和歌 蛍2
草枕 鬼か蛍か 旅の夜に
いかなものとて 枕ぞなべむ
訳
(侘しい宿で) 鬼火か蛍火か(明かりが見える)旅の夜に
どんなものでも(構わないから) 一緒に枕を並べよう
付則
今回も字数稼ぎのために、付則をこちらに。
前回と同じで、蛍を主題にした歌です。草枕は、和歌では「旅」を導く枕詞なので、本来は訳がつきません。しかし、そもそも「草枕」とは、野宿をする際に、野草を結んで枕の代わりにしたもので、仮の宿、粗末な宿などを指します。私のイメージとしては、宿に泊まるというよりも、そこらへんの道でごろ寝をしているような感じです。
そんな侘しい夜に、ぼうっと明かりが見える。鬼がいるのか蛍なのかはわからないし、関係ないし、とにかく一緒に寝ませんか? みたいな感じの歌です。
どちらかというと、旅の途中の寂しさとか、鬼がいるかもしれないから怖い、とかそういう感情よりも、鬼でもいいから添い寝して欲しいぐらいひとり寝は淋しいよね? みたいな歌です。
いやー、ほんとにひとり寝はさみしくて、人肌が恋しくなるよね、わはは
本来なら、ここに書くべき文章を字数稼ぎのため、本文に書いてあります。ご了承ください。




