物語のはじまり
この物語は『JINKE小説大賞』を主眼として構成するに至ったものです。
当方調査の結果、いくつかの宝石やミネラルを駆使した世界観を構成し、そこで、『名もなき宝石』や『名もなきミネラル』の『力』などによる妨害に立ち向かう物語として作り上げる予定であります。
なお、宝石やミネラルの類がかなりの種類出てくる予定ですが、それらの『効用』ですとか、『効能』ですとか、言い伝えにすら、そこまで準拠する予定はありません。
「何でこんな世界観なのかなー」などというところも踏まえて、お楽しみいただけるように構成して良ければなおいいと考えておる次第であります。
地球上に存在する世の中は、ごく一部の発展途上国を除いて、コンピューター社会によって分断され続け、細分化され果ててしまった。
その中で、日本人たちはいよいよ、東北地方以北の人々や、ごく一部の田舎で生活していた人々を除いて、太陽の流れに沿って、西方へと移動することを余儀なくされてしまった。
『社会のコンピューター化』に加えて日本国は、完全に中央集権体制をこじらせてしまい、
地方に住む人々にとっての、《現実国家内での『逃げ場』》が必要となったのである。
しかしながら日本国とて、相当網羅的に『コンピューター社会』の中にあって、それだけを理由としてでも、一朝一夕で、西方への移動が可能なはずがなかった。
そんな中、速やかにその事態収拾に乗り出した日本国の民間人たちは、
コンピューター社会の中に、『擬似的西方の国』を造り上げたのだ。
その目的は、日本の教育制度の弊害の一つである『ゆとり教育』水準では、
英語を『修得』できるか否かを維持するのがやっとであろうという長期的観測に基づく解決策の打開であった。
そしてその際には、過去にとん挫した、『ユーラシア大陸』と『日本列島』の各種物理的直結を試みた際の各種情報収集によって、
必要なデータを、その『擬似的西方の国』へのルート情報などに取り込むことに成功した。
しかしながら、その『擬似的西方の国』が、『完全なるコンピューター社会』であっては、
『コンピューター社会』からの逃避にはなり得なかった。
その為、何らかの『純粋に自然的な』ものによる『国家』である必要があった。
そこで目を付けたのが、『宝石』の類、『ミネラル』の類のものであった。
それによって、『国家』を構成することにより、『コンピューター社会』と、『純粋に自然的な』社会の融合を果たそうとしたのである。
しかしながら、そこには、大きな一つの問題が立ちはだかった。
それは『純粋に自然的な』とはいえ、『宝石』の類や、『ミネラル』の類、それぞれ、名のある、言い換えれば、人類によって名前が付けられた者だけが利用されている『国家』であった。
それによって、『自然界』の、『名もなき自然のもの』達の目に見えざる力が、そのプロジェクトを妨害してきたのである。
その時、既に、「『擬似的西方の国』プロジェクト(仮称)」により、
12『ヵ国』もの『国家』が、それぞれ、『エリア』を違えて構成されるに至っていた。
『名もなき自然のもの』の怒りを鎮めるため、そして、『名もなき自然のもの』の過度な妨害を防ぐため、プロジェクトメンバーによって、男女それぞれ二人ずつの市民が、その役割に選ばれた。
その四人の名を、プロジェクトメンバーは、
『砂協司』
『芽家巡』
『横地方江』
『浦之地理理子』
と名付けられた。
その四人は各メンバーの人脈を用いて極秘裏に選抜され、プロジェクトメンバーの拠点へと集められた。
その4人とも、最初は戸惑いが隠せなかったが、日本国の地方軽視は甚だしく、4人は同意に至った。
かくして、『12ヶ国』に及ぶ、『擬似世界』への冒険が始まるのである。
このパートも適宜修正する可能性がございますが、お楽しみいただければ幸いです。
さやそばらすか。