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出会い

始まりました、新作!スパダリ彼女と乙女な男のラブコメディです!前作とは全く雰囲気違います!宜しくお願いします(*ᴗ ᴗ)⁾⁾ペコリ

俺が高校3年生の秋。保育園年中から14年間ピアノを続けてきた。それなりに技術は身についたが、心を込めることが出来なかった。

「この高校生コンクールでピアノを辞めて大学受験して、普通の生活をするんだ」

才能のない俺は、どうしようもなくて、これ以上続ける意味が思いつかなかった。ピアノの音色すら嫌いになりかけていた。

案の定、感情の込められなかった曲を舞台でひききって、舞台裏に移動する。

入れ替わりで髪の毛の先がゆるくウェーブし、顔も愛嬌がある小柄な女の子とすれ違う。

そのまま楽屋に向かうために歩き出すと、今まで聞いたことのないキレイな曲が聞こえた。

心に響く音。最初は「キレイな音だな」と思っていたのに、次の章では躍動感のある力強い音、その後静けさ……などなど、技術はまだ未熟だが、心に響く音。

振り返って演奏者を見ると、まだ幼い顔つきの女の子だった。

聴き入ってしまい、他の事は何も覚えてない。あの衝撃が忘れられない。

興奮したまま、楽屋裏で演者表を見た。高校1年の「桜玲奈」(さくられいな)と言うらしい。

彼女は高校1年生にして、県の地区優秀賞を受賞した。

その日から、彼女が忘れられなくなった。


「本日から、経理部に配属された桜です!宜しくお願いします!」

空いた口が塞がらなかった。いきなり朝礼で、憧れの桜玲奈が現れた。

実はあの日以降、色々なコンクールの観覧に行き、桜玲奈のガチ推しを10年間していた。

最近は、中々会えなくて寂しかった。

(幻覚じゃないよな?)

直接見るのが何故か恥ずかしくて、チラチラ見る。

何度見ても、あの桜玲奈だった。

「北条ー?あの子、乳でかいし、柔らかそうで良くね?」

隣の同僚の広斗が話しかけてくる。

「お前、そんな目でみんなよ」

俺の桜玲奈のことを!

その時、桜玲奈と目が合った気がした。にっこり微笑まれた気がする。

俺は反射的に顔を反らせた。

「あれー?もしかして、北条ってあぁいう子がタイプ?」

社内でどんなに口説かれてもなびかなかった癖にー、と広斗がニヤニヤ笑ってくる。

「では、本日も宜しくお願いします」

丁度その時、朝礼が終わった。

(桜玲奈が、推しが転勤してくるって、夢か?!夢なのか?!)

広斗が何か言ってたが、無視して業務に着いた。



俺は、桜玲奈のもう一つの顔を知っている。そっちも推している。

「北条!俺、推してるyoutuberいるんだよな。ボカロPと弾いてみたやってるやつなんだけどさー!お前ピアノやってたらしいじゃん?1度聞いてみて」

と休憩時間に無理矢理見せられた流行りの曲の弾いてみたの動画。聞いている内になぜか桜玲奈がチラつく。

「これ、何て名前の人?」

「ぴょんP!空へ舞う、とか有名な曲を作っているPだ」

嬉しそうにチャンネルを見せてくる。

その時は、興味ない振りして話題を終わらせたが、家に帰って、ぴょんPの弾いてみたを聴きまくった。

聞けば聞くほど、桜玲奈だった。

気付いたら全曲聞いて、明日も仕事なのに、朝4時近くになっていた。

コンクールで会えなくても、youtubeで会える。

(我ながらキモいな)

と思いながら、やめれない。

俺は日々、そんなガチ単推しヲタを拗らせていた。


そして、そして、あの日。

まさか朝礼で憧れの桜玲奈を見ることなるとは思わなかった。

自分で言うのも何だが、営業課で仕事をしていて、身なりもそれなりなので、もてていると思う。

広斗が嫉妬する程度には。

しかし!しかし!

話しかけられないし、見ることすら出来ない。

仕事上、桜玲奈から話しかけてくることがあっても、顔が見れずにモジモジしてしまう。その度に広斗に揶揄われる。

いつか話してみたい

何を話すか想像も付かないけど、何とか話してみたい。

そう思って日々を過ごした。



「で、北条、桜さんに話しかけれたのかよ」

食堂で桜玲奈から少し離れたところで二人で食べていると、いきなり切り込まれた。

「ちょ、お前、声でけぇって!」

すまんすまん。

広斗が申し訳ないと思ってなさそうに形だけの謝罪をする。

「きっかけがなくて…その…ごにょごにょ」

「好きな子の前では、そんな乙女になるとか知りたくなかったかも」

「そ、そんなことよりも!今日は何狩りに行く?」

最近ハマっているマルチでするモンスターを狩りに行くゲームだ。

俺と広斗、あとネット仲間数人とよくゲームをしている。ちなみにネット仲間は、広斗経由で友達になったので、ぴょんPファンだ。

「あ、先日桜さんの鞄に、にゃんにゃー(ゲームの相棒)のキーホルダーついてたなぁ。誘ってみるか?」

広斗がニヤニヤ笑いかけてくる。

「いや、いきなりは早いって?!」

と静止する前に広斗は桜玲奈のところに向かってしまった。

今回は書きだめしてないので、遅筆ですみません。。

宜しくお願いします!

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