?

戦いの音のせいかな?


「まず私はキングコモドを見てみますので、あなたは周囲を見回ってください。」

そうなんだ。

このキングコモドが消えたということはオークがまた暴れる可能性があるということだ。


「わかった、お前も体は大丈夫?」

「回復ポーション飲んだから大丈夫です。」

「ずるいな!お前だけ飲むのか!」

「別に傷などないようですけど?」

「たった今、君のせいで心に傷を負ったんだ!」


「わかりました。ひとつあげますけど、飲んで後悔しないでください。」

すぐにポーションを受けて飲んでみる。

「香りがいいね…そして...」


プウッ!

全部吐き出してしまう。

エミリーが笑いながら話す。

「その回復ポーションが私たちが採取したフェロー草で作ったものです。香りは良いがものすごく苦い味がします。」

「香りにだまされた…」

「さあ、ポーションまで食べたのだから早く仕事をしてください。」


ツールボックスを持って再び周りを見る。

「オークはないようだね。」

「今のところ戦闘の危険はない。工具の状態を維持します。」


驚いて倒れそうだった。

「いったいお前が言う条件は何だ!俺が怒る直前まで我慢するのが条件なの?」

「緊急時を除いては、詠唱で召喚する前には対話はできません。

現在はオークから脅威があると判断し、対話を続けます」

「とっくに言ってくればいいじゃないか?!」

「お聞きになっていないのでお答えしませんでした。」

…これを相手に怒っても無駄か。


「むしろ私からお聞きしたいのですが、どうして私をお引出しにならなかったのですか?」

「大目に見てくれ。この世界に転移して頭脳が飽和状態である上に、

こんな状態で君が流すように言った言葉を危急状況で覚えるのは無理なんだ。」

「理解しました」


一応、今のように言葉が通じる時早く聞きたいことを聞いてみよう。

「じゃあさっきの攻撃モードって一体なんだ。」

「攻撃モード」とは、私の中にあった工具に特殊なインチャントを付与して武器に変えるモードです。」

「その攻撃モードへの転換条件は?」

「一つ目は私の判断上、危険な状況だと思ったら強制的に攻撃モードに切り替わります。

前の二つの状況がそのような状況だと判断し、強制的に切り替えられました。」


「それでは別の条件もあるということだね。」

「常時変換条件はオープンを通して自分を収納空間から取り出した後、「アタッカーモード」を詠唱してください。」

「そんなことをどうして分かるんだ!?」

「お聞きにならなかったので」


「それではそのアタッガーモードを解除するということは?」

「『ノーマルモード』を詠唱してください。ノーマルモードでは一般的な工具と変わりません。」


こう簡単にやり方をわかると、気が抜ける。

もっと早くやっておけばよかった。


「そしたらアタッカーのままにしておいてもいいのかな?」

「可能ですが、おすすめはしません。ノーマルモードの機能には、工具の修復機能があるので、戦闘以外はノーマルモードがおすすめです。」

「だからこんなに調子がいいんだ。」


「もしかしてこの中にある全部がそんな機能があるの?」

「そうです。ただし、この世界中の他の一般工具を取り込んでもアタッカーモードに変換することはできません。ですから工具の取り扱いに注意してください。」


つまり、なくさずに、無理しないようにというのか。

一応巡察が終わったから帰ろうか。

行く前に最後の質問を。


「‥‥お前、正体は何だ。」

「質問の意味がわかりません。」

「しゃべってるツールボックスなんて、一体どうしてしゃべれるんだ。」

「私も知りません。ただ任務を遂行するだけです。」


最後の質問は結局無駄だった。

エミリーのところに戻ってくる。


「なぜ今になって来るのですか。」

「お前が送っておいて何で怒るんだ!?」

「周りにオークはありましたか。」

「なかった。たぶんまだ怖くて隠れているんじゃないか。」

「ならば…」


エミリーがキングコマンドのところに近づく。

「これを解体してみましょう!」

「これを?!」

「キンコマンドの皮なら高級素材なんですよ!」これを丸ごと持っていくわけにはいかないので、とりあえず証拠品として使う皮でも持っていかなきゃ!」


