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某国の女騎士と仲間達の日常物語?  作者: しんり
第1章 女騎士とその仲間達
18/71

18、宗教学会と旅巫子 3

キャラ視点で昔話です。

 二十数年前。

 現在の内界では国々は同盟国と呼ばれ繋がりと絆を深めているが、かつてはそこまで親交はなかった。

 特に大国レインニジアと武力国家であるバルディッタはよく衝突をしていた。国同士の争いごともあるなか、魔獣の活動も盛んで騎士団は常日頃どこかに駆り出されるのが日常だった。

 騎士見習いから新人騎士達までもが翻弄される日々。そんな中で私とツォリヨは出会った。

 この頃に入った騎士達は戦線に立つことが多かったせいか今でも現役で騎士団にいるものは多い。


 赤天騎士団長であるゼスタ、青月魔導師団長であるノアファーロもこの時の同期だ。


 よくよく思い出せばゼスタやノアと私は前線に立つことが多かった。だからこそ色んなものが磨かれたのだろう。自分でいうものなんだが私達の実力は他の騎士団と比べて群を抜いていた程だ。

 だが三人で「団長」の座についた時は驚きや嬉しさなんかよりも、呆れの方が強かった。なぜなら殆ど同時に三人とも「団長」というものになったからだ。

 もちろん実力でなったつもりではいる。レインニジアという国は実力主義だ。だからこそ種族を問わない。

 だがそこに陰謀がなかったか、と言われれば完全に否定は出来ない。

 何せその頃はツォリヨが国王の座についた時期とそう変わらなかったのだから。

 人員の入れ替えは多かった。

 ツォリヨも前線に出ることは私達程ではなかったがよくあった。私達とツォリヨが行動を共にするようになるのにそう時間はかからなかった。

「団長」という座を勧めてきたのは当然ツォリヨだ。果たしてそこは信頼や絆からなのか、それとも策略があったのか、今でもそれはわかっていない。

 アイツはその頃から笑顔の裏で人を操るのが上手かった……いや、言い方が悪いな。掌で人を転がすのが上手かった。うん、同じ意味だったな。つまりまぁそういうことだ。


 恐ろしいのがそれが国外でも通用したことだ。

 小競り合いが続いていたバルディッタとの関係に終止符を打ったのはツォリヨだ。

 そもそもバルディッタとレインニジアの争いは主にバルディッタからの侵略目的が多かった。レインニジアさえどうにかしてしまえば当時はバルディッタが勢力がついで強い国だったのだ。

 レインニジアはバルディッタの侵略から防御一点というやり方でいなしていた。迎え撃てば「戦争」になる。そうならない為にもレインニジアからは決して「攻め」てはいけなかった。

 進展のない攻防が繰り返されるといくら然程大きくない争いとはいえ長く続けば疲弊する。

 国王の座についたツォリヨが真っ先に行ったのが同盟改革だった。

 その改革でバルディッタとレインニジアの関係を変えたのだ。


 だがツォリヨ自身はバルディッタに手を出すことはなかった。


 バルディッタが侵略を止めたのは、バルディッタの国王が入れ替わった為。

 内乱が起きた訳ではない。れっきとした話し合いでやり取りがされている。

 国王になるべき人物の後押しをしたのがツォリヨであり、反発する余裕さえ与えずに周りの同盟国の協力を仰ぎその人物の庇護にあたらせた。

 周りの国からの推薦が多々あっては、拒むことは不可能であり、当時の国王は退位することとなったのだ。

 ツォリヨは最初っから当時のバルディッタ国王と和解の話し合いなどするつもりはなかったのだ。切り捨ててバルディッタですらも中から入れ替えるつもりでいたようだ。

 後押しした人物とどういう繋がりで知り合ったのかは、知らない。果たして知っている人物がいるのかどうかも怪しい。


 そういうことがあり現在のレインニジア国王ツォリヨと武力国家バルディッタの若き王フェンネルとは非常に良好な関係を築いている。


 国内でも国外でも人員の采配は上手く、それをやってのけるのがツォリヨだ。

 そうした同盟革命で各国を飛び回っていた時だった。


 ツォリヨが一人の幼女を拾ってきた。


 拾ってきた。アイツ自身がそういっていたのだから間違いない。

 しかも


「今日からお前が面倒みろ、バルハード」


 といってきた。唐突にだ。

 魔導騎士団長として忙しく働いている中、アイツに呼び出されて側近の真似事をやらされたり、厄介ごとをまかされたり、各国に飛ばされたり、良い様に振り回された挙句、幼女の面倒をみろという。

