兵法者たちの教え1
【兵法者たちの教え1】
先ほど就活の話を致したが(まだ武士なおってないのか)、その時にわりと使える~!!と感じた本がある。
それはずばり「孫子の兵法」である。
正確に言うと、誰か作家さんが孫子の兵法をもとにして、今の現代社会に生かせる形に教えを仕立て直した本なのだが、これが面白かった。
たとえば泥魚の話がある。
川が溢れると道端に魚が満ちる。
魚は最初はびっちょり濡れた路面に、自由だ自由だ~と言わんばかりに、ばたばた跳ね回るが、そのうち道の水も干上がって魚は1匹、また1匹と干物になっていく。
しかし、賢い魚は皆が自由を謳歌しバタバタダンシングしている間に、濡れた泥の中に深く潜り込んでしまう。
そうして干上がったなってタイミングで(どんなタイミングだよ……)表に出、次の増水で川に帰る。もはやその川は、おおかたの強い魚は先のダンシングエキサイトで死んでいるので、自分は悠々と敵もなく子孫を繁栄させられるというもの。
孫子は賢者は泥魚たれと説いている。ほーん、なるほどなあ、と思った。
みんなが楽しそうだから自分も同じようにダンシングバトルしていては(何事だよ)、
類似の人間と同じ土俵で戦わなければならない。それよりも、自分のタイミングをきっちりはかるために、一度土俵を外れる勇気も必要だということなんかな~と学んだ。気がした。
※※※※※
実は私がこの教えを生かしたのは、ライングループ不参加での場面だった。
私が就活した当時、同じように2ヶ月間の資格取得のコースを修了し、これから就活をする仲間たちがライングループを作っていた。
私もグループに誘ってもらえたが、本当にありがたく思いながらもお断りしてしまった。
理由はライングループだと、誰が決まった誰が決まらない、今どの会社を受けているどんなところを……と、皆が報告しあう流れになる気がしたのだ。
下手したら情報や相手の探りあいになり、焦るばかりになって自分のペースやよいタイミングを見失ってしまうかも……。
周囲にめちゃくちゃ流されやすい私としては、やっぱりそれが怖かったので、あえて孤立して自分のペースを保つ作戦に出た。
勿論、仲良しの数人とはライン交換させてもらって嬉しかったのを覚えてる。
結果的にはそれが少しばかりよかったかな、とも思う。
みんなが続々と仕事決まっていく……。
なんかウキウキしたりホッとしたりしてる。ヤバイまずい。みんなや誰かに私も報告したいし。急いで決めなきゃ!
孤立したものの、染まりやすいそういう考えにならず、自分自身のいいと思うタイミングと条件で就活では動くことができた。気がする。ちょっとは(自信なし)。