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残光

 小春の部屋にて。



 小春は家に帰ると直ぐ様転校生について漸に相談した。時々、小春の顔が青染めたりとしていたが。





「という訳なんですけど……」

 小春の話をあぐらをかきながら聞いていた漸。その事に少しムカッとしたのは致し方ない。

「聞いてますか? 真面目に」

「あっうん。聞いてる聞いてる」

「適当ですね。敵が接触しようしてるのかは分かりませんが危機感、感じてるんですけど……」

 小春は深くため息をつき、

「はぁ、まぁいいかな」

 今は害無く、沢本がこちらを認識してるかも分からない。解決法は見つからないだろう。

「接触避けるしかないかぁ。」

 その対策方法しか思い付かなかった。









 翌日、終始沢本のことを警戒していたが拍子抜けだ。というのもアレなのだが……。転校生はやはり人気者である。

「沢本さん、髪きれいだよね」

 沢本が困った表情を見せる。そんな風に朝から女子たちに誉めた押されそうな勢いで誉め、質問、誉め、質問の順に群がられる。

 男子生徒は、女子たちの引いたのは分からないでもない。

 しかし、沢本は気分を返したこともなく丁寧に受け答えをしている。時折見せる笑顔は女神のようだと男子、女子関係なく話題に上がったりもした。



 ーーちっ、邪魔なんだけど。




 沢本がそんなことを思ってることも知らずに好感度はうなぎ登りであった。

 小春は「大丈夫そう」と安心していた。この分だと、話されるどころか目さえ合うこともない。

 あの男の子は沢本にベタッリで、到底害を与える敵認定するとは思えない。



 小春はいつも通りの日常を送っていたはずだが……。








 沢本と話さず1ヶ月経とうとしてたとき異変は起きた。


 ある日、沢本は学校を休んだ。


「宮倉さん、仕事頼んでも良いですか?」

「はい」

 桜庭に雑用を頼まれている。それはいつも通りだが違うところが一点。

(アレっ? 城島さんが来ない……)

 そう、いつもなら何かと理由を付け小春の雑用を引き受けてくれる。まぁ、それは良心ではなく桜庭の気に入られたいだけなのだが。その頻度は、城島に目にはいるところにいれば殆どだった。

 城島は自分の席で取り巻きと談笑していた。

(そんなはずはない……あの、城島さんが)



 それが、妙に引っ掛かる。



 その理由が分かるのは、そう、遠くなかった。














まだ、頻度遅いです。

すみません!

3月10日から更新します。

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