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キャッツナイトファンタジー  作者: 鈴ノ木
第一章 灰猫族
1/12

プロローグ 誕生

こんにちは、初めましての方は初めまして鈴ノ木と申します。

いやはや、作品クリックしてくれてありがとうございます。


今回はですね、なんか王国ものとかファンタジー的なものが書きたくって

投稿してみました!まだ経験も浅く、初心者ではありますが評価してくださると有難いです。


ではでは、どうぞお楽しみください。

――――世歴二万年、エバン地方に化け物が実在し、恐れられていた時代。


 当時、暮らしていた人々はその化け物に喰われないようにひっそりと暮らす者もいれば、化け物を退治して暮らす者もいたという。その中で、一匹の化け猫と一人の人間の女が出会い、禁断の恋に落ちた。

 やがて混ざり合った一匹と女の間に子供が誕生した。その子供は形は人間だが、猫の耳と尾が生えつり目のような瞳だったという。それがリンクス人の誕生である。


 リンクス人は長い年月の間に多く繁殖して行き進化していった。知能が生まれ、人間と同じように生活をするようになった彼らは化け猫を「キャットシー」と名付け、神の使いとして称えた。やがて教会が建ち、キャットシー教を唱える者が現れ多くのリンクス人はキャットシーを深く信仰するようになった。

 しかし、キャットシー教を信仰する人々に対立する者が現れ始めた。それは、キャットシーと結ばれた人間の女性・アリアを称えているアリア教の人たちである。アリアの出生についてはいくつが書物が存在したと記録が残っているが、その一つの中には、


 『アリアは貧しい家庭の中で育ちキャットシーと出会い禁断の恋に落ちた。それが周囲に知れ渡ると人々はアリアを悪魔だと思い実際に亡き者にしようとした輩が複数いたが、キャットシーには敵わなかったと言われている』―――――と書かれている。


 また現代の歴史学者の中には「アリアは実は魔女だったのではないか」と推測するものもいたが真相は未だ明らかにはなっていない。人間か魔女か、その推測された説はいくらかあるがアリアはリンクス人の母として称えられ、アリア教として深く信仰されていたようだ。

 

キャットシー教派とアリア教派。両者はやがて争いを起こすようになり、一体自分たちの神はどちらなのか、それをめぐって大きな宗教戦争が起きた。この戦争は「第一次リンクス宗教大戦」として歴史の一つとして残されている。この戦争は第二次まで続き、キャットシー教派の人々が勝利―――――アリア教は衰退して行き、現在では四分の一しかアリア教派はいない。


 そして、宗教大戦から三百年後、リンクス人の中にキャットシーの血を強く引く一族が現れた。

その一族は灰色の髪や尻尾、頬に十字架のような紋章を刻み、黄金色の瞳を持っていて普通のリンクス人よりもはるかに寿命が長く、身体の成長が遅い。そして戦闘に適した身体能力を持ち、中には魔術を使う者までいた。リンクス人は彼らを「灰猫の戦闘一族」と呼んだ。別名、「灰猫族」とも呼んでいる。

 

 灰猫族は平均的に400年も生きる長寿のリンクス人であり、学者が訪ねたところ「歴史を知りたければ、灰猫族に聞くのが一番いい」と当時のリンクス人は語っていたという。キャットシーとアリアとリンクス人の誕生についての話も、実は灰猫族から得た情報だという説がある。多くの歴史を見てきた灰猫族は語り猫として昔話を他のリンクス人によく聞かせていたことから、普通のリンクス人にとって灰猫族はめずらしいものだった。


そんな中、灰猫族が暮らす村で一人の少女がこの世に生を受ける――――――――…

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