 キレた。

 いや、あの頃は若かった。簡単に沸点など突破する。

 相手が国王だとかそんなものは関係なく、怒鳴り倒した。

 お前は人をなんだと思っている、お前の道具じゃないんだ、その子も動物じゃない拾ってきたとか簡単に言うな、もう少し他人の立場を考えろ。

 そんなようなことを言った気がする。流石に見かねたゼスタとノアが止めに入らなければ殴り合いになっていたかもしれない。

 興奮覚めやらない状態にも関わらずツォリヨが幼女を投げ渡してきたせいで再び怒鳴りそうになったが、流石に腕の中に小さい子供がいて怒鳴るわけにはいかなかった。


「魔女伝説にあやかって名は「レイナ」だ。お前の娘として育てるといい」


 飄々と言い放ってツォリヨはさっさとその場を後にした。

 わけがわからなかった。

 そりゃそうだろう。何故唐突に幼女を育てろなどと言われなくてはならない。

 これが妻帯者のノアならばまだわかる。だが私は妻もいなければ恋人もいない完全な独り身だった。

 しかも家系は兄弟三人の末っ子。生粋の貴族であるから親からの愛情なんて高が知れてる。いや、愛情がなかったわけではないが親と子の間には何人もの人間が交流に挟まれる。親子の愛情などよくわかりはしない。

 男兄弟で育った上に末っ子なため、小さい子供の扱い方などわからなかった。しかも幼女。女の子だ。

 途方にくれた。

 だが、ここで放り出すわけにもいかず、一応面倒は見るがそれでも引き取り手は探そうと思っていた。

 いくらなんでも無理だ。子供は嫌いではないがいきなり妻もいないのに娘をもてなど無茶以外の何者でもない。

 仕事で殆ど家に帰ることもない(実家からは既に出てはいたが騎士団の寮で暮らしていた)若い男が女の子の面倒をきちんと見れるとは思えない。ならばどこぞかの子供がいない夫婦などに預けてしまったほうがこの子供だって幸せだろう。

 そういう方針にして一時預かるということにしていたつもりだった。


 それからはもう只管大変だった。

「レイナ」という名前の幼女は扱いは楽だった。何せ喋らない。動かない。いってしまえば動く人形のような子だった。

 だたあれをしろ、これをしろと言うだけでそれに従って動く。そして言われたことが終われば次の言葉を待って座っている。

 だが服の着せ替えや食事の準備等はまだ小さい子供が一人で出来るわけがなく子供がいる者にあれこれ聞きながらも四苦八苦しながら朝からレイナの面倒をみては仕事に行き、昼には食事の為一度戻ってきて、また午後の仕事へ行って夜はすぐに帰ってきてまたレイナの面倒を見る。

 そんな生活を送っていれば心身ともに疲れて燻れてくる。

 まだわがままを言ったり、ウロチョロして部屋を荒らされないだけマシではあったが、それでも休む時間がないというのはキツかった。

 一回食事を抜いたくらいじゃ死なないだろう、昼くらい帰らなくてもいいか……と思い始めるくらいには疲れていた。

 もうさっさと寝ようとして寝室へ向かう私の後をレイナがついてきた。

 いつもは寝床として作ったソファに寝かせていた。その日もソファへと寝かせてから自分のベッドへと向かっていたのだがレイナはそのソファから出てきて私の後をつきてきたのだ。

 こちらから言わない限り動かなかった子供が初めて自分の意思で動いたのがこの時だろう。

 物珍しさに何も言わずベッドまで行けばレイナもまた一緒にベッドの中に入ってきた。

 それから私に擦り寄ってきて服の端をぎゅっと握って丸まって眠った。

 なんとなくその時は懐かなかった猫が少しずつ懐いてきたような感覚になり、私もその子供の体温の温かさにどこかホッとしてレイナの髪を撫でながら眠った。久々にゆっくり寝れた日だった。


