プロローグ
厨二な設定、エロゲ脳な物語、そして急展開な話数スピード。それでも「仕方ない読んでやるか」といってくださる方は、どうぞこの駄文に目を通していただけると嬉しいです^^
「おらああ!!待ちやがれ!!!」
路地裏を駆け抜ける青年たち。
その集団から離れて路地裏の先を駆ける青年は一人。
少し長い髪を銀色のリボンで結んだ男。
名前は 神田義人
不良じゃないのに不良視される可哀想な青年である。
彼の性格は、別に荒いわけじゃない。
人が嫌い、善行が嫌い、悪い事がかっこいいなんて欠片も思ってもいない。
どちらかというと優しくて、繊細な方だ。
だが、ひとつだけ問題がある。
口調だ。
彼の口は相当悪い。
誰が聞いてもそう思ってしまう程の口の悪さ。
それが災いを呼んでいる。
今もコンビニの入り口前で群がっていた不良達に「お前ら、邪魔だから。さっさと失せろよ、クズ」と言ったのが追いかけられている原因だ。
どう考えても喧嘩を売っているとしか思えない。
当の本人もこれは流石にヤバイだろうと直そうとしているのだが、頭の中で考えた丁寧な言葉が罵倒となって口から出てしまう。
(「そこにいると他の人の邪魔になりますよ?」がどうやったらあんな言葉に変更されるのか…)
走りながらそう冷静に思考する。
途中ゴミ箱を後ろに向かって蹴飛ばしたりした気がするけど、それはご愛嬌。
こっちは捕まったら袋叩きなんだ。
少しくらいの反撃は許して欲しい。
「この糞餓鬼!」
「テメーも餓鬼だろうが!!(年齢そんな変わんないじゃないですか!?)」
勝手に変換されて更に事態は悪化する。
なんでこんなに口が悪いんだろ!?
喧嘩だって好きじゃない。
争いはなるべく避けたい。
なのに口の悪さで争いが生まれる。
(なんなんだこの悪循環!!)
そう心で叫びながら彼は走る。
だがそれも終わりみたいだ。
目の前に壁。
どうやっても乗り越えられそうにない。
文字通り《袋の鼠》。
「やっと追い詰めたぞコラ」
不良Aが息を切らしてそう言ってジリと距離を詰めてくる。
これはもう謝って出来るだけ被害を小さくするのが一番だろう。
そう思い口を開く。
「うるせえよ、糞野郎」
(…あれ?)
紡いだ言葉は謝罪ではなく罵倒。
所謂、売り言葉に買い言葉。
つまりこれが意味する事。
単純明快。
神田義人は今、ここで、彼らに、宣戦布告してしまったという事。
(ああ…もうどうにでもなれ!!)
こうして彼は吹っ切れた。
そして逆に、吹っ切れてしまうと神田義人は強い。
少なくとも喧嘩をしてこなかったわけではないのだ。
心得はある。
激昂して殺到する不良達に立ち向かう様に神田義人は駆ける。
それが中学二年の夏の出来事。
~それから二年の月日が流れる。
神田義人は成長していた。
それは身体の事をさしていない。
いや、無論身体的な成長も遂げている。
だが中身は大きく変わった。
優しさや繊細さは変わらない。
だが、攻撃的になっていた。
不良に絡まれれば先に手を出した。
結局喧嘩するしかないのなら、先手必勝という考えに行き着いてしまったのだ。
そして、周囲の人間から完全に不良のレッテルを貼られてしまった。
最早神田義人は不良視される可哀想な青年じゃない。
不良になって恐れられる青年になった。
この違いは、かなり大きい。
それは理解者の人数の問題だ。
不良じゃないと知っていてくれる人達がいれば何事もなんとかなる。
だが彼が完全な不良になってしまった事で理解者が消えてしまった。
彼を庇う人間は最早家族以外にはいないのだ。
だがもう神田義人は諦めていた。
せめて家族は大切に。
それだけを守って生活をする事に決めたのだ。
そして、いま現在に至る。
町内きっての不良。
だが頭が悪いわけではない。
むしろ良い。
だから学校は良いところに行けた。
今は高校一年。
そう、高校一年の春。
ここから彼の本当の物語は始まる。
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あとがき
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どうも初めまして。糸くずと申します。
こんな駄文を掲載して恥ずかしくないのか、といわれてもおかしくないレベルの文才^p^
今回初投稿なわけですが、文才は本当にありません。
発想も厨二、そしてどこかにあったような設定ばかり。
オリジナルを書いてると必ずどこか似通っているものがあるのは仕方ない、と割り切ってくれるとありがたいです。
閑話休題。
オリジナル小説「弱虫の叫び」
タイトルに深い意味はありません。
そして小説内容もめちゃくちゃになりそうです。
打ち切りもあり得るかも。。。なんて思ってませんはいすいません。
とにかく、主人公神田君がどうなっていくのか。。。成長物語、とは言いませんがそれに近いかもしれませんね。
ちなみにラブコメです。
厨二ラブコメです。エロゲ脳人間が書く物語ですから、ひどいもんですよほんと←
そんな感じになってしまいますが、読んでくださる方はどうぞよろしくお願いします^^
糸くずでしたー