いくらなんでもこれは無理じゃないかな…

でも高級素材なら置いておくのはもったいないし。

何かいい方法はないだろうか。


ふと一つアイデアが浮かぶ。

「……できるかな。」

駄目でもともとだから試みることはしてみよう。


キングコマンドの身体がツールボックスに触れるようにする。

「クローズ!」


そして、キングコマンドの死体が消えた。

「えええっ!!」

エミリーはひどく驚いている。


「予想通りだ。」

ツールボックスは明らかに別の空間に収納されると言っていた。

ならば、ツールボックスを利用して空間の開閉も可能だということだ。

それを応用すればこんなに他のものも収納が可能になると予想した。


「これくらいの大きさを収納できるなんて、どうやって…」

「俺がやったんじゃなくて道具の力だ。」

「キンコマンドに勝ったのもそうだし、本当の正体は何ですか?」


前から一度は言ってみたかった。

「どこにもある普通な20代の男だ!」


なつきの言葉にエミリーは情けないという表情とともにこう言う。

「帰ったら辞書で普通という言葉を探して、赤いペンで下線を引いて勉強してください。」

「すみません···」


「それでは予定を変えて早めにフェロー草だけ採って帰りましょう。」

「大丈夫なの? さっきも言ったけど オークが…」

「キングコマンドーを狩った人がオークほどに怯えたんですか?」

「何が起きても俺には責任ないよ。」


再び自生地を探し回る。

やがて新しい自生地を見つける。

「それではお願いします。」


すでに40個余りを採取しておいたので、作業はすぐ終わった。

「クエストも終わったので、もう本当にパラナムに戻れば終わりですね。」

「ビールが恋しい。早く帰ろう。」


森を出て行く途中でオークが何度か見えたが、飛びかかることはなかった。

まだキンコマン図がどうなったのか知らないようだ。


もう少し歩いてやっと森を抜け出る。

外に出てみると、他の冒険家グループが森に向かってきた。


グループもこっちを見つけたのか、こっちの方に向かって近づいてくる。

「あなたたち、今ミネル森から出てきたんでしょ?」

これにエミリーが答える。


「はい」

「今日ギルドに報告が入ったんだ。オークが出没したと。もしかして見たか?」

「ずいぶんいっぱいありました。 」

「よくも生還したものだ。実力があるみたいだね。」

「そんなこと言わないでください。運のおかげでばれなかったんです。


「とにかくこんな時間にもかかわらず来られたのなら討伐隊ですか?」

「そうだよ。ミネル森は薬草で有名なところだから、早く整理しないといろいろ困るじゃない。」

「なるほど。頑張ってください。」


そして討伐隊が森に入る。

「キンコマンドーの話はしなくていいの?」

「その話をしたらオーク討伐に強制的に参加させられるこのになるですよ。ビールが恋しなら、静かにしてください。」

「……じゃあ仕方ないな。」


討伐隊ならオークに対応する力はあるだろう。

余計な心配はしないで帰ろう。


「フフフン」

「気持ちよさそうだね。」

「キングコマンドの皮だったらものすごく高いんですよ。」

「俺が狩りをしたのに、なぜお前が捕ったように言うんだ?」

「時間稼いでくれと言われて、その通りにしてくれたじゃないですか!私の分も当然あります!」


「キングコマンドから命を救ってくれたんじゃないの?その代価だ。」

「ずるい!お金なんかで!」

「おまえがそんなこと言う立場か?!」


もちろん分け前は分けるつもりだったが、昨日の悔しさを思い出して少しからかってあげたかった。

すっきりしたね。


日が暮れないうちにパラナムに再び戻った。

まさにギルドに向かう。


一旦クエスト部署に向かう。

フェロープールを渡せばクエストは完了だ。


「銀貨15枚とか。悪くないですね。」

「多いの?」

「まあまあです。」


「貨幣制度がどうなるの?やっぱり知っておいたほうがいいと思う。」

「コイン5つがパン1つ。 20枚が銀貨1枚の価値。 銀貨20枚がまた金貨の価値。」


じゃあメインに行ってみよう。

素材仕入部署に向かう。


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