 それからレイナは私の後をついてまわるようになった。

 さらに手伝いをするようになった。……ただし大体はぐちゃぐちゃになるだけで終わる。

 じっと私を見るようになった。眉が下がったり上がるようになった。

 この頃からなんとなく体の疲れを感じなくなった気がする。

 あれからベッドで一緒に寝るようになって、レイナの頭を撫でるのが日課になった。

 結局食事は一度もかかしたことはない。あれ以来、昼は帰らなくていいのではなんて思わなくなった。むしろ帰らないと。レイナが待っている。と思うようになった。

 そんな日々が暫く続いたある日。

 いつものようにレイナがついてきて、手伝いをしてくれて、その手伝いがとても上手に出来た日だった。

 私はレイナの頭を撫でて褒めた。

 そうすると


「ありがとう。ちちうえ」


 と。

 初めてレイナが喋った。初めてレイナが頬を少し赤くして笑った。

 胸の奥が何かに押され喉から何かがせり上がって来るのを感じた。

 私はレイナの父親ではない。だが、レイナは私をみて「ちちうえ」といった。

 違うのに、私は確かに嬉しいと感じたのだ。

 自分でもよく把握しきれてない感情のままレイナを抱きしめた。そうするとレイナも小さな手でぎゅっと私を抱きしめ返してくれて、もう一度笑ってくれた。

 ただただ、この子が可愛かった。


 その時にはすっかりレイナをどこかの夫婦に預けるなんていう思考はなくなっていた。


 相変わらず騎士として剣を振るっているばかりだったが、そんな不器用な手でもレイナはしっかりと握ってくれるようになった。

 妻はいないがこんな娘がいてもいいんじゃないかと思うようになり始めていた。

 寮での生活ではあったが「団長」という立場から一軒家のような建物に住んでいたこともあり、他の騎士仲間と何か揉め事が起こることもなかった。

 ただ、レイナが外に出るようになるとやはり他の騎士達の目には止まるようで、私がいない間は非番の騎士達が面倒を見ることが多くもなった。

 自分以外に娘が懐くのが面白くないとちょっとぼやけば、ゼスタに「親馬鹿か」と小突かれた。

 もうその頃にはレイナを娘として可愛がっていたし、父親として懐いてくれるのがとにかく嬉しかったのだろう。

 私自身も周りもレイナと私のことを「親子」だと認識していた。


 長期遠征があった時。

 レイナを長い間ひとりにするわけにはいかず、共に連れて行った時がある。

 その時にはレイナは騎士団の中にすっかり馴染んでおり、練習用の剣を手にして鍛錬をするようになっていた。教えたわけではないが見よう見まねで始めていたのだ。

 武器の扱いは教え込んでいた為、共に連れて行っても邪魔や怪我をするようなこともなく、むしろレイナを構うことは騎士団達の丁度いい息抜きにすらなっていたようだった。

 だから気を緩めすぎていたのだろう。


 レイナが魔獣に連れ去られた。


 そう足の早くはない魔獣だったおかげで直ぐに助けられた。だが、まだ小さいレイナはその出来事に非常に怯えていた。体の震えが止まらず、ずっと私の足にすがり付いて離れはしなかった。

 相当怖かったはずなのに、レイナに涙はなかった。泣かなかったのだ。

 それから数日、まるで私の元に来た時のようにレイナは何も喋らず、表情も動かなかった。

 その時だ。私はレイナを騎士にしようと思ったのは。

 素質があったとか、自分と同じ道を歩ませる為とか、そういうものは一切考えなかった。

 ただ、強くなって欲しい。

 たとえ一人でも立ち上がり、前を歩いていけるだけの強さを持っていて欲しい。

 そうすればレイナは

 泣けるんじゃないだろうか。

 何も知らない、何も出来ない、何もしない。

 だから笑わない。泣かない。動かない。

 それでは駄目だと思った。

 剣を振るい、魔法を覚え、様々なことに目を向けて、興味を持ち、自分の足で色んなものに手を伸ばして、そうして自身を成長させてほしい。

 それだけの強さを身につけて欲しかった。


 私はそれからレイナに本格的な指導を始めた。

 レイナは嫌がらなかった。それどころか自ら進んで訓練をするようになった。気づけば魔法も習得し始めていた。

 騎士団達の中に混じり、本格的なものもやった。成長し、背丈が伸びて騎士団達とも剣を交じあわせることが出来るようになってきた頃からいつも笑顔でいるようになった。ちょっとしたことで不満を漏らすようになった。負けると悔しがった。

 だいぶ感情豊かになってきたな、と感慨深く日々感じていたら、外に出かけるようになってきたレイナが


 幼子を拾ってきた。


 なんでだよ!!

 つい、声がでた。デジャヴというものを見た気がする。

 そう数年前に体験した。そしてきっとこの後も同じことになると確信した。


「義父上。この子を弟にする」


 お伺いはなかった。確定だった。

 とてもいい笑顔で嬉しそうに笑うレイナに、駄目だ、なんて言えるはずもなく。

 それにその幼子は怯えたようにレイナにすがり付いて離れようとはしなかった。何があったのかは知らないが既にレイナに懐いているようだった。

 そんな子を放り出せるはずもなく。私はその子を迎え入れることにした。

 今回は初めから共に暮らすことが前提だ。前のように誰かに預けようとはしなかった。

 たった数年だが、私もどこか変わったのだろう。それがよかったのか悪かったのかはわからない。

 レイナが拾ってきた幼子は「レイ」と名付けられた。

 レイはレイナと違い素直で子供らしい子供だった。初めはやはりレイナも子供扱いにあたふたとしていたが、次第にレイを只管可愛がるようになった。

 ゼスタがそれをみて「本当お前ら親子だよな。そういうとこ、すげぇそっくり」と言っていたが、私は一体どこが似ていたのか。血は繋がっていないので見た目も性格もまるで違うのだが。それでも似ていると言われれば嬉しいものだ。

