溢れ落ちた流星群
掲載日:2025/11/02
突如として、僕は流星群から溢れ落ちた。
あっという間に、みんなから遠ざかっていく。
「おいてかないでよ」という願いも虚しく、
みんなの姿は遥か彼方へ消えていった。
これから僕は、どこにいくのだろう。
ひとりではとても心細く、不安が頭をかけめぐる。
もしかしたら、ガス惑星に飲まれて、とろとろに溶けていくか、ブラックホールに吸い込まれるかもしれない。
僕は宇宙を彷徨った。
すると、今まで見たこともない美しい惑星系が近づいてきた。
ひと目で見惚れ、僕はここに来るために溢れ落ちたのだと確信した。
──そしてついに、そのときが訪れた。
青い惑星が急速に迫り、重力が僕を掴んだ。
次の瞬間、轟音とともに大地が裂け、光の波が宇宙を駆け抜けた。
僕の身体は一瞬のうちに砕かれた。
光の中で、すべてが遠のいていった。
それから、無限の時間が流れ、
砕けた破片は少しずつ丸みを帯びていった。
そして僕は、青い惑星の周りを回り始めた。
僕は嬉しかった。
やっと仲間に巡り会えた。
静かな軌道の上で、僕は微笑んだ。
ぐるぐる、ずっと一緒。
あのとき溢れ落ちたことも、
いまでは祝福のように思える。
──ときより、流星群はやってくる。
僕はそれに手を振った。




