願望に対する警戒
あまり似合わない服を着て
ほんのり似合っている服を着ている自分を楽しむ。
沈黙を保ちながら
誰かの一番になっているであろう自分を想像し、
にたりと笑いしめしめと思う。
銃に弾をこめて、それを懐に隠すのを見せながら、殺さず生かし、
いつか生かされる日を望む。
そう、それが実現されたら、
この世には普遍的なナニカが存在している。
それは壊れない。
しかし私たちの中のものは壊れやすい。
儚い。
だから私は
いつまでも普遍的なナニカとの同化を
求めて怯えてしまうのです。