 それからも二人は成長し続けて、レイナは騎士見習いになり、だいぶ剣の太刀筋が頼もしくなっていた。

 その頃だろう。

 レイナがツォリヨの一人娘である姫様のもとへ赴くようになったのは。

 遊び相手としてなのだろうが、その回数はかなりの頻度で、レイナが姫様に気に入られたようだった。

 それからだ。


 たまにレイナが死んだ魚のような目をして遠くを見てる姿をみるようになったのは。


 ノア曰く「ツォリヨに呼び出された僕達がたまにあんな顔してるよ」と……

 思わず目頭を押さえた。

 さらにゼスタが「親子だからな……子供も一緒か……」と私の肩を叩いた。

 思わず私も遠い目をしてしまったのは仕方ないことだ。

 そんな状態が続き、とうとうレイナが吹っ切れた。

 実にいい笑顔であらゆる事項を片付けるようになった。

 実に逞しい掛け声をかけながら演習場で暴れ……訓練するようになった。

 城の中ではこれでもかというほど忠実な人間であることを演じ始めた。


 まぁ、要はレイナの性格が擦れたのだ。


 そこからレイナの騎士としての階級が次々と上がっていき、気づけば国王専属騎士という称号まで手に入れていた。

 手に入れたときは騎士団の中庭で無言で横たわってピクリとも動かなかったが……

 少し哀れだとは思いもしたが、しかしレイナの成長自体は嬉しかった。

 国王専属騎士となると側近とはまた違う栄誉あるものだと言われている。その専属騎士になったということは親としては喜ばしいことでしかないのだ。たとえ相手があのツォリヨだとしても。

 だいぶ荒々しい性格にはなってしまったが、喜怒哀楽がかなり豊かになり、昔のような面影は残さなくなった。

 それが何よりも嬉しかった。

 だが、そう思いはしても少しだけ気になることはあった。


 レイナが騎士になってから私のことを「義父上」ではなく「黒星団長」と呼ぶようになったことだ。


 どこか余所余所しい態度もとるようになった。

 本人曰く、騎士としてのケジメとは言っていたが私はただその距離を感じる態度と言葉に一抹の寂しさを感じた。

 やはり実父と育ての親では「親子」のような繋がりはもてないものなのだろうか。

 もうレイナも十分独り立ち出来る年齢だ。これからは父と娘ではなく、仕事仲間として扱うべきなのだろうか。

 正直なところ、まだレイナはひとりの娘としていて欲しいと願ってしまう。

 欲をいえばもっと甘えて欲しい。

 親として子供を甘やかすことが出来ていたか、と問われれば首を横に振るしかない。

 引き取ったときは戸惑うばかりで子供の扱いがわからなかった。

 成長したら騎士として指導するばかりで父親らしいことなど数える程度しかしたことがない気がする。

 そんな中でレイナが親に頼って甘えて我侭を言ったことなんて、きっとないはずだ。

 それに私はレイナの泣いた姿を見たことがない。

 どこかで泣いていたのかもしれない。ただ私のまでは決して泣かなかった。

 今からでもいい。

 私は甘えや泣いた姿を見せてもいいと思える様な「父親」になりたい。



「黒星団長? どうかしました?」



 レイナに声をかけられて、はっとする。

 そこでやっと私は自分の思考に沈んでいたことに気づいた。

 周りはざわざわと騒がしい。当然だ。ここは既に城下町だ。

 謁見の間を退室して、レイナと二人で神殿に向かいがてら、城下町を見て回ろうとなったのだ。

 国王専属騎士としての仮面を完全に被ったレイナは私のことを完全に「団長」として扱う。

 そこに私語を多く挟むことはなく、自然と会話が減り、気づけば私は昔の思い出を思い返していたというわけだ。

 思わず苦笑が漏れる。


「レイナ」

「はい」

「腹ごしらえでもするか」

「え?」


 私の提案にレイナが戸惑った。城下町を歩き回ってからから神殿に向かうつもりだったのだろう。

 どこかに腰を落ち着かせる予定はなかったようだ。

 そんなレイナの肩に手を乗せて私は先を促した。

 せっかくツォリヨがゆっくりしろと言ったのだ。この時間を使ってたまには親子らしい会話でもしてもいいんじゃないだろうか。

 果たして出来るかどうかはわからないが、それはまぁ食事をしながら考えることにしよう。


 そういえば二人きりの食事なんてどれくらいぶりだろうか。


 少しだけ楽しい気持ちになり、私は笑った。

 レイナが怪訝な顔をするが、それは見なかったことにして食事処を探すことにした。


補足でキャラ視点がもう少し続きます。そんなに重い話じゃないです。すっごい軽い内容です。

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